サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

jerry garcia & david grisman/so what

2005年05月30日 17時36分06秒 | 洋楽
このCDは、1998年リリースのジェリーガルシアとデヴィッドグリズマンの
双頭クインテットによるもの。

ジャリーガルシアといえば、皆さんご存知グレイトフルデッドのリーダーである。
本体であるデッドではアメリカンルーツミュージックに根ざした音楽性で
長尺のジャムなどで人気を博し、彼らと共に各地を回る熱狂的な
ファン「デッドヘッズ」や可愛い熊のぬいぐるみ「デッドベア」で知られる。
更にソロでは、よりルーツミュージックに接近した作品を多く残した人である。

デヴィッド・グリズマンはというとあまり馴染みがないかも知れないが、
この人の歴史は一つのアメリカン・ミュージックとも言える歴の長い人である。
もともとはブルーグラス畑で活躍していた人でビルモンローなどのバックも
務めているマンドリン奏者である。1960年後半にはピーターローワンらと
ルーツに根ざしているんだけど時代の煽りを受けサイケな方向へ向かって
しまったという感じの、でもそれが奇跡のサウンドを生んだグループ
「アースオペラ」を結成。ここではサックスなど多様な楽器もこなした。
特にセカンドの『アメリカンイーグルの悲劇』は、
どこかジャズロック、プログレッシブなどの香りも漂う名盤である。
その後はこれまた伝説のバンド『ミュールスキナー』を結成。
クラレンス・ホワイトの超絶的なギターも聴くことが出来るバンドで、
ブルーグラスを見事にロック化することに成功し、後進に多大な影響を与えた
偉大なバンドである。更に前述のジェリーガルシアとともに
「オールド・イン・ザ・ウエイ」を結成。最近未発表のライブ音源がリリースされた。
ソロになってからは、「デヴィッドグリズマン・クインテット」として
マンドリンの更なる可能性を求めて活動。70年代の後半にリリースされた
クインテット名義でのセカンドアルバム『Hot Dawg』はジャズチャートの一位を
獲得するなど幅広い活躍を行う。セカンドの名前をとった『Dawg』なるジャンルを
自分自身で創り出し、『Acoustic Disc』というレーベルも創り出し、
ジャンルを超えたミュージシャンとセッションを行い、
今も精力的に活動中である。

ロック・ファンにはグレイドフル・デッドの70年リリースの名盤
『アメリカン・ビューティ』にゲスト参加している人といえば分かるかも知れない。

そんなグリズマンなのでリリースされた音源は半端ではないのですが、
そんな中からこのCDの紹介です(やっと本編突入)。

1998年リリースですが、音源は90~92年の間に録られたセッション音源を
まとめたもので、アルバムのタイトル『so what』という名前からも
分かる通りなんと全編ジャズを元にジャムを行った彼の、二人の中でも
異色作です(「so what」は勿論マイルス・デイヴィスの名曲です)。

1.so what(miles davis)-take 1,3/8/91 6:52
2.bag's groove(milt jackson)-take 5,11/24/92 8:41
3.milestones(miles davis)-take 5,6/2/92 7:55
4.16/16(david grisman)-take 3,11/24/92 6:14
5.so what(miles davis)-take 1,12/6/90 7:49
6.bag's groove(milt jackson)-take 1,6/4/92 8:20
7.milestones(miles davis)-take 3,6/2/92 10:14
8.so what(miles davis)-take 1,6/4/92 7:40
total time-64:06

jaerry garcia-guitar,david grisman-mandolin.jim kerwin-bass,
joe crave-percussion,matt eakle-flute(tracks 2 and 4)

ここでのジェリーは全編アコースティックギターを弾いています。
グレイトフルデッドといえば、ジャム。
ジャムといえば、即興演奏のこと。
即興演奏といえば、ジャズ。
といったように決して相性は悪くない組み合わせ。いやむしろこの組み合わせは
全くもって正解。今はやりのアコースティックスウィングとも違った
スリリングな演奏を聴くことが出来ます。どちらも相当演奏は上手いですが、
とりあえずとっても早い速度で次々とフレーズを繰り出します。
もうどうやって弾いてるのか分かりません。
でもリズム隊もウッド・ベースにパーカッションだし、
このアコースティックなサウンドがなんとも気持ちよく、
それでいてスリリング。いつ聞いても飽きないサウンドは
やはりこの二人だからこそ創り出せるものだと思います。

興味ある人は聞いてみて下さい。おすすめですよ。

こちらで視聴できます。

やまがたすみこ/夏の光に

2005年05月28日 02時09分31秒 | 邦楽
●夏の光に

さよならを言う前に あなたはいつも
サングラスをかける
暗いレンズに 私の顔が
すがるように 映る
夏の光の中を 悲しいとさえ言わないで
あなたは何を 忘れようとしているの

さよならをした後で あなたはいつも
淋しげに歩く
二人はいつから こんな別れかた
するようになったの
今日で終わる二人なら
思い出なんか 欲しくない
あなたは後ろを 振り向かないで歩いて

夏の光の中を 悲しいとさえ言わないで
今日で終わる二人なら
思い出なんか 欲しくない

(喜多条忠作詩/山県すみ子作曲/渡辺俊幸編曲)

この悲しい詩を、憂いを帯びたボサノヴァ調の曲にのせて歌うのは、
やまがたすみこ。1976年の作品ながらそのクオリティは極めて高く、
30年近くたった今でもこの曲は新鮮な鮮度を保ち続けている。
歌詞が「男と女」、それも「別れ」という永遠のテーマを扱っているからだろうか。
それもあるだろうが、やはり彼女自身の爽やかな歌声が良いのだと思う。
夏の初めのこの時期になると聞きたくなる名曲です。

同じ年に発売されたライブ盤のバックを勤めたのは何とムーンライダース。
しかも演出は大滝詠一と、この名前だけで悪いはずがないと
思ったあなたはご名答。このライブ盤も名盤です。

