50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

こればかりは逃げて・・・

2015-04-07 20:11:40 | 小説
こればかりは逃げていれば安全というわけには・・・・・・いかないから、彼の真剣さが無理もない。クモはそれに経験者として、その強味みたいな感じで落ち着ける。同情もヤブサカではない心持ちがする。あの姪ならありえる話に違いない。
「そんな彼女に、ぼくはメランコリー。悲しくなって。おじさまなら訊いていただけそうだと」

(つづく)