これまでは年代的にもあまり自分の興味がないところのリリースだった桃印でしたが、
とうとう自分のツボの部分のリリースがあり思わず飛びついてしまいました!
TEN YEARS AFTER / I'M GOING ON
(TARANTURA/ 2CD, PAPER SLEEVE /型番 TYA-1)
まずはインフォから。
☆☆☆桃印、最古の (今の所) 音源登場!!!☆☆☆
◎英国のブルースロックバンドTen Years After・1972初来日公演から、
5月7日大阪フェスティバルホールを収録!!!
1972年録音とは思えない、極上レコーディングです!
この音源で不思議なのは、Disc 2の06が終わり 07. SEが流れた後、08. I'm Coming Onに入るのですが、この時もNeil Young"Wet Show"の様に、2度目のアンコールに応えたのでしょうか?
東京公演ではProcol Harumとのジョイントでしたが、本大阪公演はTYA単独だったようです。
Ten Years After
"I'm Coming On"
OsakaSunday 7 May 1972
Festival-Hall
Osaka, Japan
Disc 1;
01. Introduction
02. One Of These Days
03. Once There Was A Time
04. Standing At The Station
05. Good Morning Little Schoolgirl
06. The Hobbit/ Star Of Express
07. Drum Solo
08. The Habbit
09. Slow Blues In C
Disc 2;
01. Guitar Solo
02. Skoobly-Oobly-Doobob
03. I Can't Keep From Crying, Sometimes
04. I'm Going Home
05. Sweet Little Sixteen
06. Baby Won't You Let Me Rock & Roll You
07. SE
08. I'm Coming On
TYA;
Alvin Lee - Guitar, Vocals
Chick Churchill - Organ, Electric Piano
Leo Lyons - Bass
Ric Lee - Drums
音のサンプル
当代きっての速弾きの名手、アルヴィン・リー率いる
TEN YEARS AFTERの初来日の最終日を収録したのが本CD。
1972年は
5/4:日本武道館 (プロコル・ハルムとのジョイント・コンサート)
5/6:大阪厚生年金会館
5/7:大阪フェスティバルホール
の三日間のスケジュールで公演が行なわれその最終日にあたります。
5/4の音源はプロコル・ハルムとのジョイントコンサートで、
その時のパンフレットをあしらったジャケで有名な下記のタイトルで聞くことが出来ます。
(プロコル・ハルムの音源も収録)
今回のものは5/4よりも音は正直劣るものだと思います。
サンプルを聞いていただければ分かると思いますが、
音が団子状で、バンドサウンドがガッと出てるところでは
キーボードとドラムはほぼ聞こえません。
が、アルヴィン・リーのボーカルとギターは聞き取りやすいのが救いでしょうか。
派手なイコライジングはしていないので、ずっと聞いても疲れません。
何回も聞いているうちに聞きやすくなってくるのはブート耳だからでしょうか(笑)
さて肝心の内容ですが、音質が悪いのは残念ですが、
演奏の内容自体は武道館よりいいのではないでしょうか。
基本的なセトリは武道館と変わりませんが、ワンマンということもあり、
武道館ではやらなかった「Baby Won't You Let Me Rock & Roll You」もやっています。
またヒット曲「I'm Going Home」ではよっぽど調子が良かったのか、
こちらも武道館ではやらなかったチャック・ベリーの「メイベリーン」が
インクルードされていたりするので必聴です。
TEN YEARS AFTERといえばやはりウッドストックでの「I'M GOING HOME」
一介のブリティッシュ・バンドが一躍世界のトップミュージシャンに躍り出た、
出世曲にして確かに代表曲。冒頭で聞くことが出来る「速弾き」で有名に。
この日本ツアーでもハイライトで持ってきており、その時の観客の盛り上がりたるや凄いものがあります。日本ツアーだけでなく、ワールド・ツアーでも同様にハイライトで持ってきており、バンド自身ももちろんそれを認識していたと思います。
が、時代は進み、あの速弾きは基本的にはマイナー・ペンタトニックのハンマリング・オン/プリング・オフの繰り返しでネタがなく、70年代中盤以降はよりメロディアスな速弾きギターを弾く人も多くあらわれ、「I'M GOING HOME」も3コードの単純なロックン・ロールということで、時代と共に忘れ去られ、もはや評価されないバンドとなってしまった。アルヴィン・リーのワンマン色が強いのも悪い影響だったかもしれない。
「I'M GOING HOME」のウッドストックの熱演がスターにのし上がるとこが出来たけど、
結局はそこで苦しめられたのかも知れない。
でも私は大好きです。TEN YEARS AFTER !
実は「速弾き」や「I'M GOING HOME」だけではないんです!
「Standing At The Station」なんてオルガンが炸裂する10分を越える力作だし、
ジャジーな色も濃く、ベースのLeo Lyonsのフレーズのセンスもよく好きです。
そして私にとってのTYAといえばやはり「I Can't Keep From Crying」!!!