今はVIVIDから諸作品が復刻されていますが、
この「夏の光に」を手軽に聞くには、
『“LOVE SHOP”:COLUMBIA EMERALD GROOVE』という
コロンビアから発売されているオムニバスで70年代の良い曲だけを集めた
グルーヴィーでセンチメンタルな素晴らしいアルバムに、
スタジオ盤とライブ盤の両方が収録されており便利です。
(*このアルバムはしばたはつみのキラーチューンやいしだあゆみと
  ティンパンアレーとのコラボや佐藤奈々子の名曲などが収められており、
  とにかくおすすめな一枚です。)
 
やまがたすみこさんのファンサイト

『LOVE SHOP』の詳細はコチラ。

ゆらゆら帝国 Live at SHIBUYA AX on MAY 25th

2005年05月27日 02時17分54秒 | ライブ
去年の年末の恵比寿リキッドルーム以来久々のゆら帝のライブ!
行ってきました!渋谷のAX!
ライブ前にお約束のTシャツをゲットし(終演後は売り切れてました)、
ワクワクしながら公演を待つこと、一時間余り。
シンセサイザーの不気味な音と共にメンバー登場!
そしてそのシンセサイザーの音のまま、一曲目「2005年世界旅行」で開演!
そして立て続けに新作「Sweet Spot」から4~5曲演奏。
特筆すべきは、あまり新作では過激なファズなどは聞くことが出来なかったのが、
ライブならではで、開演後数曲でファズのぶっといソロが披露されたこと。
「スタジオ作では抑制された音を目指した」といってた坂本氏だが、
ライブではそんなことお構いなしに格好良いソロをキメキメでした!
アルバム『Sweet Spot』の肉体化とも言うべき素晴らしいライブテイク。
CDとは異なり、どこへ行くか分からないぶっとんだファズのソロ
(坂本氏もどこへ行くか分からないぶっとんだアクション!)
が入るので、見ている側もこの次どうなるの?と本当にワクワクしながら
ライブを楽しみました。正直こっちの方が断然格好良いぞ!

『Sweet Spot』からのアグレッシブなナンバー「はて人間は?」や「貫通前」の
流れからそのまま「夜行性の三匹」などの昔の曲へ。
ここでは何と『3×3×3』から「昆虫ロック」や「アイツのテーマ」、
『ミーのカー』からは「19か20」などが演奏されました!!
やはり個人的には一番大好きなこの頃の楽曲が演奏されると、
もう否が応でもテンションあがっちゃいます!
他にも今までライブで聞くことが出来なかった『しびれ』の「時間」が
ライブで聞くことが出来たので非常に嬉しかった。
しかもスタジオバージョンとは異なり、ファズも入ったりテンポもコロコロ
変わったりと変幻自在で、これもすごく格好良かったです!

途中再び『Sweet Spot』ナンバー「タコ物語」(この曲も凄くロックしてました!)
をはさみつつ、最後はCDと同じく「宇宙人の引越し」で終了。
結局なんと『Sweet Spot』からは全10曲中8曲演奏と、新作ツアーの名に恥じない
内容でした。ライブで演奏されなかった2曲は「スィートスポット」と
「ソフトに死んでいる」でした。演奏も毎度のことながら非常に力強く、
つくづくライブバンドだなぁと思ってしまいました。
先ほども述べましたが、ライブで演奏される『Sweet Spot』の曲の数々、
断然こっちの方がいいです。今回CD聞いて買わなかった人も是非ライブに行って
見てください。以前よりも確実にロックしているのが端的にわかるはずです!

個人的なことをいうと、楽器を演奏する者のサガで、
「ライブを単純にライブとして見ることが出来ない」
つまり「どうしても音が分離して聞こえて各奏者の動きが非常に気になる」訳ですが、
まぁそうじゃない人も勿論多いとは思いますが、私の回りのプレイヤー達は
やっぱりそう聞こえてしまう者が多いです(といってもプロでもなんでもないですが・・・)
今回も勿論そうでしたが、彼等のライブではそのことが逆に凄く面白いということがある。
たとえば、「ザ・コミュニケーション」では最初ギターとベースがリフをユニゾンで
奏でているのが、次の段階ではギターだけリフで、ベースはルート音のみを奏でる。
更にその次はベースだけリフを弾き、ギターは何もしないといったように、
CDとは全く違うパターンをとっている。
同じフレーズは弾かないという亀川千代氏のベースはライブでこそ生きる。
ソロの時などは私も含めて坂本氏の音とパフォーマンスに注目しがちですが、
普通の歌の時、坂本氏がコードで歌っているときのベースラインなんて本当凄い。
CDでは弾いてない物凄くブリブリしたベースラインを聞くことが出来る。

坂本氏も相も変わらず超絶ファズは健在でした。オンとオフの切り替えが非常に見事で、
ファズのスイッチが入る瞬間、見ているこっちのアドレナリンのスイッチも見事に入る。
本当に素晴らしい。ただ今回ファズを踏み逃した箇所が一箇所ありました。
ちょっと笑えたけど、そんなところもほほえましく見えました。
彼はチョーキングタイプのギタリストではなく、コードでソロを構成したり、
細かなフレーズでソロをきっちり構成したりするタイプのギタリストだと
思いますが今回は更に磨きがかかった様な気がしました。
それは「昆虫ロック」など昔の曲だとなお更際立っていました。
それでいてファズがかかった時にはそれこそベルベッツ直系な訳の分からない
ゴチャゴチャグチャグチャな感じになるのだから、たまらない。
ライブを見つつベルベッツやクイックシルバー・メッセンジャー・サービスなどが
頭に浮かびました。彼のギターはホント格好いい。

