サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

ERIC CLAPTON & STEVE WINWOOD - STORMY SATURDAY(2CD-R)

2011年11月26日 01時25分04秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
コンサートの感想を書く前に、某店で二枚購入すると
もらえるギフト盤で登場したのでアップします。

この世の中もう早いもので、翌日には音源がアップされ、
CD-Rも早くも商品化され始めてますね。

今回は無料ということもあって、
自分のいったライブを今一度冷静に聞きたいなと思いもらいました。

音はいいです。ただベースがいまいち聞こえません。

が、私の今回観た位置は左側前から6列目というかなりの好位置でしたが、
同じくベースが聞こえませんでした。
(それはその位置だったから聞こえないのか、元々聞こえてなかったのかは分かりません
 ベースラインが際立った音源があれば是非聞いてみたいです)

ということで自分が観た/聞こえた感じにすごく近いので親しみがあります。

あと自分が6列目で実際に聞いた感じと、今回の音源とは若干違いがあり、
この音源の方がステージよりやや遠いような印象があります。

実際にフロントロウで録音しているのかも知れないですけど、
録音の仕方でかわってきますし、なんともいえないところですけど。

でも無料ですし、気軽に聞くことが出来るという感じで私は好きです。

それからこのタイトル「STORMY SATURDAY」ってのがいいじゃないですか。

行った人じゃないと分からないと思いますが、
この日は強烈な雨に加えて横殴りの風が吹いていて、さながら台風のようでした。
忘れもしません。この天候を踏まえてのこのタイトル。バッチリです。

ジャケはこの日の写真ではないですが、
ジャケ裏にはなんと当日の写真もあしらわれており、良い思い出になります。

これから12月の千秋楽に向けて、雨後のたけのこのように色んなアイテムが出てくると思いますが、
自分が行った日の音源を手軽にというアイテム派の人にはもってこいではないでしょうか。

-インフォ-

ERIC CLAPTON & STEVE WINWOOD - STORMY SATURDAY

Live at Yokohama Arena, Yokohama, Japan 19th November 2011
TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Front Row Recording

遂にスタートしたエリック・クラプトンとスティーブ・ウィンウッドの2011年日本ツアー。11月17日の札幌公演に続いて行われたツアー2日目の11月19日横浜アリーナ公演を、正真正銘の最前列レコーディングで約2時間完全収録。一切の篭りの無い、まさに最前席でなくては体感できないような音のダイレクト感を、リアルかつウルトラクリアーなサウンドで収録しています。とにかくボーカル、ギター、コーラス、キーボードがまるでライン録音のようなウルトラリアルなサウンドで収録されており、オーディエンス録音の概念を覆す様なファン未体験の音像は、全てのリスナーを驚愕させることでしょう。本当にサウンドボード録音と変わらない音像であり、未だかつて聴いたことのないような音の壁が、スピーカーからダイレクトに迸る様は圧巻で、「最前列とはこのように聴こえるものなのか?」「オーディエンスのマイク録音で本当にここまで凄い音で録音出来るものなのか?」と、聴きながら、頭の中が疑問符でいっぱいになってしまう程です。冒頭のみ、熱狂気味の周囲の歓声をオンに拾っているのが唯一のウィークポイントと言えますが、それらも本音源の圧倒的クオリティの前では些細なことであり、聴き進むにおいて、本音源が如何にとんでもない録音かが、判ってきます。ディスク2前半のアコースティック・パートも、素晴らしくオンな音で入っており、聴き手を大いに感動させることでしょう。感動の「Presence Of The Lord」、日替わりでセットインした「Pearly Queen」、更に話題のアコースティック版「Wonderful Tonight」等、聴き所は満載です。クライマックスは「Voodoo Chile」で壮絶極まりないギターソロを空前絶後の最高音質で堪能することができます。ツアーは日本を縦断する形で行われ、12月10日の日本武道館まで、多くの名演奏に合わせて、素晴らしいライヴ録音テイクが数多く出現すると思いますが、その中でも、本テイクは異様なまでの輝きを放ち続けることでしょう。本来ならプレスCDのリリースが相応しいパーフェクト・サウンド・ヴァージョンが、嬉しいギフト・タイトルで初登場です。