1971年のワイト島での演奏
「I Can't Keep From Crying」邦題「泣かずにいられない」はご存知、
アル・クーパー/ブルース・プロジェクトのカバー。
原曲はコチラ。
この曲のこのヴァージョンもいいですね。
日本でも60年代後半にゴールデン・カップスや
ブルース・クエイションのカバーしてました。
その曲を、前奏のソロやスキャット部分も含めると20分近いプログレ大作に仕上げてます。
ペグそのもので6弦をドロップダウンする大胆な奏法や、途中クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」やジミヘンのフレーズを差し込んだりして全く飽きさせません!見事です!
この来日公演でも20分の見事な熱演を披露してくれてます。必聴!
長くなりましたが、この音源の最大のポイントは一番最後の「I'm Coming On」。
アンコールの「Baby Won't You Let Me Rock & Roll You」が終わりSEが流れますが、
なんとその後テープの切れがあって、大歓声の内に「I'm Coming On」が始まります。
これが本当なら最終日ということもあり二度のアンコールに応えたということでしょうか!
ネットで検索しても武道館の思い出は語られていたりするんですが大阪は皆無。
また私は入手しておりませんが、今年「OSAKA1972」というタイトルでこの日の音源が2CD-Rでリリースされていてこちらには「I'm Coming On」は収録されていないようです。、
このジャケです。
(このCD-Rをお持ちの方、音質などはいかがでしょうか。是非教えて頂けると嬉しいです。)
もし「OSAKA1972」がこのCDよりも音質が良かったとしても、二度目のアンコールである可能性の高い「I'm Coming On」が収録されているというのは非常に大きなアドバンスでしょう。
ただ音質は本編よりもさらに悪く(周りの人がみんな立ち上がったため?)、残念ながらフェイドアウトで終わってしまいます。テープ切れでしょうか?それでも5分は収録されています。
でも事実なら驚愕の音源ですね。さすが桃印。
桃印にとって今のところ最古の音源。
タラ自身が「今の所」としているのがにおわせてくれるじゃないですか。
1971年のZEPを録音していると噂されておりますが、1972年5月のTYAがこうして世に出たので、間違いなく1972年のZEPもその内出るのではないでしょうか。1973年のハンブル・パイも出たということは、1972年/1973年の色んなバンドの来日もきっと録っているに違いない!と日々妄想を繰り返し、いつの日かその日がくることを待っています。
※ところでTYAの5/6の音源は出てるんでしょうか。是非聴いてみたいです。
※ちなみにこの時期のオフィシャルものとしては1973年にリリースされた
欧州ツアーを記録した「Recorded Live」というものがリリースされてますので、
「I'M GOING HOME」しか知らない人でもし興味を持った方は是非聴いて欲しい一枚です。
とうとう自分のツボの部分のリリースがあり思わず飛びついてしまいました!
TEN YEARS AFTER / I'M GOING ON
(TARANTURA/ 2CD, PAPER SLEEVE /型番 TYA-1)
まずはインフォから。
☆☆☆桃印、最古の (今の所) 音源登場!!!☆☆☆
◎英国のブルースロックバンドTen Years After・1972初来日公演から、
5月7日大阪フェスティバルホールを収録!!!
1972年録音とは思えない、極上レコーディングです!
この音源で不思議なのは、Disc 2の06が終わり 07. SEが流れた後、08. I'm Coming Onに入るのですが、この時もNeil Young"Wet Show"の様に、2度目のアンコールに応えたのでしょうか?
東京公演ではProcol Harumとのジョイントでしたが、本大阪公演はTYA単独だったようです。
Ten Years After
"I'm Coming On"
OsakaSunday 7 May 1972
Festival-Hall
Osaka, Japan
Disc 1;
01. Introduction
02. One Of These Days
03. Once There Was A Time
04. Standing At The Station
05. Good Morning Little Schoolgirl
06. The Hobbit/ Star Of Express
07. Drum Solo
08. The Habbit
09. Slow Blues In C
Disc 2;
01. Guitar Solo
02. Skoobly-Oobly-Doobob
03. I Can't Keep From Crying, Sometimes
04. I'm Going Home
05. Sweet Little Sixteen
06. Baby Won't You Let Me Rock & Roll You
07. SE
08. I'm Coming On
TYA;
Alvin Lee - Guitar, Vocals
Chick Churchill - Organ, Electric Piano
Leo Lyons - Bass
Ric Lee - Drums
音のサンプル
当代きっての速弾きの名手、アルヴィン・リー率いる
TEN YEARS AFTERの初来日の最終日を収録したのが本CD。
1972年は
5/4:日本武道館 (プロコル・ハルムとのジョイント・コンサート)
5/6:大阪厚生年金会館
5/7:大阪フェスティバルホール
の三日間のスケジュールで公演が行なわれその最終日にあたります。
5/4の音源はプロコル・ハルムとのジョイントコンサートで、