そして今回のライブで一番目立っていたといっても過言ではないのが、
柴田一郎氏のドラム。坂本氏が最近の色々なインタビューでも語っている通り、
新作でもドラムはかなり目立っていますが、非常に調子がいいのかライブでも
凄かったです。同じテンポの中でちょっとドラムだけリズムをずらしてみたり、
ハットの使い方がやたら印象に残ったり、オカズの入れ方が変わっていたり、
バンドが未知の領域に踏み込んでいくときこそが彼の真骨頂でなにかを試みているかの
ごとく変幻自在にパターンを紡ぎ出す。この感じはあえて例えるなら、
ZEPPのジョン・ボーナム(特に中期以降の彼)に似ている。
左利きということで、ドラムのセッティングも普通の人とは逆なので、見た目の
インパクトもあるが、今回はそれ以上にリズムパターンが興味深く素晴らしかった。

とまぁ思わず長々と書いてしまいましたが、ライブの興奮を伝えるって本当に難しいです。
もう要は「凄い良かったよ!」「素晴らしかったよ!」で済む話なんですけどね。
それだけに私のこの拙い文章であの素晴らしかった雰囲気を伝えられたか心配ですが、
もし何かを感じて下さった方やこれを読んでライブに行きたくなった方など
いっらしゃいましたら足跡を残していってください。
これから彼らは全国ツアーに出発です。関東では、7/25と9/4にライブがあります。
チケットはいつも争奪戦ですが、まだライブに行ったことがない人は是非行ってみる事を
おすすめします!おそらくライブの次の日からいつもと違った日常が
始まっていることでしょう!ゆら帝最高!

(写真は25日のものではなく、2004年のライブから。ネットで拾いました)

柳ジョージ/敗者復活戦

2005年05月22日 17時10分23秒 | 邦楽
柳ジョージ。
レイニーウッドでの活躍を知らない世代の私にとって、
初めて意識したのはゴールデン・カップスの「スーパー・ライブ・セッション」か、
パワーハウスのアルバムか、はたまたストロベリーパスだったか。
そう確実に私の中の柳ジョージのイメージは、ジャック・ブルース並みの
ベースプレイが出来る素晴らしいニューロック・プレイヤー、というものである。
(日比谷野音でロケットベースを持っている写真があるのだがすごく格好良い!)

さて今回は柳ジョージの著書『敗者復活戦』について。
この本は1979年11月15日小学館から780円で発売されたものである。
表の帯文句には、
「一度や二度失敗したってどうってことはないぜ!
 柳ジョージが熱く語る”生きる”醍醐味!!」とある。
裏の帯文句には、
「ポール・アンカでロックに目醒める。ビートルズ衝撃をうける。
 GS旋風に巻きこまれる。3日でサラリーマン廃業。ロンドン放浪3か月。
 レイニー・ウッド結成。2度目の敗北。竜馬に触発される。
 ショーケンと出会う。 そしていま・・・・。
 30歳。不器用な男、柳ジョージ、魂のメッセージ!!」とある。 

「柳ジョージとレイニー・ウッド」での成功を受けて書かれたと思われる本書は、
裏の帯文句を読んでいただければ分かっていただけると思うが、
敗者のように紆余曲折を得てきた酒に弱い不器用な男がレイニー・ウッドで
成功を得る(=敗者復活戦)までの軌跡を描いた自叙伝である。

これが面白かった。時代が面白いというのもあるし、
やはりYOKOHAMA(本書では「横浜」ではなく何故かアルファベット・笑)出身
ということもあるのかも知れない。ニューロックファンにとっては、
ムー~べべズ~パワーハウス~カップスまでの流れとカップスが解散してから
成毛茂と訪れたイギリスでの様子(ハンブル・パイを見て再びやる気が出たという、うらやましい!その他フリートウッド・マックやロッド・スチュワートなどを見たと書いてある)が生々しくて興味をそそられるだろう。

日本のブルースブレーカーズといまや言われるようになった
横浜の最重要バンド「べべズ」の解散秘話やパワーハウスの様子、
またはカップスでの日々なんて全くもって面白い!
カップスのラストライブ(あの沖縄のステージで火事になったという)は、
昨年めでたく劇場公開され7月に3枚組というボリュームでDVD化されることも
決まったゴールデン・カップスの映画『ワン・モア・タイム』で
各メンバーによって真相が語られているが、
1979年当時にも柳ジョージによって語られていたのだ!
しかも映画よりも詳しく書かれている。

ただそれだけでなく人間としての弱みを素直に表現しているところに共感ももて、
非常に面白く読んだ。サラリーマンをやるも机に向かい続ける人生に疑問を感じ、
3日で止めたこと(ちょっと早く止めすぎだと思うが・・・)、結婚しようと思ってた
彼女の父親を前に大事な一言を言いそびれてしまったこと、酒に弱いこと
(お酒自体は凄く呑めると思われるが呑まずにはいられないということ)などなど。
どれも大人になっていく中で誰もが経験する甘酸っぱい思い出である。
彼も一人の人間なんだなと思った。

これを読んでレイニー・ウッドも聞いてみたくなった。
イメージでは売れたメジャーなバンドというのがあって良いイメージがないけど、
ひょっとしたら凄く格好良いのかもしれない。

でもやっぱり私にとっての柳譲治(最初はこの字でした)は、
最初にあげたようなバリバリのニューロック・プレーヤーである。
一番好きなのはゴールデン・カップスでのプレイ。
特にカップスの「ライブ!ザ・ゴールデン・カップス」での、
これでもかとファズがかかったぶっとい超絶ベースプレイは鳥肌ものである。
その前作「フィフス・ゼネレーション」も良い。
今までは私の記憶だと陳信輝のソロ作やストロベリーパスでのプレイなどの
71年からレイニー・ウッドまで、その活動は途切れ
(活動はしていたと思うが音盤化はされていない)、
その間何をやっていたのか分からなかったが最近CDでリリースされた1974年の
『ワンステップ・フェスティバル』で「デイブ平尾&ゴールデン・カップス」に
ギターとして参加した柳ジョージのプレイが聞くことが出来る。
文章ではママリンゴやニューゴールデンカップスなど語られてはいたものの、
初めてそれが音源化された。この意義は大きい。

