サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

新宿ピットイン 40周年記念コンサート

2006年01月22日 00時43分25秒 | 邦楽
『フードブレインの角田ヒロが渡辺貞夫のカルテットに参加する』
ということから、私は日本のジャズに興味を持ち、
最近あれこれと聞いているのですが、
いよいよ22日の日曜日にジャズのライブを初めて見に行きます!
その名のとおり、老舗ジャズライブハウス『新宿ピット・イン』の
40周年記念として、厚生年金会館で錚々たる面子を迎えて
二日間行われるライブの二日目に行って来ます。

私の大好きなナベサダ&ヒノテルを両方見ることが出来るので、
とても楽しみす。しかも他にも佐藤允彦や坂田明、渋谷毅etcもの凄い面子です。
初めて見るのにこんなに豪華で大丈夫なのか?
という余計な心配をしている今日この頃です。

「日本のジャズ」ということで、ちょっと身をひいてしまう方。
角田ヒロが参加している渡辺貞夫のライブ盤は間違いなくジャズロック。
日本のジャズを牽引した日野皓正も70年代はジャズロックだ。
ロックが好きな私の耳には、ジャズロックとして聞こえる。
当時のイギリスもジャズとロックの線引きが曖昧でしたが、
日本にもジャズロックがあったのだ!是非皆さんも聞いてみて下さい。


22日
■ What is HIP?+ ケイコ・リー
松木恒秀(G)野力奏一(Key)岡沢 章(B)渡嘉敷祐一(Ds)ケイコ・リー(Vo)

■ 渋谷 毅 ORCHESTRA
渋谷 毅(P)峰 厚介(Ts)松風鉱一(Sax)林 栄一(As)津上研太(Sax)松本 治(Tb)石渡明廣(G)上村勝正(B)古沢良治郎(Ds)
+坂田 明(Sax)酒井 俊(Vo)

■ 佐藤允彦 plays Masahiko Togashi
佐藤允彦(P)

■ 日野皓正 クインテット
日野皓正(Tp)多田誠司(As)石井 彰(P)金澤英明(B)井上功一(Ds)

■ 辛島文雄 ユニット
辛島文雄(P)池田 篤(As)TOKU(Flh,Vo)井上陽介(B)ジョージ大塚(Ds)

■ 森山・板橋 グループ
森山威男(Ds)板橋文夫(P)林 栄一(As)井上淑彦(Ts)音川英二(Ts) 望月英明(B)

■ 渡辺貞夫 グループ
渡辺貞夫(Sax)小野塚晃(P)吉野弘志(B)石川雅春(Ds)

ピット・インのHPはコチラ。

耐震構造の話

2006年01月21日 00時14分41秒 | その他
今回は少し赴きを変えた話題を。

私の実家は、あの姉歯氏と同じく千葉県市川市。
市川といっても広いし、関係ないと思っていたら、
なんとごくごく近いところに住んでいると言う!
しかも私の弟が姉歯氏の息子と同じ中学の同学年という!

めちゃくちゃ身近ではないですか。

そして今日姉歯氏の家をちらりと見てきました。

東西線○○駅から程近い位置にある家はごく普通の一軒家。
最近の騒動のせいか、どこか寂れた雰囲気であった。

確かに姉歯氏は悪いことをした。
しかし姉歯氏の事例はごくごく一部なような気がしてならない。
ヒューザーや総研も一部。そうなる体質がこの業界にあったのだろうと思う。

気の毒なのは、住民の方々だ。
一向に良い解決方法が出てこないが、
いち早く安住の地に住めることを切に願う。
でもローンの上に新たなローン。
この二重苦、そして精神的苦痛、想像を絶します・・・

この耐震構造の話が話題に上るようになってから、
自分の家は本当に大丈夫だろうか?と心配されている方も多いと思うが、
私も荻窪のアパートに思いを馳せてみた。

私の住んでるアパートは、
何と昭和6年に建てられた東京都下でも屈指の古い建築である。
老朽化に伴い解体も頭に上ったらしいが、この建物ならまだまだ持つ!
と太鼓判を押され現在でもひっそりと賃貸されているという。
ということは大地震が来ても大丈夫ということか?
廊下を歩くとミシミシ言うけど(笑)

でもここで思う。
確かに備えあれば憂いなしだけど、
災害はいつ何時どんな規模が来るか分からない。
いくら万全を期したものだって壊れるものは壊れるのだ。
(今世間の話題になっているのは万全を期す以前の段階だからである。)
だからと言うわけではないが、お金もないし、
僕は結局はこの家に住み続けるということだ。

ん~なんだか終わり方が上手くいきませんでしたが、今回は、
姉歯氏と自分のアパートを耐震構造の話題で繋げてみようという魂胆でした。
音楽の話題が中心ですが、たまにはこういうのどうでしょうか(笑)?