★ギフトタイトルですが、裏ジャケ・内側もしっかりとデザインされた、通常盤2枚組と変わらない高品質な仕様になっています。

Disc 1 (58:16)
1. Opening 2. Had To Cry Today 3. Low Down 4. After Midnight 5. Presence Of The Lord
6. Glad 7. Well Alright 8. Hoochie Coochie Man 9. While You See A Chance
10. Key To The Highway 11. Pearly Queen 12. Crossroads

Disc 2 (65:01)
1. Georgia On My Mind 2. Driftin' 3. That's No Way To Get Along 4. Wonderful Tonight
5. Can't Find My Way Home 6. Gimme Some Lovin' 7. Voodoo Chile 8. Cocaine
9. Dear Mr. Fantasy

Eric Clapton - Guitar, Vocals Steve Winwood - Hammond Organ, Piano, Guitar, Vocals
Chris Stainton - Keyboards Willie Weeks - Bass Steve Gadd - Drums
Michelle John - Backing Vocals Sharon White - Backing Vocals

2011年11月19日(土)Eric Clapton & Steve Winwood Live at Yokohama Arena

2011年11月21日 01時13分09秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
行ってまいりました!

エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドのライブに横浜アリーナまで!

当日は台風のようなとんでもない雨と風に見舞われましたが、
そんな天候ものともしない感動のステージでした。

今回は簡単に購入したグッズを。

UDOのページにグッズ一覧が出ています。

今回も色々出てますね。

当日は土曜ということもあってか16時会場/17時開演となんとも早いスタートでした。

私は16時半くらいに会場につきましたが、
グッズ売り場は長蛇の列。

お会計を終えて出てくる方は沢山買ってらっしゃること。

この列じゃパンフ買えないんじゃないか?と思っていたところ、
パンフレット販売専門ブースがあり、そこですんなり購入することができました。

ということで、今回購入はパンフのみです(上の写真)。





■パンフレット

¥2,500-
全32ページ。日本語バージョン!二人の出会い、ブラインドフェイスから現在まで。
メンバー紹介、ディスコグラフィ、伝説のマディソンスクエアガーデンでのライブ写真など読み応え十分の内容。

【会場での購入特典】
パンフレットを購入された方に、数量限定・先着でマグカップを1つプレゼント!!
色の指定は出来ません。



ということで、なんとマグカップがもらえました。

実はあらかじめこのサイトをチェックしていて、先着ってどれくらいなんだろう?
ちゃんともらえるのかな?と心配してましたが、無事にもらうことができました。

このようにパンフになにかがつく、というのは初めてだと思います。

前回クラプトンとジェフ・ベックが一緒に来た時はダブル・ネームの湯呑みがグッズで販売され、今回もそういうのがあるのかなと思いましたが、グッズではなく、まさかのパンフ購入特典でのマグカップがそれでした。

で、私の色はコチラでした!


この三色の中では一番いいかなと思っており気に入ってます。


パンフは記念物なので、内容が濃かろうが薄かろうがいいんですが(笑)古い写真をあしらっていたりとそれなりに楽しむことが出来ました。また表紙はマニアに嬉しいエンボス加工です(笑)

ちなみにオンラインでのグッズ販売もあるので、ライブには見に行くことが出来ない方もこちらで購入することが出来るようです(クリック)。

ただコチラでの特典は缶バッジのようです。


では、次回は本編レヴューで!