ちなみにこの時のメンバーは、デイブ平尾(Vo)・柳ジョージ(G,Cho)・
蜂谷吉泰(G,Cho)・加部正義(B)・金沢純(Ds)である。

この後くらいに広島で活躍していたバンド、メイフラワー(後のレイニーウッド)
出会うわけだが、このバンドの元々のリーダーは「上久保ジュン」という。
この間ディスクユニオンの「富士」レーベルからCD化されたニューロックの
最後の砦とも言うべき「ジュン上久保」とは違う人物なのだろうか。
ライナーには「経歴が謎」とあったのだけれど、一体どうなのだろうか。
気になります。もし分かる方がいらしたらご一報下さい。

最後に本書には写真が数枚だが載っていてこれがすごく貴重。
一つは成毛茂と思われる人物と羽田空港のロビーで一緒写っている写真。
もう一つはカップス時代のもので、何かの雑誌で使われたのであろう、
モップス、ハプニングス・フォー、そしてもう一バンド(名前分かりません)、
計四バンドの集合写真。皆さんこれでもかというくらい髪が長い。
実は古本屋で、こんなすごい写真見たことない!と思って
レジへ駆け込んでしまったのである。

この本はそんなに珍しくないと思うので、興味がある方は是非読んでみて下さい。

中野~高円寺探索

2005年05月21日 02時01分29秒 | その他
先日彼女とデートしました。
素敵だったのでブログで書こうかなと思います。

まずは表参道でお買い物。それから渋谷駅からバスで中野へ。
バスだと一本で中野まで行くことが出来るので便利。

中野ではまず喫茶店「クラシック」の閉店を確認。
早くも廃屋みたいになっていたので、ちょっとショック。
それからCDショップ「フジヤ」へ。
ここはいつも安くていい品揃えなのでついつい買ってしまう。
だから意識的に行かないようにしてたりしますが、
この日もやっぱり買ってしまう。

ちなみにこの日買ったのは、
・Close To You~「みちした音楽」よりバート・バカラックへ
・フリートウッド・マック/ライブ・イン・ボストン・ティー・パーティpt.1
・フリートウッド・マック/ライブ・イン・ボストン・ティー・パーティpt.2
・ジミ・ヘンドリックス/バンド・オブ・ジプシーズ
Close To Youは、土岐麻子ちゃん(ちゃん付けで呼びたい)参加のCDで
バカラック曲集。なごみます。喫茶店とか本読んでる時に聞きたい感じ。
次はピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マックの70年のライブ盤。
パート3まであるが国内盤は現在廃盤のようなので、安かったし1&2を買う。
純粋なブルースからニューロックへ移行する素晴らしい時期を収めた必聴盤。
ジミヘンは、今更ですがこれも同じ規格で揃えたかった(←マニアックですな)ので。
バンド・オブ・ジプシーズのフィルモアのライブ盤は持っていたのですが、
収録されているのは別バージョンなので、両方とも必携ですね。

脱線してしまいました。二人は疲れた体を癒す為、
本日の目的地、「bio ojiyan cafe」へ。
ここは古い民家を利用した喫茶店で「おじや」が出てくる素敵なところ。
美味しいおじやを食べながら、
畳みの異常に落ち着く感じに日本人を改めて実感しました。
でもこんな素敵なところも残念ながら5月30日で閉店だそうです。
もっと早く知っておけば良かった一軒。

そして舞台は高円寺へ。
まずは第二の目的地ジーンズショップ「ナカイヤ」へ。
そう新しいベルボトムを新調しに。そしてバイソンのものを購入。
バイソンはラインが素晴らしいのが何といっても素敵です。
靴屋の「chiyoda」ではちょっと変わったデザインのコンバースが
激安だったので思わず購入。他に高円寺文庫センターや古本屋レコ屋などを
ダラダラしつつもワクワクしながらぶらつく。
レコード屋「珍屋」では、
ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏デザインのショップバックが欲しいばっかりに
一枚ホークウィンドのCDを購入。1992年の作品だがスペースロックは相変わらず。
ごちゃごちゃした感じは好きものにはたまらないし、
坂本さんデザインのバックがもらえるのでファンはそれだけでも○だろう。
最後は彼女のその昔の行きつけだったというハンバーグ屋「ニューバーグ」へ。
安いにもかかわらず美味しくてボリュームもあるので大満足。
個人的にはあのパスタが良い。ハンバーグのソースと絡めて食べるのが美味しい。

そんなこんなで一日があっという間に過ぎてしまったけど、
非常に楽しい一日でした。新宿や渋谷と違って何と落ち着くんだろうか。
これはある種の人たちにしか分からないと思うけど、
それを共有出来る相手がいるというのが一番嬉しいし楽しい。
なんて今日は珍しくのろけでした。

ゆらゆら帝国/Sweet Spot

2005年05月20日 12時51分03秒 | 邦楽
遂に発売されました!
ゆらゆら帝国のニューアルバム『Sweet Spot』
これが一聴すると、暗いアルバムなんですが、
何度か聞くうちに病みつきになってきそうな素晴らしい作品です。
まさにスルメのようなアルバム!
いや、今回の作品の場合、タコのようなアルバムですかね(笑)

しかし「考え中」で好きになったようなファンを
ふるいにかけるような内容である。
深いトリップ感というべきか。これぞゆらゆらワールド!
イマイチという人も出てくるかと思いますが、
私はこのアルバムすっごく好きです!
後世に伝えられるべき日本のロックアルバムではないでしょうか。

運がいいことに5/25の渋谷AXと、7/22のチッタのチケットをゲット出来た。
今からすっごい楽しみです!聞き込まなきゃ。

さてゆらゆら帝国の新譜には毎回各社の特典が気になるところですが、
今回はディスクユニオンの特典のバッジが一人勝ちではないでしょうか?
上の写真がそのデザインですが、なんでも坂本氏デザインらしいです。
可愛すぎです。
ちなみにタワーレコードは、ストラップ。
(革の素材でゆらゆら帝国と型押ししてある、正直分かりづらい)
HMVは、バッジ(デザイン未確認ですがイマイチらしい)。
皆さんはどこで購入しましたか?

