サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

VOLT-AGE NIGHT Vol.2 in 渋谷クロコダイル

2005年03月28日 02時24分14秒 | ライブ
昨日の赤布に引き続き、行ってまいりました。
渋谷クロコダイルでの『VOLT-AGE NIGHT Vol.2~ファズ・ブルース・R&R』

今日の出演者は順に

ザ・サイクロンズ
ハウリン・ハチマ
騒音寺(上の写真は、最新作のジャケット)

選曲を変えてきたところは流石のサイクロンズや、
初めてだったが、あのブロークン・ブルースは病みつきになりそうな
ハウリン・ハチマ(デキシーのDr、ハチマ氏のバンド)もさることながら、
今日の主役は誰がどうみても騒音寺だった。

ナベ氏のラストのMCは、本当に胸を打つものでかつロックが好きな人や
携わる人なら涙なしには聞けないものであった。
メジャーからの誘いがあったものの、担当の人から、
「危険でダーティーだからダメ」と言われたという話や
(そうじゃないロックバンドがあったら教えて欲しいものだ・怒)、
音楽誌での「ロックは死んだ」の発言に言及。相当怒っていた。
本当に怒っていた。本物の怒りだ。
そして俺たちを見に来い、俺たちがロックだと。
もうホント泣けてくる。

アンコールでは加川良の名曲「教訓Ⅰ」のロックンロールアレンジも
披露。今度オムニバスに収録だとか。

現在日本のロックシーンを牽引するようなバンドがいない。
そう、日本のロックの椅子が長いことあいているのだ。
そこの椅子に座るのは、誰だろうか?
騒音寺こそは次期を担うロックバンドではないだろうか?

VOLT-AGE NIGHT Vol.1 in 新宿レッドクロス

2005年03月27日 01時31分34秒 | ライブ
DJやプロデューサー、かつてのニューロックの夜明けシリーズの監修者などで
有名なサミー前田氏が去年立ち上げた「VOLT-AGE」レコードのレーベル企画、
「VOLT-AGE NIGHT VOL.1」が新宿のレッドクロスで行われた。

出演者は順に、
ザ・テスクル
ザ・サイクロンズ(京都)
thee 50's highteens(福岡)
マモル&ザ・デイビス

そしてDJにサミー前田氏とキングジョー

仕事の都合で50'Sのライブの途中で入場。
ザ・テスクルは知らないバンドだったので、分からないままだけど、
一体どんなバンドなのだろうか?
それにしてもthee 50's highteens は本当に格好良いバンドだ。
今の所音源としては、P-VINEから一枚とVOLT-AGEから7inch(写真)一枚、
その他オムニバス何枚かに収録されている。
地元が福岡ということで、まだまだ知らない方も多いかも知れないが、
ライブを行う毎に確実にファンを増やしていると思う。
去年の11月には何とドイツやベルギーでのツアーも行っている。
キュートな彼女たちの魅力は、そのルックスからは想像もつかない演奏力と
暴力的なまでのファズ・ガレージサウンド、そしてマニアックなカバーだろう。
東京でのライブはかなりの頻度で通っていると思うけど、
毎回上手くなっているような気がする。浮き沈みもあるけれど・・・
今日も良かった。見ていて自分のフラストレーションが発散する感覚を覚えた。

次は、ザ・サイクロンズ。京都出身。年末にVOLT-AGEレコードから遂に
ファーストアルバム発売されているこのバンドは、ひょっとしたら井筒監督の
『パッチギ』にGSのオックス役で出ていたと言えば分かる人がいるかも知れない。
音源の少なさや東京でのライブがまだまだ少ないのでこちらも認知度が低いが、
井筒監督に見初められた事からも分かるように非常に実力の高いバンドである。
一見GSという枠に収められてしまいそうだが、それに留まらない心にぐっとくる
ソングライティングが魅力的である。
もう一つ忘れてならないのはライブパフォーマンス。
まるでジミヘンのようなファズのギターが聞くことが出来るし、
パフォーマンスもまるでジミヘンみたいだ。
ギターのトヨオカマサユキ氏も恐らく自分なりのサイケデリックなペンタトニックを
得とくしていると思われる。

最後はサミー前田氏にパブロッカーとして紹介されていた、マモル&ザ・デイビス。
全くの初耳にして初見。しかしこれがなかなかどうして格好良かった。
ザ・ピーズっぽいかとも思ったけど、それよりもっとロックンロールしてた。
うん、正にパブロッカーみたいな感じ。
下手かなと思ったギターも、グルーヴィーなベースと
コンガ主体のパーカッションに支えられ良い味出してました。

