六月の終わりは、六月の初めに発売された一冊の本のご紹介をば。
「絶対の境地も亦止まるべき処じゃないぞ,
悟りの心境なんてナンセンスだ,ぶっこわしちゃえ」
「それが悟りかも?」
「バサラの心境だよ」
バサラとは、平和主義の自由人。彼・彼女らに法律はない。
時にはバサラ族は、らくだにまたがり街を疾走したり、
日常には飽き足らず異常な刺激を求める。
また世の中を達観しているようでもあり、この世の生物でなかったり。
レズビアンであったり、異様な復讐の為に自分もろとも爆破する・・・
バサラ人間とは、日本で初めて「イラストレーター」と名乗った
長尾みのる氏によって生み出されたキャラクターである。
その長尾氏が千九百六十九年年に発表した「イラストーリー」が
三十五年以上経た今、復刊された。それがこの本著である(写真)
帯びには、こうある。
「色指定・スクリーントーン・コラージュ・・・
・・・編集者泣かせの手法の数々!デザインはこの本から始まった。」と。
千九百六十九年。時代を象徴するように破廉恥でヒッピーでハプニングで、
それでいてアメリカンニューシネマ的なむなしさも伴う内容である。
いや、この本はそのことすら超えているかも知れない。異常だ。
しかしそれがなんとも言えず面白い。
まず冒頭のような禅問答。内容も禅問答のようでもある。
流れるような文体は、文章ながらもグルーヴィーでさえある。
そしてそこに描かれるイラストの数々。
女性はグラマラスでヒップで目の周りは黒い。そしてどこか気違いである。
男性は魅力的ではあるものの、どこか弱弱しい。
ウーマンリブの台頭をみるかのようでもあるが、
そのイラストは隅々までが可愛らしく胸躍るものばかりで、心を奪われる。
百五十頁強にわたる時間にいつまでも浸っていたい、そんな六月の最終日・・・
(この本の情報はこちらをクリック。)
「絶対の境地も亦止まるべき処じゃないぞ,
悟りの心境なんてナンセンスだ,ぶっこわしちゃえ」
「それが悟りかも?」
「バサラの心境だよ」
バサラとは、平和主義の自由人。彼・彼女らに法律はない。
時にはバサラ族は、らくだにまたがり街を疾走したり、
日常には飽き足らず異常な刺激を求める。
また世の中を達観しているようでもあり、この世の生物でなかったり。
レズビアンであったり、異様な復讐の為に自分もろとも爆破する・・・
バサラ人間とは、日本で初めて「イラストレーター」と名乗った
長尾みのる氏によって生み出されたキャラクターである。
その長尾氏が千九百六十九年年に発表した「イラストーリー」が
三十五年以上経た今、復刊された。それがこの本著である(写真)
帯びには、こうある。
「色指定・スクリーントーン・コラージュ・・・
・・・編集者泣かせの手法の数々!デザインはこの本から始まった。」と。
千九百六十九年。時代を象徴するように破廉恥でヒッピーでハプニングで、
それでいてアメリカンニューシネマ的なむなしさも伴う内容である。
いや、この本はそのことすら超えているかも知れない。異常だ。
しかしそれがなんとも言えず面白い。
まず冒頭のような禅問答。内容も禅問答のようでもある。
流れるような文体は、文章ながらもグルーヴィーでさえある。
そしてそこに描かれるイラストの数々。
女性はグラマラスでヒップで目の周りは黒い。そしてどこか気違いである。
男性は魅力的ではあるものの、どこか弱弱しい。
ウーマンリブの台頭をみるかのようでもあるが、
そのイラストは隅々までが可愛らしく胸躍るものばかりで、心を奪われる。
百五十頁強にわたる時間にいつまでも浸っていたい、そんな六月の最終日・・・
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