まだ購入していない方でも、初回限定見開き紙ジャケット仕様なので
お買い求めはお早めに。
というかこのアルバムは内容がいいので本当に買った方がいいですよ。

ザ・フー/ヤング・マン・ブルース

2005年05月19日 01時24分46秒 | 洋楽
昨年は念願の彼等のイギリスでの記念すべき1stアルバムが紙ジャケ化され、
しかも何と来日公演まで行った生きる伝説のロック・バンド「ザ・フー」。
(ちなみに私はザ・フーを蹴って(!)ザ・ゴールデン・カップス見に行きました!)

ザ・フーといえば、その破天荒なライブパフォーマンスで人気を博しており、
やはり'60~’70年代の人気が高いのではないだろうかと思うが、
皆さんにとってのザ・フーは一体なんだろう。
マイジェネレーション?トミー?ピート?キース?
全部当てはまるのですが、
私にとってのザ・フーはずばりヤング・マン・ブルースにつきます!

ピートのイギリスらしいアイロニカルな歌詞というのがザ・フーの一つ大きな
魅力ですが、正直聞いているだけではわからないのでなかなかその点では
理解が深まらないのも確か。しかし分かりやすいまでの過剰なパフォーマンスは、
全ての人をひきつける程の魅力を持つ。ロジャーのマイク回しのパフォーマンス、
ピートの腕を大きく振る大車輪奏法(←やってみると出来ないですよ、これ)と
ギター&アンプぶっ壊し!、キースの滅茶苦茶なドラミングに、ドラムセットぶち壊し!
更にジョンの物静かな弾き方からは予想できないブリブリしたリードベースっぷり。
金太郎飴のようにどこを切っても、これぞロック、ロック、ロックの嵐。
全盛期にザ・フーの来日公演が行われていたらその人気は今とはまるで違ったものに
なっていただろうということは良く言われていることである。

さてヤング・マン・ブルースであるが、元々はモーズ・アリソンというブルースマン
の曲であるこの曲をザ・フーは見事なまでにハードブルースロック化して演奏している。
ピートお得意の開放弦を上手く用いたギターリフと
キースのドラムがぴったりと息を合わせつつロジャーのヴォーカルとの見事なまでの
コール&レスポンスを行う。「E」の音のトリルにいつもゾクゾクきてしまいます。
さらにそこからピートが6弦をザクザク刻み、その内フリーキーなソロへ!
裏ではジョンの縦横無尽なベースがギター以上にうねりをあげているし、
キースのドラムだって常にシンバル系がなっているかなり手数の多いものだ。

何種類か音盤化されているものの中で、一番有名なのはザ・フーのライブ盤として
有名な、そしてロック史上に残るアルバムである「ライブ・アット・リーズ」で
あるが、私が気に入っていておすすめなのがワイト島でのライブ。
こちらはCDにもDVDにもなっているので是非見ていてだきたい。
ピートの真っ白なつなぎに良く映えるGibsonSG、ジョンの急遽したためた為
採寸を間違い(小さかった)あまり身動き出来なかったがい骨のスーツ(お茶目)、
ロジャーのフリンジのついたロック然としたスタイル。
その見た目の格好よさ以上に良く動く、そのアクションと荒々しい演奏。
ワイト島の演奏はどこをとっても間違いないものである。

そのワイト島でのヤング・マン・ブルースが格別に格好良い。
というよりリーズ大学でのライブは音源のみだが、
ワイト島は音源だけでなく、映像付きなのである。このインパクトは凄い。
ワイト島は、フェスを収めた映画版とザ・フーの単体のライブのDVDが発売されている。
(ちなみにジミヘンも単体で発売されているし、先日はジェスロ・タル(!)の
 単体のステージもCDとDVDで商品化された。他にも色々あります。テイストとか。)
その映画の中では前半に一曲かなりのインパクトでもって収められている。
ピートは腕をぐるんぐるん、ロジャーはマイクをぐるんぐるん。
ロックって何?って聞かれたらこれを見せたらいいんじゃないか、
いやこれは見せるべき、見せなきゃならん映像である。

昔大学の一室にビデオを借りて見ることが出来る部屋があった。
そこは語学の教材や映画などが主だったのだけど、
その中にこのワイト島の映画があった。
高校から好きで何回も観た映画だったけど、
何か気分が落ち込んでいる時や、体が怠けている時、
はたまた単純にロックな気分になりたいときに良く見に行っていた。
そこであまりにも爆音で観ていたので怒られたことが何度もある。
でもロックって大きな音で聞かないと意味ないじゃんって思って、
やっぱり次も爆音で聞いてた(笑)
こういうところになるとまるで大人げないけど、
小さい音で聞くなんて今でも考えられない。

「昔は若者はわがもの顔で歩いていて、大人は後ず去ったものだ。」
ヤング・マン・ブルースは若者賛歌の歌である。
この曲を聴いて熱くなる人は、いつでも若者の心を持っている。
そんな気がする。

ザ・バンド/ラストワルツ

2005年05月16日 01時31分45秒 | 洋楽
つくづく幸せな時代になったものだと思う。
何せザ・バンドの解散コンサートを収めた歴史的映画『ラストワルツ』の
DVDが1,000円を切る値段で購入出来る時代になったのだから。
これを幸せといわず何と言おう。