そして最後の最後は、サミー前田氏&キングジョーのDJ!
外道やムスタング、ピコなどテンションの高い踊れるグルーヴィーな曲を
これでもかと畳み掛ける、畳み掛ける。
しかも回す本人達がそれ以上に高いテンションで踊る、踊る(笑)
そしてフロアも踊る、踊る(笑)

明日は騒音時とハウリンハチマ、ザ・サイクロンズの面子で
「VOLT-AGE NIGHT Vol.2」が渋谷クロコダイルで行われます。

「VOLT-AGE」、レコードも勿論楽しみですが、
これからはこういったイベントも非常に楽しみです。

thee 50's highteens のHP

ザ・サイクロンズのHP

嵐の前の静けさ-EXTRAPOLATION/ジョン・マクラフリン

2005年03月26日 01時48分03秒 | 洋楽
ジョン・マクラフリンと言えば、
エレクトリック・マイルスと
技巧派超絶ジャズロックバンドである「マハビシュヌ・オーケストラ」で
ジャズファン、ロックファン、はたまたギターファンにも知られるギタリストである。

マイルス・デイヴィスでのバンドでは、その名も「ジョン・マクラフリン」という
曲を収録される程マイルスに気に入られていたし、
かの名盤『ビッチェズ・ブルー』や『ジャック・ジョンソン』などでは、
非常に印象的なキレのあるプレイを聞かせてくれる。

一方マハビシュヌ・オーケストラでは、
ギブソンSGのダブルネック+マーシャルのアンプ二段重ねを背後に一杯配し、
爆音で攻撃的かつテクニカルなギターを用いた即興演奏で
聞くものを圧倒する。

と彼の70年台初頭は、彼中心に回っていたのではないかと錯覚を起こすほど、
クロスオーバーな活躍をしていた。

『EXTRAPOLATION』は、1969年の彼の1STアルバムである。
ジャケットが非常に格好良いアルバムであるが、
内容も至極良い。オルガン・サックスといった楽器を加え、
東洋音階的なサイケデリックなギターを弾きまくる。
全体的にテンションの高い一枚である。

この後彼は、エレクトリック・マイルスの加入やライフタイムへ経て、
マハビシュヌ・オーケストラを結成する。
またジャケットに写ってるのが、アコースティック・ギターに
ピックアップを付けたものなのだが、
彼のキャリアは、マハビシュヌでのエレキギターと、
シャクティでのアコースティックギターとで分けられる。
といったように、非常に示唆的な1STアルバムなのである。

彼の人気爆発前の、正に「嵐の前の静けさ」といった赴きの名盤である。

泣きのギター、ピーター・グリーン

2005年03月24日 03時48分41秒 | 洋楽
今日は雨。
雨の日は憂鬱だ。
そんな日には、BLUESでも聞いて
とことん憂鬱に浸るのもまた良い。

憂鬱と言えばBLUES、BLUESと言えば泣きのチョーキングとなる訳だが
(ちなみにチョーキングとは弦を押し上げるという奏法の一つで
 人間の感情にも似た微妙な機微がこの奏法によって表現出来る。
 またベンド、ベンディングともいう)、
数多くいるギタリストの中でも、
私がとりわけ惹かれるのがピーター・グリーンである。

あのギターの神様であるエリック・クラプトンをして、
「彼は俺よりすごいギタリストである」と言わしめた
その人物は英国のブルースバンドを代表する、
フリートウッド・マックのリーダーであった。

フリートウッド・マックは、
後に「噂」などで大ヒットを飛ばすPOPバンドになるのだが、
ピーター・グリーンがいた時代のこのバンドは間違いなく
英国で一位か二位を争うブルースロックバンドだった。

そんな彼らは1969年にブルースの本場、
シガゴのCHESSレコードのスタジオに乗り込み、
オーティス・スパンやウィリー・ディクソン、バディ・ガイといった
本物のブルースマンとセッションを繰り広げている。
その模様が現在は二枚のCDに残されているのだが、
ここで聞けるピーターのギターは、
本場と言うことでの気合の入り方やフレーズが兎に角ものすごく、
これは残されたスタジオ作の中で一番の出来なのではないだろうか。