70年代の日本のロックバンド「都落ち」

2011年11月19日 12時41分57秒 | 邦楽
NMM1973年の7月号に「マガジンが見つけた19の実力派グループ」
の特集から今回は「都落ち」を。

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牟田憲司 ギター(グレッチ=ロック・ジェット)ボーカル
堀内寛昭 ギター(リッケンバッカー)、ボーカル
津田一矢 ベース(カール・ヘフナー)、ボーカル
山本博士 ドラム(パール=プレジデント他)

 以前京都に69(シックス・ナイン)というビートルズ・ナンバー専門のバンドがあったが、このバンドは71年の末に解散してしまった。しかし堀内君のもとに九州にいた津田君からバンドを作ろうという熱心な便りがあったのをきっかけに、72年の初めにグループを結成。その年の夏には牟田君が桑田って現在の編成になった。その後京都を中心に活躍してきたが、東京でも吉祥寺のOZや、大学祭などで演奏することがある。今年の4月21日には京都でリサイタルを開き、好評だった。
 レパートリーは初期のビートルズ・ナンバー中心だが、最近はオリジナルも多い。ビートルズのたどった軌跡をたどりたいとうのが、グループの願望だそうである。いわゆるロックンロールのバンドとは、多少のニュアンスのちがった存在のようだ。

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「村八分」と同じくらい強烈なインパクトをもったバンド名「都落ち」。

最初に知ったのはラリーズ聞きたさに入手した「OZ DAYS LIVE」。


かつて吉祥寺にあったロック喫茶「OZ」が閉店に際して作られた
「OZ」店内でのライブ盤で、二枚組みのレコードが茶色い袋に入った仕様。

オリジナルは激レアで、かつて中身はオリジナルで外袋はパイレート盤というものがディスクユニオンで売られていました。どうやら注文が入ってから外袋を用意していたようで、中身が残っていたそうです。

今は海外製のブートが、プラケ盤/紙ジャケ盤で広く出回っているので
持っているかたも多いのではないでしょうか。私もそんな中の一人です。

二枚組みの収録内容はこちら。

A面:アシッドセブン/都落ち
B面:南正人
C面:タージ・マハル旅行団
D面:裸のラリーズ

都落ちはA面で聞くことが出来ます。

最初聞いたときにはこの時代にこんなガレージバンドいたの?という感じでした。

その他の情報が全くなく後にこのニューミュージックマガジンを手に入れて再度びっくり。

1970年代といえば海外の英米のロックに追いつこう、一方で日本語を用いた日本ならではのロックを、としのぎを削っていた時代にまさかビートルズの格好をして活動していたグループがいたとは!名前から泥臭いブルースロックを想像していたのでかなりのギャップです。

なんとこのグループの当時の映像も今はYOUTUBEで見る事ができます。



98年には再結成もしているようでこれも二曲YOUTUBEで見る事ができます。







やはりこの中で当時の映像は非常に貴重かと。
この中で当時のライブのチラシが映し出されますが卒倒もののラインナップですね。

再結成の映像をみると上手くエッセンスを取り入れてオリジナルにしたててます。


1973年といえば「バッド・ボーイズ」も「MEET THE BAD BOYS」でLPを出しているんですよね。


ということはこの時代に後期のニューロックぽいビートルズとは異なる、
初期ビートルズのコピーというのはありだったんでしょうかね。

そもそもキャロルも同時代ですし。

よくよく考えると当時のロックは長尺な印象ですが、だいたい大物の海外のロックバンドもアンコールでロックン・ロールをやっていたり、日本のバンドのクロージングもみんなでチャック・ベリーみたいなのも多かったと聞きます。

でも実際のところ、長髪族の多かったであろう当時のコンサートで、ビートルズの衣装を着た彼らはどういった評価を受けていたんでしょうか?非常に気になります。


色んなバンドを追っていくとその時代の多面性が見えてきて面白いです。


こんな写真もありました。

1972年大阪でのTEN YEARS AFTER ( I'M GOING ON )

2011年11月17日 11時34分51秒 | 洋楽
これまでは年代的にもあまり自分の興味がないところのリリースだった桃印でしたが、
とうとう自分のツボの部分のリリースがあり思わず飛びついてしまいました!

TEN YEARS AFTER / I'M GOING ON
(TARANTURA/ 2CD, PAPER SLEEVE /型番 TYA-1)

まずはインフォから。

☆☆☆桃印、最古の (今の所) 音源登場!!!☆☆☆

◎英国のブルースロックバンドTen Years After・1972初来日公演から、
5月7日大阪フェスティバルホールを収録!!!
1972年録音とは思えない、極上レコーディングです!

