サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

ゆらゆら帝国 Live at 川崎 club CITTA' on JUL 22th

2005年07月30日 01時20分44秒 | ライブ
行ってまいりました!ゆら帝ライブ!
ライブ歴が長い(?)割りに、何と川崎クラブチッタ今回が初!
ここがチッタかぁと思っていたら、以前とは変わったようです。
ふむふむ。でもあまり広過ぎなくて良いところでした。

で、前回の東京公演からツアーを回っていることだし、
当然違った内容になるんだろうなぁと思っていたら、
一曲目なんと「頭炭酸」!これには皆さん度肝を抜かれたのでは
ないでしょうか?一曲目は世界旅行かと思っていたら・・・
しかも構成違うし。でもSGの抜けの良い歪んだ音がやたら
気持ちよく会場に響いてとても良かったです!

そしてその後は怒涛のニューアルバム選曲!
以前も書きましたが、アルバムの抑制された感じがライブでは
解放され、更に凶暴化して素晴らしい音になっているので
かなり聞き応えがある。でも前回も聞いてしまったこともあり、
ちょっとワクワク感足りず。そんでもって前回のような
極悪ぶっとびファズもいまいち少な目。個人的にはあの音こそ、
ゆら帝だと思っているのでちょっと残念。

そんでもって途中から「Ⅲ」以降のノリノリの曲が続き、
若者達が狂喜乱舞。それは「考え中」で頂点に達し、
観客全員がどこか別世界にイッチャッてるような状況に陥る。
す、凄い。但しこの「Ⅲ」と近作ははあまりなじめずにいた
アルバムなので、あまりノリノリになれず、そんな状態だったので、
逆に自分の心は、客の狂騒状態にひいてしまいました。

だからといって別にゆら帝が悪いわけでもないし、
演奏も凄く良かったです。しかもこの日の坂本氏は、いつになく
声をはっていたというか、シャウトが多かったかなぁと思った。
そのまま後ろに倒れるといった普段あまりやらないようなアクション
もありちょっとびっくり。でもギターは相変わらず素晴らしく、
ギターとともにどこかへ行ってしまいそうな変なアクションも健在。
あのテンションは尋常じゃない。笑うどころの話ではなく、
凄すぎて開いた口が塞がらない状態です。うわぁ。

最後の方にはなんと!いたずら小僧とグレープフルーツちょうだいが!
ちょうど開演前久しく聞いてないなぁ、と連れと話していたので
これは嬉しい誤算!こういった古い曲も、ニューアルバムや
他のアルバムの曲とも違和感なく同居していることにも驚く。
毎回リスナーをアッと言わせしめる奇抜なことをやっているにも
関わらず、それでいて結局それはトータルでは寸分違わず
「ゆら帝サウンド」なのだから凄い。

そして坂本氏の相変わらず異常に短いMC(今回は二言のみ?)に
続いて最後の曲、「スイートスポット」。
この曲に関わらず、ライブでは全体的にバンドサウンドにアレンジ
し直されているものが多いのだが、原曲ではピアノが
鳴り響く異色のトラックが、ここでは新たにギターのリフ
が追加され、ソロではジャジーな、それこそクイック・シルバー・
メッセンジャー・サービスのようなサイケなソロがクールながらも
披露され、徐々にフェイドアウトして終わるのかなと思いきや、
ん?ん?ベースラインのこのシンコペーションはあの曲に似ているなぁ
と思っていたら、そのまま曲間なしで「EVIL CAR」に突入!

きたぁ~!この曲はゆら帝の中でも五本の指に入るくらい好きな曲!
この日本語の語感とワクワクする曲展開、そしてこれぞロック!な
ファズギターソロ。間違いなくゆら帝初期傑作にして、
現代日本語ロックの最高峰たる出来の一曲である!
その曲が最後にきた!も~やばいです。
ここにきてテンション上がりまくりです(笑・遅)
もう万々歳です。諸手をあげて喜びました。
あのギターソロ!いつも何をしているのか分からない位、
はちゃめちゃなカオスティックな音が怒涛の波となって会場全体を
包み込む!至福の時でした、本当。

SET LIST
1.頭炭酸
2.2005年世界旅行
3.ザ・コミュニケーション
4.はて人間は?
5.急所
6.貫通前
7.タコ物語
8.冷たいギフト
9.侵入
10.男は不安定
11.頭異常なし
12.ラメのパンタロン
13.ゆらゆら帝国で考え中
14.誰だっけ?
15.ロボットでした
16.ソフトに死んでいる
17.いたずら小僧
18.グレープフルーツちょうだい
19.スイートスポット
20.EVIL CAR

上では坂本氏中心に書いてしまいましたが、やはり今回も凄かった!
柴田氏のドラム!彼にはもう小節や決まりなどがあってないかの如く、
もう自由奔放にリズムを紡ぎだす。だからといってそれが輪を乱すかと
いうとむしろ逆で、新たなグルーヴの獲得に成功している!
これ以上はどこへいくのか?と可笑しな心配までしてしまう程の
素晴らしいドラミング!というわけで写真は柴田一郎氏!

あと一回東京では9月に日比谷野音でのライブが決まっている。
夕暮れ時のゆら帝はそれはそれは素敵なんですが、
今回は固唾を呑んでパス。おそらく一生に一度の凄いフェス、
ハイドパークフェスが同じ日にあるのでそちらに行きます。
でもって今年は夏フェスも出ないし、あまりライブはやらなそう。
普段から週二回のバンド練は欠かさないという彼ら。
だったらもっとライブをやってくれてもいいのにと思ってしまう。
もっと沢山の人たちがゆら帝のライブを経験すべきだ!
そんな風に思っている人たちも多いはず。この願い届かないかな?

取り敢えずは8月と9月に出る予定のアナログ盤を、
楽しみに待ってます!オリジナルミックスに
CDとは別の坂本氏デザインのジャケット!
もうこれは一生もん間違いないです!楽しみ!

前回のゆら帝ライブレポ

ついでに、ハイドパークフェスはコチラから。

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2 コメント

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あれ!? (木綿子)
2005-07-30 03:05:25
これ柴田さんなんですか!? けっこう前なのかな、随分若く見える…

あのいい感じに座った目つき、なべやかん系だなと思っています(?)。

私、今回ゆらゆら帝国のライブ久々だったんですが、若い子たちが「ラメ~」とかで揃って手や声を挙げているのはビックリしました(ちょっと引きました)。ライブはもっと見たいけどいい塩梅に出し惜しみしてほしいなぁとも思います! 9月は残念ですネ~
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Unknown (Matsuoka)
2005-07-31 02:22:19
そう柴田さんです。一年前のライジング・サンのフェスの時の写真です。実はこのライブ見てまして、砂埃にまみれながらですが、北海道でみるゆら帝も良かったです!午前3時のファズギターやってました!この時一眼レフでステージの写真を撮っていたのですが(本当はいけない)、ちょうど上手いこと坂本氏がえびぞりにジャンプした写真(ホントにジャストです!)を撮ることが出来て大変嬉しかった思い出があります。
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