この映画の概略を簡単に書くと・・・
1976年サンフランシスコのウィンターランド(老舗ライブ会場、CREAMのライブ盤もここで録られた)で行われたザ・バンドの解散コンサートの模様を収めたドキュメンタリー映画。監督は、ブルース・ムーヴィー・プロジェクトやライトニング・イン・ア・ボトルなどで再び熱い注目を集めるマーティン・スコセッシ。とにかくこの映画はゲストが豪華。ボブ・ディラン、マディ・ウォーターズ、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、リンゴ・スター、ロン・ウッド、ドクター・ジョンなどなどざっと挙げただけでも超がつく豪華なメンバーである。

その中でやっぱり見入ってしまうのが、大好きなエリック・クラプトンの場面。
ザ・バンドをバックに「ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード」を演奏するのだけど、
二回しし終わるところで何とストラップがはずれてしまうのである!
ギターの神にあるまじき行為ながらも、神も失敗するのねとちょっと珍しい場面に
毎度ほくそ笑む。その時はロビー・ロバートソンが絶妙なサポートをして
熱いソロの応酬で終わるのだけどこの曲だけ何度も見てしまう。
ストラップの位置が危なっかしくいつ外れるか知っているんだけど、
それをいつもドキドキしながら見てしまう(笑)

それだけじゃなくこの映画は凄い。
バンド自身が合間合間に色々話すんだけど、どれも興味深い話ばかりだし、
豪華なゲスト陣の1976年での姿も見ることが出来る。
意外に1976年の映像って少ないんじゃないかしら。そう思うと貴重。
ドクタージョンのお洒落さや、二ール・ヤングの無骨さ、
それにボブディランのピンクの帽子の素晴らしさといったら!

DVDでは字幕でロビーの文字解説というおまけもある。
これは本編再生中にロビーがその場面に関する思い出を話してくれるのだけど、
これが実に興味深い。なので何度DVDをみても飽きない。
DVDって便利ですね。

それにボーナス映像でコンサート終了後のセッションが収録されているのだけど、
これが本当に凄い面子でジャムってる!本編では最後にちょこっと出ただけの
感じだったリンゴ・スターとロン・ウッドがかなり頑張っている。
(ロン・ウッド、素晴らしいスライドだけど、服が変・・・笑)
本編ではアコギだった二ールもエレキで参戦。
この人のエレキはいつ聞いても凄いなぁ。
ザ・バンドのアヴァンギャルドな部分を担うガース・ハドスンの奇妙なシンセに
つられてセッションが開始。ポール・バターフィールドのハーモニカも聞こえる。
クラプトンは最初いたもののすぐギターを置いてしまう。残念・・・
途中からリヴォン・ヘルムも参加。
この人の重量感溢れるそれでいて歌心あふれるジャストなドラムが大好きです。
更になんと本編に出てこないスティーブン・スティルスも参加!
ニールとスティーブンが同じステージに!す、凄い!
こんな凄いセッションを見ることが出来るだけで、買う価値あります!

でも本編がやっぱり感動的。
もともとボブディランのバックで有名になった彼らだけに、
ボブディランとのステージは素晴らしい!の一言だし、
ラスト全員で「アイ・シャル・ビー・リリースト」を合唱。
大団円を迎えるのですが、やっぱり音楽っていいなぁ、しみじみ思える。

こんな映画が1、000円を切る値段で買えるって幸せですよ。
未見の方は借りてと言わず、是非是非買って見てください。
永久保存版で手元においておいて下さい。損はしません。

他にザ・バンドを見ることが出来る映像としては、
あの有名なウッドストックでのライブ。映画には出ていないけど、
日別で3タイトル発売されているものに収録されています。
他には先日やっと日の目をみた映画『フェスティバル・エキスプレス』
彼等のすごく荒々しくロックな演奏を見ることが出来る正しく必見な映画。
今年中にDVDされるんでは?と思ってますが、どうでしょうか。

最後に。
「ザ・バンド」ってアメリカン・バンドの代表格だと思われてますが、
実はカナダのバンドです。意外に知らない人多いんじゃないかしら。

ダブルオーテレサ/太陽と色彩

2005年05月15日 15時25分02秒 | 邦楽
OOTELESA
アルファベットの「O」を二つでダブルオーテレサ。
現在は曽我部恵一のバックバンドとしての活動の方が有名かも知れない。
バックバンドなんてイヤないい方だけど、これが実に素晴らしい。
それは曽我部氏のニューアルバムにして最高傑作な『STRAWBERRY』を聞いて
いただければ自ずと分かっていただけると思うし、
曽我部氏がダブルオーテレサとともに全国40ヶ所を回ったツアーを
収めたDVD『無政府主義的恋愛ツアー』を見ていただければ、
彼らが愉快でそれでいてロックなバンドだと分かっていただけるだろう。

そんな彼らに私が出会ったのは、2000年。
彼らが一枚目のデビューCD(5曲入り)を出したときだ。
たまたま手にしたチラシに確かゴールデンカップスが好きな
若者四人組みという文字が躍っていたと思う。
買ったのは池袋のHMV。まだ私が大学生の頃だ。
タイトルは『終わりのテーマ』。
正直一枚目で「終わりのテーマ」?大丈夫かいなと思った。
デビューということでまだまだ荒いところもあるし、
録音レベルも低い。それでも心躍るものがあった。
確かな演奏力とひきつけられる楽曲。
そしてそこからちらっとのぞくカップス好きな感じ。

それを受けて翌年2001年に発売された1stフルアルバム『太陽と色彩』。
格段にレベルアップした彼等の渾身の12曲。全曲名曲。
最初の3曲で素晴らしいアルバムだと分かる。
若者らしい疾走感あふれる演奏に分かりやすいメロディー。
そしてさりげなく「古いものも好き」という感じがのぞく。
かげりのある感じもいい。
さりげないからカップスを知らない人だって楽しめるし、
知っている人も思わずニヤニヤしてしまう。そのブレンド具合が絶妙だ。
60年代70年代のロック黄金期を志向して音楽活動を行う人は多いけど、
それを如何に現代に合わせて楽曲を構成するかというのがこれが実に難しい。
そこをかれらはさらりとやってのけた。素晴らしい。
さまざまなタイプの曲が並ぶ中、先のシングルでは聞けなかった
ジャズロック風味(トランペットが入ったワンコードジャム!)や
サイケデリックなものもある。
今それをまんまやってしまうと悲しいかなまず受け入れられない。
それをうま~くやっているのだ。
ベタぼめしてるけど、ボーカルがやや弱くコーラスも単純。
しかしそれを蹴散らすような演奏が素晴らしい!