この音源で不思議なのは、Disc 2の06が終わり 07. SEが流れた後、08. I'm Coming Onに入るのですが、この時もNeil Young"Wet Show"の様に、2度目のアンコールに応えたのでしょうか?

東京公演ではProcol Harumとのジョイントでしたが、本大阪公演はTYA単独だったようです。

Ten Years After
"I'm Coming On"

OsakaSunday 7 May 1972
Festival-Hall
Osaka, Japan

Disc 1;
01. Introduction
02. One Of These Days
03. Once There Was A Time
04. Standing At The Station
05. Good Morning Little Schoolgirl
06. The Hobbit/ Star Of Express
07. Drum Solo
08. The Habbit
09. Slow Blues In C

Disc 2;
01. Guitar Solo
02. Skoobly-Oobly-Doobob
03. I Can't Keep From Crying, Sometimes
04. I'm Going Home
05. Sweet Little Sixteen
06. Baby Won't You Let Me Rock & Roll You
07. SE
08. I'm Coming On

TYA;
Alvin Lee - Guitar, Vocals
Chick Churchill - Organ, Electric Piano
Leo Lyons - Bass
Ric Lee - Drums

音のサンプル




当代きっての速弾きの名手、アルヴィン・リー率いる
TEN YEARS AFTERの初来日の最終日を収録したのが本CD。

1972年は

5/4:日本武道館 (プロコル・ハルムとのジョイント・コンサート)
5/6:大阪厚生年金会館
5/7:大阪フェスティバルホール

の三日間のスケジュールで公演が行なわれその最終日にあたります。

5/4の音源はプロコル・ハルムとのジョイントコンサートで、
その時のパンフレットをあしらったジャケで有名な下記のタイトルで聞くことが出来ます。

(プロコル・ハルムの音源も収録)

今回のものは5/4よりも音は正直劣るものだと思います。
サンプルを聞いていただければ分かると思いますが、
音が団子状で、バンドサウンドがガッと出てるところでは
キーボードとドラムはほぼ聞こえません。

が、アルヴィン・リーのボーカルとギターは聞き取りやすいのが救いでしょうか。
派手なイコライジングはしていないので、ずっと聞いても疲れません。
何回も聞いているうちに聞きやすくなってくるのはブート耳だからでしょうか(笑)


さて肝心の内容ですが、音質が悪いのは残念ですが、
演奏の内容自体は武道館よりいいのではないでしょうか。

基本的なセトリは武道館と変わりませんが、ワンマンということもあり、
武道館ではやらなかった「Baby Won't You Let Me Rock & Roll You」もやっています。

またヒット曲「I'm Going Home」ではよっぽど調子が良かったのか、
こちらも武道館ではやらなかったチャック・ベリーの「メイベリーン」が
インクルードされていたりするので必聴です。


TEN YEARS AFTERといえばやはりウッドストックでの「I'M GOING HOME」



一介のブリティッシュ・バンドが一躍世界のトップミュージシャンに躍り出た、
出世曲にして確かに代表曲。冒頭で聞くことが出来る「速弾き」で有名に。

この日本ツアーでもハイライトで持ってきており、その時の観客の盛り上がりたるや凄いものがあります。日本ツアーだけでなく、ワールド・ツアーでも同様にハイライトで持ってきており、バンド自身ももちろんそれを認識していたと思います。


が、時代は進み、あの速弾きは基本的にはマイナー・ペンタトニックのハンマリング・オン/プリング・オフの繰り返しでネタがなく、70年代中盤以降はよりメロディアスな速弾きギターを弾く人も多くあらわれ、「I'M GOING HOME」も3コードの単純なロックン・ロールということで、時代と共に忘れ去られ、もはや評価されないバンドとなってしまった。アルヴィン・リーのワンマン色が強いのも悪い影響だったかもしれない。

「I'M GOING HOME」のウッドストックの熱演がスターにのし上がるとこが出来たけど、
結局はそこで苦しめられたのかも知れない。


でも私は大好きです。TEN YEARS AFTER !