その時のパンフレットをあしらったジャケで有名な下記のタイトルで聞くことが出来ます。
(プロコル・ハルムの音源も収録)
今回のものは5/4よりも音は正直劣るものだと思います。
サンプルを聞いていただければ分かると思いますが、
音が団子状で、バンドサウンドがガッと出てるところでは
キーボードとドラムはほぼ聞こえません。
が、アルヴィン・リーのボーカルとギターは聞き取りやすいのが救いでしょうか。
派手なイコライジングはしていないので、ずっと聞いても疲れません。
何回も聞いているうちに聞きやすくなってくるのはブート耳だからでしょうか(笑)
さて肝心の内容ですが、音質が悪いのは残念ですが、
演奏の内容自体は武道館よりいいのではないでしょうか。
基本的なセトリは武道館と変わりませんが、ワンマンということもあり、
武道館ではやらなかった「Baby Won't You Let Me Rock & Roll You」もやっています。
またヒット曲「I'm Going Home」ではよっぽど調子が良かったのか、
こちらも武道館ではやらなかったチャック・ベリーの「メイベリーン」が
インクルードされていたりするので必聴です。
TEN YEARS AFTERといえばやはりウッドストックでの「I'M GOING HOME」
一介のブリティッシュ・バンドが一躍世界のトップミュージシャンに躍り出た、
出世曲にして確かに代表曲。冒頭で聞くことが出来る「速弾き」で有名に。
この日本ツアーでもハイライトで持ってきており、その時の観客の盛り上がりたるや凄いものがあります。日本ツアーだけでなく、ワールド・ツアーでも同様にハイライトで持ってきており、バンド自身ももちろんそれを認識していたと思います。
が、時代は進み、あの速弾きは基本的にはマイナー・ペンタトニックのハンマリング・オン/プリング・オフの繰り返しでネタがなく、70年代中盤以降はよりメロディアスな速弾きギターを弾く人も多くあらわれ、「I'M GOING HOME」も3コードの単純なロックン・ロールということで、時代と共に忘れ去られ、もはや評価されないバンドとなってしまった。アルヴィン・リーのワンマン色が強いのも悪い影響だったかもしれない。
「I'M GOING HOME」のウッドストックの熱演がスターにのし上がるとこが出来たけど、
結局はそこで苦しめられたのかも知れない。
でも私は大好きです。TEN YEARS AFTER !
実は「速弾き」や「I'M GOING HOME」だけではないんです!
「Standing At The Station」なんてオルガンが炸裂する10分を越える力作だし、
ジャジーな色も濃く、ベースのLeo Lyonsのフレーズのセンスもよく好きです。
そして私にとってのTYAといえばやはり「I Can't Keep From Crying」!!!
1971年のワイト島での演奏
「I Can't Keep From Crying」邦題「泣かずにいられない」はご存知、
アル・クーパー/ブルース・プロジェクトのカバー。
原曲はコチラ。
この曲のこのヴァージョンもいいですね。
日本でも60年代後半にゴールデン・カップスや
ブルース・クエイションのカバーしてました。
その曲を、前奏のソロやスキャット部分も含めると20分近いプログレ大作に仕上げてます。
ペグそのもので6弦をドロップダウンする大胆な奏法や、途中クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」やジミヘンのフレーズを差し込んだりして全く飽きさせません!見事です!
この来日公演でも20分の見事な熱演を披露してくれてます。必聴!
長くなりましたが、この音源の最大のポイントは一番最後の「I'm Coming On」。
アンコールの「Baby Won't You Let Me Rock & Roll You」が終わりSEが流れますが、
なんとその後テープの切れがあって、大歓声の内に「I'm Coming On」が始まります。
これが本当なら最終日ということもあり二度のアンコールに応えたということでしょうか!
ネットで検索しても武道館の思い出は語られていたりするんですが大阪は皆無。
また私は入手しておりませんが、今年「OSAKA1972」というタイトルでこの日の音源が2CD-Rでリリースされていてこちらには「I'm Coming On」は収録されていないようです。、
このジャケです。
(このCD-Rをお持ちの方、音質などはいかがでしょうか。是非教えて頂けると嬉しいです。)
もし「OSAKA1972」がこのCDよりも音質が良かったとしても、二度目のアンコールである可能性の高い「I'm Coming On」が収録されているというのは非常に大きなアドバンスでしょう。
ただ音質は本編よりもさらに悪く(周りの人がみんな立ち上がったため?)、残念ながらフェイドアウトで終わってしまいます。テープ切れでしょうか?それでも5分は収録されています。
でも事実なら驚愕の音源ですね。さすが桃印。
桃印にとって今のところ最古の音源。
タラ自身が「今の所」としているのがにおわせてくれるじゃないですか。
1971年のZEPを録音していると噂されておりますが、1972年5月のTYAがこうして世に出たので、間違いなく1972年のZEPもその内出るのではないでしょうか。1973年のハンブル・パイも出たということは、1972年/1973年の色んなバンドの来日もきっと録っているに違いない!と日々妄想を繰り返し、いつの日かその日がくることを待っています。
※ところでTYAの5/6の音源は出てるんでしょうか。是非聴いてみたいです。
※ちなみにこの時期のオフィシャルものとしては1973年にリリースされた
欧州ツアーを記録した「Recorded Live」というものがリリースされてますので、
「I'M GOING HOME」しか知らない人でもし興味を持った方は是非聴いて欲しい一枚です。