このCDは、1998年リリースのジェリーガルシアとデヴィッドグリズマンの
双頭クインテットによるもの。
ジャリーガルシアといえば、皆さんご存知グレイトフルデッドのリーダーである。
本体であるデッドではアメリカンルーツミュージックに根ざした音楽性で
長尺のジャムなどで人気を博し、彼らと共に各地を回る熱狂的な
ファン「デッドヘッズ」や可愛い熊のぬいぐるみ「デッドベア」で知られる。
更にソロでは、よりルーツミュージックに接近した作品を多く残した人である。
デヴィッド・グリズマンはというとあまり馴染みがないかも知れないが、
この人の歴史は一つのアメリカン・ミュージックとも言える歴の長い人である。
もともとはブルーグラス畑で活躍していた人でビルモンローなどのバックも
務めているマンドリン奏者である。1960年後半にはピーターローワンらと
ルーツに根ざしているんだけど時代の煽りを受けサイケな方向へ向かって
しまったという感じの、でもそれが奇跡のサウンドを生んだグループ
「アースオペラ」を結成。ここではサックスなど多様な楽器もこなした。
特にセカンドの『アメリカンイーグルの悲劇』は、
どこかジャズロック、プログレッシブなどの香りも漂う名盤である。
その後はこれまた伝説のバンド『ミュールスキナー』を結成。
クラレンス・ホワイトの超絶的なギターも聴くことが出来るバンドで、
ブルーグラスを見事にロック化することに成功し、後進に多大な影響を与えた
偉大なバンドである。更に前述のジェリーガルシアとともに
「オールド・イン・ザ・ウエイ」を結成。最近未発表のライブ音源がリリースされた。
ソロになってからは、「デヴィッドグリズマン・クインテット」として
マンドリンの更なる可能性を求めて活動。70年代の後半にリリースされた
クインテット名義でのセカンドアルバム『Hot Dawg』はジャズチャートの一位を
獲得するなど幅広い活躍を行う。セカンドの名前をとった『Dawg』なるジャンルを
自分自身で創り出し、『Acoustic Disc』というレーベルも創り出し、
ジャンルを超えたミュージシャンとセッションを行い、
今も精力的に活動中である。
ロック・ファンにはグレイドフル・デッドの70年リリースの名盤
『アメリカン・ビューティ』にゲスト参加している人といえば分かるかも知れない。
そんなグリズマンなのでリリースされた音源は半端ではないのですが、
そんな中からこのCDの紹介です(やっと本編突入)。
1998年リリースですが、音源は90~92年の間に録られたセッション音源を
まとめたもので、アルバムのタイトル『so what』という名前からも
分かる通りなんと全編ジャズを元にジャムを行った彼の、二人の中でも
異色作です(「so what」は勿論マイルス・デイヴィスの名曲です)。
1.so what(miles davis)-take 1,3/8/91 6:52
2.bag's groove(milt jackson)-take 5,11/24/92 8:41
3.milestones(miles davis)-take 5,6/2/92 7:55
4.16/16(david grisman)-take 3,11/24/92 6:14
5.so what(miles davis)-take 1,12/6/90 7:49
6.bag's groove(milt jackson)-take 1,6/4/92 8:20
7.milestones(miles davis)-take 3,6/2/92 10:14
8.so what(miles davis)-take 1,6/4/92 7:40
total time-64:06
jaerry garcia-guitar,david grisman-mandolin.jim kerwin-bass,
joe crave-percussion,matt eakle-flute(tracks 2 and 4)
ここでのジェリーは全編アコースティックギターを弾いています。
グレイトフルデッドといえば、ジャム。
ジャムといえば、即興演奏のこと。
即興演奏といえば、ジャズ。
といったように決して相性は悪くない組み合わせ。いやむしろこの組み合わせは
全くもって正解。今はやりのアコースティックスウィングとも違った
スリリングな演奏を聴くことが出来ます。どちらも相当演奏は上手いですが、
とりあえずとっても早い速度で次々とフレーズを繰り出します。
もうどうやって弾いてるのか分かりません。
でもリズム隊もウッド・ベースにパーカッションだし、
このアコースティックなサウンドがなんとも気持ちよく、
それでいてスリリング。いつ聞いても飽きないサウンドは
やはりこの二人だからこそ創り出せるものだと思います。
興味ある人は聞いてみて下さい。おすすめですよ。