実は「速弾き」や「I'M GOING HOME」だけではないんです!


「Standing At The Station」なんてオルガンが炸裂する10分を越える力作だし、
ジャジーな色も濃く、ベースのLeo Lyonsのフレーズのセンスもよく好きです。


そして私にとってのTYAといえばやはり「I Can't Keep From Crying」!!!

1971年のワイト島での演奏



「I Can't Keep From Crying」邦題「泣かずにいられない」はご存知、
アル・クーパー/ブルース・プロジェクトのカバー。

原曲はコチラ。



この曲のこのヴァージョンもいいですね。
日本でも60年代後半にゴールデン・カップスや
ブルース・クエイションのカバーしてました。

その曲を、前奏のソロやスキャット部分も含めると20分近いプログレ大作に仕上げてます。
ペグそのもので6弦をドロップダウンする大胆な奏法や、途中クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」やジミヘンのフレーズを差し込んだりして全く飽きさせません!見事です!

この来日公演でも20分の見事な熱演を披露してくれてます。必聴!


長くなりましたが、この音源の最大のポイントは一番最後の「I'm Coming On」。
アンコールの「Baby Won't You Let Me Rock & Roll You」が終わりSEが流れますが、
なんとその後テープの切れがあって、大歓声の内に「I'm Coming On」が始まります。

これが本当なら最終日ということもあり二度のアンコールに応えたということでしょうか!

ネットで検索しても武道館の思い出は語られていたりするんですが大阪は皆無。

また私は入手しておりませんが、今年「OSAKA1972」というタイトルでこの日の音源が2CD-Rでリリースされていてこちらには「I'm Coming On」は収録されていないようです。、

このジャケです。

(このCD-Rをお持ちの方、音質などはいかがでしょうか。是非教えて頂けると嬉しいです。)

もし「OSAKA1972」がこのCDよりも音質が良かったとしても、二度目のアンコールである可能性の高い「I'm Coming On」が収録されているというのは非常に大きなアドバンスでしょう。
ただ音質は本編よりもさらに悪く(周りの人がみんな立ち上がったため?)、残念ながらフェイドアウトで終わってしまいます。テープ切れでしょうか?それでも5分は収録されています。

でも事実なら驚愕の音源ですね。さすが桃印。

桃印にとって今のところ最古の音源。

タラ自身が「今の所」としているのがにおわせてくれるじゃないですか。

1971年のZEPを録音していると噂されておりますが、1972年5月のTYAがこうして世に出たので、間違いなく1972年のZEPもその内出るのではないでしょうか。1973年のハンブル・パイも出たということは、1972年/1973年の色んなバンドの来日もきっと録っているに違いない!と日々妄想を繰り返し、いつの日かその日がくることを待っています。


※ところでTYAの5/6の音源は出てるんでしょうか。是非聴いてみたいです。



※ちなみにこの時期のオフィシャルものとしては1973年にリリースされた
欧州ツアーを記録した「Recorded Live」というものがリリースされてますので、
「I'M GOING HOME」しか知らない人でもし興味を持った方は是非聴いて欲しい一枚です。

チャー在籍のバッド・シーン BAD SCENE

2011年11月15日 00時24分43秒 | 邦楽
当時のニューミュージックマガジンからかなり興味深い特集があったので、
ピックアップして何度か更新していきたいと思います。

1973年の7月号に「マガジンが見つけた19の実力派グループ」の特集がそれ。

まずはチャー在籍のバッド・シーン!

この特集、なかなか見たことがない写真が使われておりそこも見ものの一つですが、
このバッドシーンもその一つではないでしょうか?

一番奥がチャー氏だと思うんですが、どうでしょうか?