おそらく曽我部氏もそういうところが気に入って
2ndアルバム『TWINKLE』をプロデュースしたんだろう。
しかしこの2ndは、1stのようなかげりのあるブルースロックではなくなり、
すごくキラキラしたPOPアルバムになっていてガッカリした。
(でも一般的な知名度は曽我部氏のおかげもありこのアルバムから上がる)
人によって好き好きだと思うけどあまりなじめなかった。
ライブも見たけどちょっと違和感があった。

そんなこともありしばらく彼らとはずっと距離が開いていましたが、
『STRAWBERRY』と『無政府主義的恋愛ツアー』で思い出し、
久々に棚から『太陽と色彩』を何年かぶりに取り出して聞いてみましたが、
やっぱりこのアルバムは名盤だった!

発売されたときもおそらくほとんど取り上げられなかったと思うこのアルバム
ですが、カリメロレコード(架空)では大大推薦盤です!
今だからこそ推します!

ダブルオーテレサ/太陽と色彩(UKDZ-0001)
1.Waiting How Low 2.ハイウェイ(加速版)3.フライング・ディスコ
4.五月病 5.S.G.S. 6.Blues Breakker 7.夜明け
8.I'll follow the sun 9.錯覚蝶々 10.シンフォニー
11.終わりのテーマ 12.四次元

ダブルオーテレサ公式HP

森園勝敏氏写真集

2005年05月14日 00時45分37秒 | 邦楽
先日書いた森園勝敏氏の写真集買ってきたのでお伝えいたします。
写真集「タメゴロー」第2号(写真)で特集が森園勝敏氏で、
値段は¥1,050。第1号は鮎川誠氏だそうな。

これが1000円じゃ安いだろう?というような
いかしたアイテムなんですよ。

最近の写真が主ですが、それに加え一万字以上の最新インタビューを掲載。
音楽体験のはじめからのインタビューでかなり内容濃いです。
モップスが大好きだったなどなど・・・
日本のロックファンなら見ておいて損はないですよ。

と書いていたらディスクユニオンのHPで記事を発見。
(私もユニオンで写真集買いました。)
私があーだこーだ書くよりも何倍も分かりやすいと思われます。
あまり書店で見かけないので、お早めにゲットすることをおすすめします。

紹介されているユニオンのプログレのHP(下の方にあります)

コーヒー&シガレッツ

2005年05月13日 02時22分02秒 | その他
私は昔からコーヒーも飲まないし煙草も吸わない。
(注、煙草は本当は吸うじゃなくて、「飲む」という)
コーヒーは苦いのが苦手で、煙草は臭いが苦手なので。
でも今日は喫茶店などで計三杯も飲んでしまった。
その昔コーヒーゼリーを食べただけで
眠れなくなってしまったことがあったが(これ本当です・笑)、
案の上今もまるで眠たくない(笑)
ものすっごくカフェインに弱いなぁ(笑)
私の中でコーヒーといえば、千葉県民の常識『マックスコーヒー』です(笑)
よくお子ちゃまと言われるが、苦手なものは苦手なのだからしょうがない。

煙草と言えばティーンエイジャーの頃に確かに誘惑はあった。
高校生の時分に発売したてのミッシェル・ガン・エレファントの
「キャンディ・ハウス」(写真)のシングルを買ったのだが、
 (*初回盤には四人が昔のアイドルみたいにポーズをとった7インチの
   ジャケット風なものが付いている。「涙のキャンディ☆ハウス」!)
そのインナースリーブの写真の中で見つけることが出来るチバ氏の吸っている
ラッキーストライクが妙に格好良く見えて吸いたいと思っていた。
 (*昔はパソコンなんて普及してなかったから、大好きな彼らに近づきたくて
   少しでも情報を得られないかとジャケットやインナーの写真を良く見てた)
そんなこともあった。
でも結局今に至るまで吸ってない。

ミッシェルついでに言うと、
チバ氏がラッキーストライクを吸っていたのも、
単にあの絵柄がターゲットマーク(モッズの象徴)だったからだと思うのだけど、
皆さんはどうお思いでしょうか?

何か話しがどっちらけになってしまったが、
要はコーヒーも煙草も好まない私ですが、
イギーポップやトムウェイツ、ホワイトストライプスなどの
ミュージシャンも出演している今公開中の映画『コーヒー&シガレッツ』は
見てみたいなぁと思った、ということを言いたかったわけです。

映画『コーヒー&シガレッツ』の公式HP

ニューロックな二人

2005年05月12日 23時50分41秒 | 邦楽
今日渋谷をぶらついていたら、
ニューロックな二人を偶然目撃してしまいました!

一人は東急ハンズの入り口で、
何とハプニングス・フォー~トランザムのドラマー、
奇才クニ河内氏の弟でもある、チト河内氏!

もう一人は恐らく奥さんと思われる方と映画を観に来ていたのか、
シネマライズの窓口の所にいる四人囃子の森園勝敏氏!

どちらも近年の活動をライブで見ているので、
ご本人に間違いないです。

ん~渋谷で日本のロックの生き証人を二人も目撃してしまうとは!!

なにか良いことあるかな(笑)?

ちなみに最近森園勝敏氏の写真集?が発売されています。
大きなサイズのモノクロの写真のもので、
昔のではなくどうやら最近の活動を収めたもののようです。
残念ながら詳しくタイトルなど覚えていないのでしっかりお伝えすることが
出来ませんが、表紙が森園氏の顔ドアップのかなりの迫力あるものなので、
分かる人には分かるはず!
ファンは必見です!