白眉は「SUGAR MAMA」と「HOMEWORK」の二曲。
「SUGAR MAMA」はスローブルースで、
魂を削って出している様なチョーキングが物凄く、
「HOMEWORK」はロックっぽいノリの曲で、
ソロのフレーズも最高なのだが、出だしの切り込み具合が抜群で、
聞くたびにぐっと来る。

彼のギターは、引きの美学といったらいいだろうか。
音数が少ないのだが、その無駄のないフレーズは、
聞くものを圧倒し且つ心に残ると言うような素晴らしいものだ。
その点で、私はクラプトンよりも彼の方が勝っていると思う。
恐らくクラプトンもそう感じたので、上記のような発言をしたのだろう。

そんな彼は1970年を過ぎた辺りからドラックと病気に陥り、
バンドを脱退、ソロ作を残した後失踪していたが、
1990年代後半になりシーンに奇跡のカムバック。
私は幸運にも彼の来日ステージを二回も体験している。
当時の危機迫るようなフレーズは聞くことが出来ないが、
彼の素晴らしいギターは今もって健在である。



ムッシュかまやつとははの気まぐれ&サミー前田

2005年03月23日 03時22分46秒 | ライブ
21日の夜、下北沢はクラブ251というライブハウスにて行われた、
ははの気まぐれのライブに行ってきました!

ははの気まぐれというバンド初めて聞きましたが、なかなかPOPで、
それでいて古いロックのエッセンスを上手いこと取り込み・・・
といい感じでした。
ゆらゆら帝国のハードな面の急先鋒がスランキーサイドがだとすれば、
POPな面は彼らであると言えば言いすぎかな(笑)
注文をつけるとすれば、もうちょっと技術の向上と、
ロックバンドとしての格好良さを身につけて欲しいということでしょうか。

なんて初めてみたバンドなので色々書いてしまいましたが、
バンドの方、ファンの方ご容赦下さい。

さてこの日は二部構成。一時間ばかりははの気まぐれのステージを堪能した後の
休憩を挟んだ第二部は、あのスパイダースのという枕言葉など必要ないくらい
大物の(!)そして我等の(!)ムッシュかまやつ氏がははの気まぐれと共に登場!

ムッシュが出てくるだけで場の雰囲気が変わるのは流石。
ははの気まぐれをバックに、スパイダース~ソロのヒットナンバーを連発!
いやいやムッシュまだまだ若いのなんの。
つなぎを着てそしてあのVOXの卵型の赤いギターを持った姿は凄く格好良い。
しかもライブ後半には渾身のギターソロで弦まで切ってしまうのだから、
なんて格好良いお年寄りなのだろう。
声が出ていない、あんまりギター弾いていない・・・などあるものの、
そんなことお構いなしの充分に満足なステージを堪能しました!

ムッシュみたいに粋に年をとりたいものだと思う。

さてこの日のもう一人の出演者は、
自分のレーベル「VOLT-AGE」を立ち上げたサミー前田氏のDJ。
ステージ前は、ハプ4やカップス、フラワーズなどジャストな選曲でフロアを暖め、
休憩中はジャジーな感じ、ライブ後はグルーヴィーなポップスで
温まった体を優しくクールダウンしてくれました。
その力量はさすが!
今週末には待望のVOLT-AGEナイトが遂に開催!
今最も注目なサイクロンズなど、良いバンドが目白押しである。

この日の会場にはサエキケンゾウ氏や、
知る人ぞ知る一方井さん(大滝の声に激似!)もいらっしゃってました。
何よりあのムッシュをライブハウスで見ることが出来たなんてこんな喜びはない!
しかしこの組み合わせ、関西でもやるそうなので関西ファンの方は要チェックです!

軽音楽研究会

2005年03月22日 01時15分22秒 | music
私は大学では軽音楽研究会(いわゆる軽音)に所属しておりました。
自分が四年生だった時に二年生だった後輩が卒業するということで、
軽音で追い出しコンパが行われ、
その会に卒業生ながらお祝いも兼ね出席しました。

いいですね。
もう単純に時間を飛び越え楽しい時に戻れるって。
しかも軽音だけに心置きなく音楽の話が出来るのって素晴らしい。

先輩らが社会に巣立っていって大好きな音楽の話が
出来ない、みんな驚く程音楽知らない、
というような話を聞きます。
皆さんも案外そうなのではないでしょうか?
本当はメタル大好きなんだけど、周りは全く知らないから言い出せない。
そこでワイシャツの下に黒いメタルTシャツ着たりとか(笑)
ゆら帝やあのミッシェルガンエレファントだって
知らない人は知らないですからね。

だからこそインターネットのチャットやBBS、ブログなどで
同じ趣味を持った音楽の話で盛り上がると思うんです。
このブログもそんな場を提供出来たらなぁと思っていますので、
コメントやトラックバックも歓迎しています!

