50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

目を開け、耳が利き、もの思いが・・・

2015-04-26 19:57:26 | 小説
目を開け、耳が利き、もの思いが短い時間であったのを知り、男は眩しげに青葉を見あげると、女らのケラケラ笑いが耳に心よい。
「夢の断片、欠けらの中に本当の姿がある。聞いた風な口だけど、パパが外の女とお手々つないで逃げていく夢、欲求不満の証しかな」
「あの方がそのお話してたでしょう」

(つづく)