私のひとり言

出来事、出会いなど気の向くままに!

浜辺の足跡

2014-06-10 10:08:50 | Weblog
夢を見た、クリスマスの夜
浜辺を歩いていた、主と並んで
砂の上に二人の足が、二人の足跡を残していった
私のそれと、主のそれと

ふと思った、夢の中でのことだ
この一足一足は、私の生涯の一日一日を示していると

立ち止まって後ろを振り返った
足跡はずっと遠く見えなくなるところまで続いている

ところが、一つのことに気付いた
ところどころ、二人の足跡でなく、一人の足跡しかないのに

私の生涯が走馬灯のように思い出された

なんという驚き、一人の足跡しかないところは
生涯でいちばん暗かった日とぴったり合う

苦悶の日、悪を望んだ日、利己主義の日、試練の日
やりきれない日、自分にやりきれなくなった日

そこで、主のほうに向き直って
あえて文句を言った

「あなたは、日々私たちと共にいると約束されたではありませんか
なぜ約束を守ってくださらなかったのですか
どうして、人生の危機にあった私を一人で放っておかれたのですか
まさにあなたの存在が必要だった時に」

ところが、主は私に答えて言われた

「友よ、砂の上に一人の足跡しか見えない日は
それは私がきみをおぶって歩いた日なのだよ」

アデマール・デ・パロス(ブラジルの詩人)