話を元に戻すと、
大学の四年間軽音に所属して良かったと思ってます。
自分ひとりだったら絶対聞かなかったであろうジャンルや
バンドにも触れることが出来たし、
自分の好きなジャンルにしても更に開拓できたし、
何より音楽が素晴らしいと感じることが出来た
軽音の部員に出会えたことが良かった!

後輩よ、卒業おめでとう!


エコーズ/ピンクフロイド

2005年03月20日 18時19分31秒 | 洋楽
キング・クリムゾン、イエス、エマーソン・レイク&パーマーらと並ぶ、
英国のプログレッシブ・ロック・バンドを代表するピンク・フロイド。

オリジナル・メンバーであるシド・バレットや、
作品でいうとジャケットが有名な『原子心母』や、
(音は聞いたことはないけど、この牛のジャケットは知っているという人は多い)
未だに世界で売れ続けているモンスターアルバム『狂気』や『ザ・ウォール』が
いつもメディアで取り上げられますが、
私の大のお気に入りは『おせっかい』(写真)というアルバムに収録の
「エコーズ」という曲。

彼らは技術的には最初にあげたバンドらとは比べ物にならないが、
(下手という意味ではない。上記のバンドが上手すぎるのだ)
音作りが上手く壮大でサイケデリックな世界を作り出している。
また歌詞も独特で「ピンク・フロイド」と「フロイド」の名が付くように、
精神世界-主にロジャーウォーターズが担う-に深く潜ったもので、
聞く側に異なる解釈をもたらす。
と言うと難解なようだが、そんなに頭を使わなくても大丈夫。
聞けばきっととりこになる。

さてエコーズだが、1971年のアルバム『おせっかい』に収録されており、
B面全部を使った24分の大曲である。この長い曲をどうのこうのと
説明するのは骨が折れるし、何より野暮である。
一言で言えば「宇宙」。サイケデリックでドラッギーでかつスペーシー。
「宇宙」を感じるこの曲には、この位の長さがちょうどいいのだ。

しかし私はどうしてもこの曲の当時のライブバージョンを聞いて見たくって、
とうとうピンクフロイドのブートに手を出してしまった。
有名なBBCで放送された音源の為に非常に音がいい。
そして内容もスタジオ盤よりも数倍いい。
長さも軽く30分を超える・・・

ちょうど発表された1971年のライブ(厳密には違うが)を収めたフィルムがある。
~『ライブ・アット・ポンペイ』~
ポンペイの古代遺跡の円形劇場(?)でお客を入れず撮影されたもので、
それがピンク・フロイドのイメージとぴったり重なる、
ロック・フィルム屈指の名作品である。
DVD化もされているので、未見の方は是非!
聞いたことがなくてもこの綺麗な映像に息を呑むこと間違いなしだし、
終わったあとは彼らのファンになっていること間違いなしである。

日本を代表する現代のサイケデリック・バンド『dip』のリーダー、
ヤマジカズヒデもこの映像を見まくったと語っている。

URC紙ジャケ

2005年03月19日 02時51分37秒 | 邦楽
avexにURC(アンダーグランドレコードクラブの略)の版権が移り、
はっぴいえんどのBOXが出て称賛を浴びたことは、
一年前のことながら記憶に新しい。

そのavex-URCの新シリーズが動きを見せている。
まずはURCシングルズ、2タイトル。
URCからリリースされた52枚のタイトルから
37枚を厳選してAB面収録、更にはジャケを再現した
ミニジャケット付き(但し岡林は収録されず)と、
東芝時代のシングルのコンピが廃盤になっていただけに、
嬉しい商品の発売となった。しかも資料性が高いというのも嬉しい。

第二がブルース・クリエイションのライブ音源集。
ブルクリ時代の「プリティ・スー」が聞けるのが兎に角凄い。
(ブルクリについてはまた改めて書きます)