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金子光則 ボーカル(シュアー)
CHAR ギター(フェンダー=ストラトキャスター)
成瀬ヒロ ベース(フェンダー=ジャズ・ベース)
長谷川康之 ドラム(ヤマハ特注)

長谷川君が慶応高校の仲間3人と金子君でバンド結成したのが71年の2月。途中メンバー交代が何度かあって(ギターとベース)今年の4月に現メンバーになった。成瀬君意外の3人はまだ学生。コンサート活動は、学園祭、文化祭を中心にOZ、ジャンジャンなどへ出演してきた。ステージでは日本語のオリジナルがほとんどだが、メンバー全員がカクタス、というよりもティム・ボガード、カーマイン・アピスにはまっていて、時々そのコピーもやる。ステージ上のアクションもハード・ロック・グループの割にはかなり派手で見せることもかなり考えている。一応まとまってはいるがギターをはじめまだこれからといった感じ。今年8月にキングから初のシングル盤A「すべてがわかる時」B「ロックン・ロールをぶっとばせ」が出る。

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よく知られたチャーのバンド活動としては初期の「バッド・シーン」。自身が参加したバンドでの発売された音源はこれが初。ベースの成瀬ヒロはもちろん「鳴瀬喜博」。ドラマーの長谷川康之は近田春夫&ハルヲフォン、カルメン・マキ&OZ などで後に活躍した方。

今考えてもすごいメンバーが揃ってます。

それにしてもまだまだこれからのバンドとはいえ、
チャーを掴まえて「ギターをはじめまだこれから」
という記述は後から読むと面白いですね。

カクタスのカバーやステージ・アクションが派手だったという記述も
非常に想像力をかき立てられます。どこかにLIVE音源残ってないんでしょうか。


音源自体は結局シングル一枚しか出せず仕舞い。

A面/B面とも1999年発売のオムニバスで聞くことが出来ます。



オムニバス
『ニューロックの夜明け 番外編9 キング・ニューロック・シングル集 ファンキー・ダッコNo.1』

1. FUNKYダッコNo.1(ハルヲフォン)
2. MORE FUNKYダッコNo.1(ハルヲフォン)
3. 恋のT.P.O(近田春夫&ハルヲフォン)
4. プラスチック・ムーン(近田春夫&ハルヲフォン)
5. きりきり舞い(近田春夫&ハルヲフォン)
6. ロキシーの夜(近田春夫)
7. 闇にジャックナイフ(近田春夫&ハルヲフォン)
8. すべてがわかる時 Out of Time(BAD SCENE)
9. ロックンロールをぶっとばせ(BAD SCENE)
10. 続・東京ワッショイ(遠藤賢司)
11. ルイのテーマ(遠藤賢司)
12. 月経(山平和彦)
13. 大島節(山平和彦)
14. さすらいの唄(唐十郎)
15. アメニモマケズ(サラ&メロディ)
16. ヤギブシ・ラットマン Legend from Ratman(サラ&メロディ)
17. 私の恋人さん(ベイビー・ブラザーズ)
18. 母さんのいびき(藁人形と五寸釘)
19. 下っ端(金玉(こんぎょく))
20. 蒸気機関車(金玉)
21. からっぽの世界(小林啓子)

このアルバムの8曲目と、9曲目で聞くことが出来ます。

このCDは他にも聞き所満載なので興味ある方は是非どうぞ。ただ残念ながら廃盤です。

バッド・シーンの音源がこれ以降のなにかに収録されたということは確かないと思いますが、
情報あいまいなので間違っていたらご指摘いただければと思います。

ちなみに今回初めて「長谷川康之」で検索をかけたところ、
ご自身のブログがあることを知りました。

「元ちょいワルオヤジのお茶目な本音ブログ」

面白いブログですが、その中の「青春時代」は特に当時の音楽のことやご自身の生活のことが書かれてあったりして非常に興味深いです。(この記事の中にTOPの四人の写真もありましたね。やはり一番左がチャーでした)是非ご一読を。

The Rolling Stones: Some Girls - Live in Texas'78

2011年11月12日 00時00分01秒 | 洋楽
久々の更新です。

先日映画館に「The Rolling Stones: Some Girls - Live in Texas'78」を観て来ました!