こちらで視聴できます。
双頭クインテットによるもの。
ジャリーガルシアといえば、皆さんご存知グレイトフルデッドのリーダーである。
本体であるデッドではアメリカンルーツミュージックに根ざした音楽性で
長尺のジャムなどで人気を博し、彼らと共に各地を回る熱狂的な
ファン「デッドヘッズ」や可愛い熊のぬいぐるみ「デッドベア」で知られる。
更にソロでは、よりルーツミュージックに接近した作品を多く残した人である。
デヴィッド・グリズマンはというとあまり馴染みがないかも知れないが、
この人の歴史は一つのアメリカン・ミュージックとも言える歴の長い人である。
もともとはブルーグラス畑で活躍していた人でビルモンローなどのバックも
務めているマンドリン奏者である。1960年後半にはピーターローワンらと
ルーツに根ざしているんだけど時代の煽りを受けサイケな方向へ向かって
しまったという感じの、でもそれが奇跡のサウンドを生んだグループ
「アースオペラ」を結成。ここではサックスなど多様な楽器もこなした。
特にセカンドの『アメリカンイーグルの悲劇』は、
どこかジャズロック、プログレッシブなどの香りも漂う名盤である。
その後はこれまた伝説のバンド『ミュールスキナー』を結成。
クラレンス・ホワイトの超絶的なギターも聴くことが出来るバンドで、
ブルーグラスを見事にロック化することに成功し、後進に多大な影響を与えた
偉大なバンドである。更に前述のジェリーガルシアとともに
「オールド・イン・ザ・ウエイ」を結成。最近未発表のライブ音源がリリースされた。
ソロになってからは、「デヴィッドグリズマン・クインテット」として
マンドリンの更なる可能性を求めて活動。70年代の後半にリリースされた
クインテット名義でのセカンドアルバム『Hot Dawg』はジャズチャートの一位を
獲得するなど幅広い活躍を行う。セカンドの名前をとった『Dawg』なるジャンルを
自分自身で創り出し、『Acoustic Disc』というレーベルも創り出し、
ジャンルを超えたミュージシャンとセッションを行い、
今も精力的に活動中である。
ロック・ファンにはグレイドフル・デッドの70年リリースの名盤
『アメリカン・ビューティ』にゲスト参加している人といえば分かるかも知れない。
そんなグリズマンなのでリリースされた音源は半端ではないのですが、
そんな中からこのCDの紹介です(やっと本編突入)。
1998年リリースですが、音源は90~92年の間に録られたセッション音源を
まとめたもので、アルバムのタイトル『so what』という名前からも
分かる通りなんと全編ジャズを元にジャムを行った彼の、二人の中でも
異色作です(「so what」は勿論マイルス・デイヴィスの名曲です)。
1.so what(miles davis)-take 1,3/8/91 6:52
2.bag's groove(milt jackson)-take 5,11/24/92 8:41
3.milestones(miles davis)-take 5,6/2/92 7:55
4.16/16(david grisman)-take 3,11/24/92 6:14
5.so what(miles davis)-take 1,12/6/90 7:49
6.bag's groove(milt jackson)-take 1,6/4/92 8:20
7.milestones(miles davis)-take 3,6/2/92 10:14
8.so what(miles davis)-take 1,6/4/92 7:40
total time-64:06
jaerry garcia-guitar,david grisman-mandolin.jim kerwin-bass,
joe crave-percussion,matt eakle-flute(tracks 2 and 4)
ここでのジェリーは全編アコースティックギターを弾いています。
グレイトフルデッドといえば、ジャム。
ジャムといえば、即興演奏のこと。
即興演奏といえば、ジャズ。
といったように決して相性は悪くない組み合わせ。いやむしろこの組み合わせは
全くもって正解。今はやりのアコースティックスウィングとも違った
スリリングな演奏を聴くことが出来ます。どちらも相当演奏は上手いですが、
とりあえずとっても早い速度で次々とフレーズを繰り出します。
もうどうやって弾いてるのか分かりません。
でもリズム隊もウッド・ベースにパーカッションだし、
このアコースティックなサウンドがなんとも気持ちよく、
それでいてスリリング。いつ聞いても飽きないサウンドは
やはりこの二人だからこそ創り出せるものだと思います。
興味ある人は聞いてみて下さい。おすすめですよ。
こちらで視聴できます。