そしてつい先日発売された、avex-URC紙ジャケットシリーズ。
しかしここまでの良い流れが残念でならない、非常に悪い出来。
98年位(失念・・・)に東芝から発売された時の再現度に比べると、
消費者をなめているとしか考えられない。
顕著なのが、ジャックスの早川義夫のソロ。
東芝版はジャケットにわざわざシールが張られている仕様であったが、
それが今回はなしで、のっぺりとした感じに仕上がってしまっている。

東芝版は帯も再現されていたし、紙質にもこだわりもみられたが、
avex-URCはまるで駄目。もしちゃんとしたものであったら、
以前の東芝版で出なかったものを買い集めようと思っていただけに
非常に残念です。プラケースで手に入るCDを紙ジャケ化して需要を
作り出そうというのは分かるが、買う方だって
安易なものには手を出さないことくらい分かって欲しいものだ。

はたしてavexが出来なかったのが・・・
それがavexの限界なのか分からないが・・・

そういえば自分の大好きなDMBQというバンドもavexから出していますね。
しかも悪いことにコピーコントールCDでしたね。

サイト限定CD

2005年03月18日 02時59分43秒 | 洋楽
ここ最近輸入物でサイト限定CDが人気を集めているようです。
丁寧なつくりで5,000枚程のプレスの限定CD。
内容はオムニバスからあの名盤のコンプリート音源集まで様々で
マニア心はいやがおうにもくすぐられます。
日本の大手のCDショップや個人店でも見かけることがありますが、
限定盤や輸入盤ということもあって、
2枚組みCDで8,000円近くするものもあって大変手が出しにくい。

そんな中アメリカはボストンでの短い留学生活を終えた私の妹が帰国しました。
こんないい手を逃す手はなく、
彼女は私が頼んでいた三枚を携えて帰って来てくれました。

その三枚とは、
・The Butterfield Blues Band Live
 (二枚組みライブ盤/2,500枚限定/Disc2は未発表音源のコンプリート版、$39,99)
・Cactus - Barely Contained: The Studio Sessions
 (カクタスの3枚のスタジオ盤+未発表音源などを加えたコンプリートスタジオ盤
  /5,000枚限定/二枚組み/$39,99)
・Cactus - Fully Unleashed: The Live Gigs
 (カクタスの残したライブ音源+未発表音源を加えたコンプリートライブ盤
  /5,000枚限定/二枚組み/$39,99)

カクタスの二枚は国内盤が廃盤の為なのか何なのか、
上記にあげたとおり、日本では一枚8,000円近くとても手に出来なかったもので、
手に入れることが出来て大変嬉しいです。

また上記のものとは別にディスクユニオンで、
・STOMU YAMASHTA/GO & GO LIVE
を購入。こちらは二枚組みのもので5,000枚限定でなんと購入価格は、
7,654円・・・高い!(レコードは凄く安いのに・・・)
でも内容がいいから良いかな。
ちなみにユニオンではもう売り切れらしいです。

これからアレサ・フランクリン&キング・カーティスのフィルモアでの
ライブ盤の完全版4枚組み(!!!)も発売されるらしく(今はそれぞれで発売されています)、
音楽ファンはサイト限定CDを見逃せませんね。

それはそうと私の妹は少しは成長して帰って来てくれたかな?

RHINO HANDMADEのHP

アキレス最後の戦い

2005年03月17日 02時00分42秒 | 洋楽
今更ながらブラッド・ピット主演の大作「トロイ」をDVDで観ました。
この映画、面白かったなぁ。恋愛映画やホラーは嫌いだけど、
こういう文芸作品というか歴史の作品は大好きです。
最後のトロイ人の、死ぬのが分かってるけど
「戦おう!」とか「華々しく散ろう」とかそういうのが、
すっごいぐっとくる。それからやっぱり「愛」。
ベタだけど、世の中それにつきるなと思うことがある。
兎に角この映画を楽しんだわけです。

さてこの映画の主人公は、ブラッド・ピット演じる「アキレス」。
「アキレス」と聞いてゼップの後期の名盤「プレゼンス」収録の
これまた名曲「アキレス・ラスト・スタンド(アキレス最後の戦い)」を
思い浮かべた人も少なくない筈(?)
DVDを見終わったあと、久しぶりに聞きました。

うん、いつ聞いてもこの曲は凄い!
10分の大曲ながら長さを感じさせない疾走感溢れる
ジミー・ペイジのギターとボンゾのドラム。
そしてロバート・プラントの詩的な歌詞が絡んで。
更にお得意のペイジのギターとプラントの声も絡んで。
(ジョンジーも勿論凄い)
ギターを何本も重ね録りして、構成もまるでプログレで。
よくこんな曲を作りあげたものだと聞く度に感心してしまうが、
一番凄いのはなんといってもボンゾのドラムだろう。