私も早い内に買おうっと。

写真は、1973年六本木の俳優座で行われたライブを音源化したアルバム、
『’73 四人囃子』。この時全員がまだ19歳というのに、
驚異の演奏が聞くことが出来ます。未聴の方は本当に必聴です!!!

おすすめ!ニューロック木綿子さんのイラストブログ

2005年05月11日 00時02分55秒 | その他
本日ブックマークに、
「ニューロック木綿子さんのイラストブログ」を追加しました!

60年代後半~70年代前半の文化を愛する
フリーイラストレーター・ニューロック木綿子さんのイラスト紹介ブログで、
素敵なイラストがたくさん紹介されています!

是非皆さん寄ってみて下さい。


映画『限りなく透明に近いブルー』

2005年05月10日 01時46分07秒 | 邦楽
言わずとしれた村上龍の1976年のデビュー作にして
群像新人文学賞&第75回芥川賞を受賞した作品「限りなく透明に近いブルー」。
その同名作品の1979年の映画版をようやく見ました。
長い間みたいと思っていた作品です。
本は持っているけど、何故か読んでいない(笑)
(確かフリマでただで貰ったんだっけかな、
 ただってのは良くないね。積極的にそのことと向き合わなくなる)

この映画は若き日の三田村邦彦がシラケ世代の青春像を恰好良く演じているのだが、
ストーリーはというと取り立てて何があるわけではないんですが(いや色々人が死んだりしてるんですけどね)、若者とその仲間たちの夏のとりとめもない日常を切り取ったドラッギーな青春映画と言えるのではないでしょうか。こう書くとあまり面白そうでないと思われるかも知れないが、彼らの日常というのがまるで常軌を逸していてすごく面白い。

1971年夏、米軍基地に近い福生に暮らしている19歳のリュウは麻薬の密売人。黒人から薬を受け取る代わりに日本人の女をあてがい、自分は麻薬漬け(でも体力維持は欠かせない元陸上部)、そして女をとっかえひっかえ取替え、仲間たちと日がな暮らしている。そんなリュウも30歳で子持ちなヤク漬けな女性が好きなんだが、この人も他に沢山の情夫がいる。ドラッグ&セックスな毎日を送っているリュウだがある日嫌気がさし・・・
というストーリーです。

1971年と言えば、1969年にそれまで大盛り上がりだった学生運動も70年安保の目前で力尽き、直にオイルショックへつながっていく時代でこの時代の若者は「シラケ世代」と呼ばれていた。それまでの「みんなで一緒に何かをやろう!」というのではなく、遠藤賢司の”カレーライス”や井上陽水の”傘がない”といった曲に代表されるように歌も個人のことを歌う内省的なものへ変わっていった時代である。その時代の若者たちの微妙な心情を時代の空気とともに捉えた恰好の映画だと思う。

それからもう一つ。これが私が見たかった最大の理由でもあるのですが、
この映画のサントラがすごいんです(LPが発売されてます)。
洋楽の日本人によるカバーが中心なんですが、これが最高。
それでどう音楽が映画に使われていたのかなぁと思って見たのですが、
冒頭から山下達郎のラスカルズのカヴァーが炸裂し、卒倒!
他にも要所要所で「歌」の使い方が上手く1971年という年を上手く表している(と思う)。

曲目は、
A面
1、青白い夕焼け
2、Grovin'-山下達郎
3、(What A)Wonderful-小椋佳
4、青白い夕焼け-カルメン・マキ
5、Homeward Bound-井上陽水
6、Queen Of Eastern Blues-アレックス・イーズリー
B面
1、Cloudy-井上陽水
2、Daydream-有山淳司
3、When A Man Loves A Woman-上田正樹
4、You Don't Have To Be So Nice-瀬川洋
5、Love Me A Tender-小椋佳
(キティ/MKF-1044/1979)

この顔ぶれ、すごくないですか?この面子を今揃えようと思っても無理ですよ。
1、4、6がこの映画のオリジナルで、4はカルメン・マキがこの映画を良くあらわした歌詞をハードロックな曲に合わせて歌う歌。これがまるでOZのような格好よさ!ギターは春日博文?しかしヤマタツのラスカルズのカヴァーもすごいけど、陽水が二曲も参加している。結構皆さんまんまな人選なんでけど、そこが良い。上田正樹の「男が女を愛するとき」。この人じゃないと歌えないですよ?更には瀬川洋。今でこそ彼が在籍していたダイナマイツ(勿論村八分の山口冨士夫居たことでも有名ですね)が高く評価されているおかげで知られているが、おそらく1979年当時、何人の人がエンドロールで彼の名前に気付いただろうか。おそらく極端に少なかったと思うのだが、この曲も素晴らしいです。この場に収録されているだけでも奇跡!もっと評価されて良いシンガーです。

更にもう一つ注目なのが、ジャガーズの唯一の映画にして日本映画史上でも傑作とされる『進め!ジャガーズ 敵前上陸』にも出演、ヒット曲「虹色の湖」でも知られる60年代のアイドル中村晃子が出演していること!60年代は厚ぼったい唇がなんとも可愛い女の子でしたが、1979年の彼女は大人の女性に変貌していて要チェックです!

部屋のどこかにある本を探しだして読んでみようかな。そしたら更に面白いかも。
あ、普通は逆なのかな。でも本は読んでいるけど、
映画見たりサントラを聞いたことがない人は是非見てみて下さい!おすすめですよ!

早くも音源が!

2005年05月09日 00時19分09秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
ここで早くも音源が聞けます!

全く便利な世の中になったものです。
早くも再結成クリームの音源が聞けます。
まだ怖くて全部聞いてないですが(笑)
皆さんはどうでしょうか?

I'm So Gladが5分ってやっぱり短いですよね。
クラプトンのギターは冴えてますが。
もっと長時間のぶつかり合いを期待したいですが、
それは野暮ってもんですかね。