これについて今日は書きたいと思います。

●作品概要
ザ・ローリング・ストーンズの最絶頂期ともいえる1978年北米ツアーのライヴをとらえた歴史的ドキュメント『サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス'78』。1978年に撮影されて以来、今日まで映像化されることが無かった貴重な映像が、日本初出し映像としてワーナー・マイカルで緊急上映が決定しました!映像のリマスターに加え、サウンドも5.1chに編集し、臨場感のある上質なライブ映像がスクリーンで甦ります。

冒頭にはミック・ジャガー最新インタビューの特典映像が入り、ロックン・ロールの代名詞となった「ザ・ローリング・ストーンズ」ファン必見の内容となっております。是非スクリーンでお楽しみくださいませ。
今回は全国で先着5,000名限定で英語版『サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス'78』のポスターをプレゼント!


●公開期間
2011年11月5日(土)~2011年11月18日(金)〔2週間限定上映〕

●ワーナー・マイカル・シネマズで独占上映


●『サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス'78』ミック・ジャガー最新インタビュー特典映像付き!
世界最速・国内独占上映!

ロック界のスーパースターの座を掴みながらも、贅肉を削ぎ落とした細身で筋肉質サウンドで勝負してきたのがこの年のザ・ローリング・ストーンズだが、当作はそんなツアーの中から1978年7月18日テキサス州フォート・ワースのウィル・ロジャース・メモリアル・センターでのライヴ・パフォーマンスを全曲収録したもの。

オリジナル16mmフィルムからデジタル・リマスタリング、ボブ・クリアマウンテンによるリミックスを経て、未発表だったライヴ映像の封印が解かれたことは、ロック史に残るひとつの事件だ。常にロック・シーンと共に前進してきたストーンズだが、この時期台頭してきたパンク勢と真っ向から激突する彼らのロックンロールは猛々しく、そして生々しい。
チャック・ベリーの「レット・イット・ロック」でスタート、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「ブラウン・シュガー」などの名曲、そして「オール・ダウン・ザ・ライン」「スター・スター」「リスペクタブル」など、疾走系ナンバーをフル全開。また、リリースされたばかりのアルバム『女たち』から、大胆にディスコ・サウンドに斬り込んでいく「ミス・ユー」も、このツアーから披露されている。

また、新たに収録されたミック・ジャガーが当時を振り返る最新インタビューも特典映像として上映いたします。パンクやディスコ・ブームなど時代背景、アルバム『女たち』のメイキング、1978年北米ツアーとフォート・ワース公演などについて、「ミス・ユー」のレコーディング秘話などを語っている。ロックン・ロールが大きな変動を迎えようとしていた1978年に、ストーンズがいかにこの時代を生きたか、ミック自らの証言は実に貴重なものとして響く。



とここまではワーナー・マイカル・シネマズの特設ページから引用させて頂きました。



予告編がこちら。




実はあまりこの頃のストーンズの知識がなく、予告編も見ずに上の説明文くらいしか読まずに本編を見ましたが、ものすごく興奮してしまいこうして筆をとっています!


まず本編があけた瞬間思ったのが、ミック・ジャガーの衣装がダサい(笑)当時は格好よかったんでしょう。ナイロンのパンツ(モッコリ具合がよく分かります・苦笑)に「DESTROY」と書かれたTシャツに薄黄色っぽいジャケットに赤いスーパーマリオのような帽子!

この衣装に関しては、冒頭の最新インタビューでも触れられてますが、デザインされたものではなくジャンクなものを扱っている店で買ったんだそうです。PUNKが台頭していた時期/80'Sに向かおうとしていた時期で最先端なお洒落だったと思われます。

まぁ容姿はこれくらいにして演奏が本当に無駄をそぎ落としてソリッド!PUNKバンド然としたような叩きつけるようなサウンドで、次から次へと曲を演奏していく姿にスクリーンの前で手に汗を握ってしまいました。