あまりドラムに関してはあまり詳しくないので語彙が見つからないけど、
初期のボンゾはドラムを壊さんばかりに勢い任せに叩いていたのが、
中期や後期はアクションはおとなしくなるものの、
その分洗練され変拍子を絡めた複雑なリズムをいとも簡単に繰り出す様になる。
その様子は二枚組みのDVD「レッドツェッペリンDVD」で見ることが出来る。
ロイヤルアルバートホールの時とアールズコートの時を見比べてみたら一目瞭然。
バスドラだけ聞いてても驚異としか言いようがない。

しかしキース・ムーンといいボンゾといいコージーパウエルといい
素晴らしいドラマーが亡くなったのは、ロック界にとってホントに惜しい。
彼らが今ドラムを叩いたらどんなにか凄いドラムを叩いただろうか。

それにしても79年のネブワースでのアキレスは、
というか79年の彼ら自体、ちょっと見たくない。
パンクムーブメントが台頭する中で、ロックジャイアンツの威厳を示す彼ら。
でもロバートは声が全く出てないし、ジミーペイジもプレイにキレがないし、
服装ダサいし(笑)、あのパフォーマンスにしてもキレがなくこれまたダサい(笑)
ブートで聞ける77年の音源は格好良いんですけどね。

すきまから/フリーボ

2005年03月16日 02時19分06秒 | 邦楽
私の親友がフリーボのことを自分のところで書いた。
自分も折角だから書こうと思う。

彼は全く音楽とは無縁の男なのだけど、妙にセンスがいいところがあって、
売れる前にボニーピンクを教えてくれたり、
ジャズのMJQ(モダンジャズカルテット)を教えてくれたりした。
フリーボもその一つ。彼がいいよといって確か高校の頃、彼の家で聞いた。
その後ずっと頭の片隅にあって、
ある日自分で手にしたのがこのインディーズ(田口さんのOZディスクから)での
一枚目「すきまから」である。

これが一曲目から八曲目まで捨て曲なしの大名盤!
インディーズの一枚目でこんなに凄いアルバム作っちゃうバンドないですよ?
帯にOZディスクの主催者であり、このアルバムのディレクターでもある
田口氏が「はっぴいえんど(初期)をバックに吉田美奈子が歌っているのか!?」
と書いてありますが、ホントこの言葉どおりの驚きが私の心を揺さぶりました。

サウンドはまさに70年代、それも初期。
そこに絡む吉田奈那子(フリーボのVo、吉田美奈子に名前も似てる・笑)の
すごく素直でそしてよく伸びる声。なかなか現代にこういう歌い方する歌手って
いないですが、その分ぐっと心の中に入ってくるんです。
歌詞もいいんですよね。

1996年の作品ながらも色あせることを知らず、
いまだにターンテーブルにのる愛聴盤である。
ジャケットの雰囲気もいい。
サニーデイ・サービスやハッピーズ、ママレイド・ラグや
勿論はっぴいえんど好きの人にも聞いてもらいたい名盤です。
個人的なお勧めは、一曲目の「すきまから」と六曲目の「月ノ影」。
月ノ影はこのアルバムいちのロックを感じる曲。
フィードバックからギターソロにはいるイントロ。
何度聞いても格好良いです。

とにかく。

フリーボはいい

漣(さざなみ)さんのブログ

戦争は終わった/夏木マリ

2005年03月15日 02時09分32秒 | 邦楽
先日readymadeから、夏木マリの新作「戦争は終わった」が発売となりました。
今回も全面小西康陽プロデュースです。
HPで小西氏が全曲解説をやっているので、細かい説明は避けますが、
素晴らしい作品に仕上がっている事を声を大にして言いたいです!