バンドメンバー

ヴォーカル ミック・ジャガー
ギター キース・リチャーズ
ドラム チャーリー・ワッツ
ベース ビル・ワイマン
ギター ロン・ウッド

サポート・ミュージシャン

ピアノ イアン・スチュワート
キーボード イアン・マクレガン

セット・リスト
01. レット・イット・ロック
02. オール・ダウン・ザ・ライン
03. ホンキー・トンク・ウイメン
04. スター・スター
05. ホエン・ザ・ウィップ・カムズ・ダウン
06. ビースト・オブ・バーデン
07. ミス・ユー
08. ジャスト・マイ・イマジネーション
09. シャッタード
10. リスペクタブル
11. ファー・アウェイ・アイズ
12. ラヴ・イン・ヴェイン
13. タンブリング・ダイス
14. ハッピー
15. スウィート・リトル・シックスティーン
16. ブラウン・シュガー
17. ジャンピン・ジャック・フラッシュ


前半におなじみの曲を持ってきて、中盤にこの1978年に発売された「SOME GIRLS/女たち」のアルバムから8曲も集中して演奏してます。この大胆不敵なセットリスト。面白いです。

ちなみに「SOME GIRLS」はこのジャケ。


収録はこの10曲。
1. Miss You
2. When the Whip Comes Down
3. Just My Imagination (Running Away With Me)
4. Some Girls
5. Lies
6. Far Away Eyes
7. Respectable
8. Before They Make Me Run
9. Beast of Burden
10. Shattered


「シャッタード」のラップのようなボーカルにアグレッシブなキースのギターの絡みも最高でしたが、「ミス・ユー」のこの初々しさ!




ストーンズ流ディスコで有名なナンバーですが、こちらもロック然としており、徐々にミックのボーカルが煽りに煽っていく様はなんとも言えず格好良い。後奏ではドラムとベースとキーボードだけの演奏になるところがあり、ジャジーささえも醸し出す非常にグルーヴィーな演奏。上のYOUTUBEは3程の演奏ですが、本当はもっと長いです。個人的なハイライトの一つ。



そして69年のハイドパークでも演奏されたロバート・ジョンソンの「ラヴ・イン・ヴェイン 」。スロー・ブルースですが、チャーリー・ワッツのドラミングが69年とは全然異なっており非常に攻撃的!このドラミングだけでも必見。(でもロニーのスライドギターはあんまり良くなかった)


後半はヒット曲のオンパレード!最後はミックも上半身裸でテンションが凄いです。もう一つのハイライトは最後の「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」。この曲も非常にソリッドな演奏でテンポもはやいはやい。最後ということもあって長い演奏ですが、全く無駄のない、むしろ本当に手に汗握ってしまう白熱の演奏。

音だけですが、YOUTUBEにありました!



ん~改めて聞いても本当に格好良い。でもこれは絶対に動く姿で見たほうがいいです!


演奏終了後は割りとばっさり終わってしまいますが、前知識を持たず見た割りにはこの映画みてよかった!と思いました。

以下見てて思ったことを箇条書きで。
・会場がせまい。
・客との距離感が短い。
・ミックの服装がダサい。
・ミックのギターを持つ姿はあまり格好良くない。
・ビル・ワイマンのベースはやはりグルーヴィー。
・ビル・ワイマンの弦を押さえる左手の中指と薬指をまとめてテーピング。
 なぜ?それでベース弾けるのか?疑問
・キースはギターをどんどん替えるも非常に格好良い。
・ロニーの笑顔が格好良い。
・ロニー、たばこ吸いまくり。
・ミック・ジャガーがロニーに結構こどものようなチョッカイを出していたのが印象的。
 タオルでバンバン叩いたり(笑)
・ミック・ジャガーがテンションあがってバケツの水を客にぶちまける。
 そういうイメージがなかったので意外でした。面白いです。
・冒頭のミックの最新インタビューがかなり重要で必見。


気になった方は是非映画館で大きな音で楽しまれた方がいいと思います。
11月18日までです。いそげ!

そうでもないという方CDとのセットでBlu-RayやDVDも出ます。


「女たち」のスーパー・デラックス・エディションも出ます!


あまりローリング・ストーンズ聞いてなかったですが、はまってしまいそうです!

あ、ミックの服ダサいと書きましたが、最後には格好良い!と思ってしまったが不思議ですね(笑)

ゆるーく更新していきますので、引き続きお楽しみいただければと思います。