全編JAZZな仕上がりで、夏木マリさんの渋くて説得ある歌声が
なんともいえない味わいを持って耳まで聞こえてきます。
寂しい歌詞もあったりするのだけど、やはりそれは「夏木マリ」だからこそ
歌えるんだと思います。これが野本カリアだと(大好きですけど)・・・
全然違いますね。人間としての経験なんでしょうか。

中でも個人的に嬉しいのは、ザ・ヘアーのあいさとう氏の作詞作曲が
二曲収録されていること。そして恐らく演奏にも参加していること。
(演奏者クレジットにはあるものの、曲ごとには書かれていない)
小西氏がreadymadeであいさとうを取り上げた時には、
気付くのに既に遅すぎたと思うのだが、「ローマ」以後もこうして
素晴らしい仕事をしてくれるのはファンにとっては大変嬉しく思う。
なんといっても本体であるザ・ヘアーの活動があまりないし、
形態もバンドからは離れているから(こっちもいいんですけどね)。
あいさとう氏にはギターがよく似合う。

それはそうともう手にはいらないですが、readymadeで予約すると
非売品DVD-Rがもらえたのですが、これがまさに必見アイテム!
去年のreadymade fesでの夏木マリさんのステージからの一曲を
DVD化したものですが、最高に格好いいんです!
一曲といわず是非いつかは全編DVD化して欲しいです。
当日会場でみていましたが、その格好よさといったら
気持ちいいくらい格好よかったです。
(当日のカアリイとヘアーのライブも併せてDVD化して欲しいですね)

アナログはCDと曲違い一曲有り。ファンは是非!
といってもHPでは売り切れ。私もまだ持っていません・・・アァ。

http://www.readymade-intl.com/top_frame.html

ナイアガラ・ムーン三十周年

2005年03月14日 01時40分13秒 | 邦楽
レココレ最新号は、ナイアガラムーン特集!
ナイアガラ・ムーンが1975年に発売されてから三十年。
大滝先生自らリマスターを手がけボーナストラックも収録。
そして初回版のみ、
銀盤だかなんだかの特殊加工を施した何でも音が良いという仕様らしいです。

今月のレココレの表紙は、
ナイアガラの写真がババン!と使われており凄くPOPで惹かれますね。
大滝先生の最新インタビューが10P近くに渡って掲載されているので、
ファンは要チェック!(来月もパートⅡが掲載予定!)
その他、ナイアガラ・ムーンを作るにあたって大滝詠一が影響を受けた音楽というか
下敷きにしたアルバムも載ってます。これが実に奥が深い。
’75年の時点でこれだけ豊富な影響を受け更にそれをきちんと自分のものと
して昇華していたのはおそらく彼だけではないでしょうか?

はっぴいいえんどの盟友であり、ナイアガラ・ムーンにも参加している細野晴臣をして、
ベストプレイの一つと言わしめた作品だけに今回の三十周年版も見逃せないでしょう!

噂によると同じくはっぴいえんどの盟友である鈴木茂氏の1975年の1stアルバムにして
大名盤である「バンド・ワゴン」も三十周年記念版が出るらしいです!
こちらも今後の情報見逃せないですね。

サイケデリック・ペンタトニック??

2005年03月13日 01時11分14秒 | music
このブログのタイトルは「サイケデリック・ペンタトニック」
サイケなペンタ?
なんじゃそら?と思われるのも当然。
全く私の造語ですから。

そもそもペンタトニックとは、
ギターの音の配列の決まり(?)みたいなもので、
ブルーズだとマイナーペンタトニックをよく使います。

なのでサイケなペンタトニックなど存在しないのですが、
それでもジミヘンやクイックシルバーメッセージャーサービスや
グレイトフルデッドなどの自分の大好きな70年前後のバンドは、
どこか怪しい雰囲気の響きを持ったギターが聞こえてきます。

現在でいうと、DMBQの松居徹やゆらゆら帝国の坂本さんなど、
非常にサイケな響きを持ったギターフレーズを繰り出しています。

それでも自分にとってのサイケなギターの最高峰といえば、
我が日本が誇るニューロックの雄、
フラワートラベリンバンドの2ND、「SATORI」です。
ジョー山中のロバートプラントを上回る超絶ハイトーンヴォイスと、
七色の音を持つといわれる東洋音階を駆使した石間ヒデキのギターワーク。
特に一曲目の出だしと、二曲目のSATOR pt.2はいつ聞いても何度聞いても、
最高にかっこいい。これぞラーガロック。
当時カナダでもトップ10入りを果たしたというこの曲。
外国人の耳にはどう聞こえたのでしょうか?
今ならディスクユニオンとストレンジデイズのみで
ロックエイジ帯(!)を再現した紙ジャケが販売されています。
まだ聞いたことがないという方やもう持っているという方も
これは買って損はないアイテムですね。限定らしいのでお早めに。