おしまい。

フレアオッズ

2006年01月20日 23時39分30秒 | 邦楽
『フレアオッズ』

今一番大好きなグループ。
昔風に言えば、
「彼らの音に完全にマイってしまった!」
こんな感じだろうか。

初めてしったのは、もう何年前だろうか。
インディーズで発表された『アングラポップ・イン・大須』という
名古屋のバンドを集めたオムニバスアルバムでだ。
ザ・シロップやスキャツといった昭和40年代系のバンドが参加した
このアルバムは、ザ・ヘアやザ・ハッピーズといったバンド以降の
和モノシーンを紹介する画期的なアルバムだと、今振り返って思うのだが、
当時は同じ世代の人たちがこんな格好良いことやっているのか!
と我ながら勇気づけられた。

その中にフレアオッズが
「おさらば鉄道」という名曲を引っさげ収録されていた。
この「おさらば鉄道」は、どこか昔を想起させる歌詞・曲調から、
一転してハードにプログレッシブに転調し怒涛の後半へと流れる、
この新世紀にまさしく昭和40年代のニューロックのような展開を持つ曲。
それはこのオムニバスに収められたグループのどの曲よりも魅力的だった。

それからも続く『アングラポップ・イン・大須』の第2集や、
レモンのアルバム、高円寺UFO CLUBのコンピなど、
数々のコンピレーションアルバムに参加。
私はその都度、いつフルアルバムを出すのだろうか?と
ワクワクしていたものだが、
それがようやく!今年になって初のフルアルバムがリリースされたのだ!

フレアオッズ1stアルバム
「Early Years~幻のフレアオッズ~」

これが全く期待以上の出来で、本当に僕はマイってしまった(笑)

実は懇意にしていただいている方からデモを収めたCD-Rを頂き、
去年の11月頃から聞いていたのだけど、
どれほど私のターンテーブルに乗ったのだろうか(CDだけど)。
それほど良い内容なのである。

曲は以下の通り、全10曲。

1. Oh! 透明人間
2. 落下天使
3. どグルグルまグラグラ
4. 日本列島沈黙
5. 穴蔵の親玉
6. 新・がらんどう説
7. 風ひとひら
8. The まぬけ in the night
9. 両耳の為の練習曲
10. ないないバァ!

ライブの定番曲である、「透明人間」や「落下天使」など収めた納得の全10曲。
私が愛してやまないDMBQの増子氏も参加。
マスタリングはゆらゆら帝国で有名な中村宗一郎である。
これが本当に良い。彼らはそのサウンドからどうしても「昭和系」の
くくりで見られがちだけど、そんなことは全然なく、
この作品はむしろそこから一つ突き抜けた感じがして、
まことにロック・バンドとして格好良いアルバムなのである。

何年も待った甲斐があった。本当に。

ハードでプログレッシブでどこかフォーキーなサウンド。
そして可笑しくも、どこか昔のことを想起させるような日本語の歌詞。
まるではっぴいえんどと四人囃子のサウンドと日本語詩が足して、
それを更に発展させたもののような、そんな感じをフレアオッズに抱く。

腑抜けた日本のロックシーンに一石を投じるアルバムになること間違いなし。
より多くの人に聞かれることを切に願うそんな一枚である。

そしてこれにさきがけ、
1月8日に高円寺UFO CLUBでレコ発のライブが開かれた。
共演は、
PANICSMILE、Limited Express(has gone?)、903号室、ママギタァ。
ジャンルが違うバンドが集まったのは正解で、
今まで彼らを聞いたことがなかった多くの人に絶好の機会を与えた訳だ。
そんな彼らのライブは、昔から見てきたファンとしては、
どこか突き抜けた、どこか吹っ切れた感のあるライブで、
リズムはよりタイトになり、
そしてその上にギターが縦横無尽に駆け巡る非常に格好良い内容であった!
彼らはライブバンドとしても一流である。
スリーピースなのに良くあんなに複雑な曲を演奏するなと感心する。

もしこの新しいアルバムを聞いて気に入ったのなら、
是非彼らのライブに足を向けるべきだ。
そうすれば貴方はすっかりお気に入りになるだろう。

思い出せば、彼らを始めて見たのは何年か前の12月30日、
新宿JAMでの「R&B天国」だった。
彼女と知り合って始めてのデートがこのイベントだった。
(そういえば彼女と初めて会った時に盛り上がったのも、
 お互いがフレアオッズを知っていたからだ)
色んな思い出があるが、あいさとう氏がレモンのバックで弾いていたり
していた中で、やはり印象に残っているのが彼らのライブだった。
お手製のファズや沢山のエフェクターを足元で操る格好良いギタリスト、
お揃いのユニフォームを着たドラムとベース。
正しくロックだった。

それからUFOや色んな場所で見てきたが、いつも私の期待を裏切らない所か、
それ以上のサウンドを聞かせてくれるグレートなロックバンド。
それがフレアオッズである。

地方のバンドなので、なかなか東京でライブをやらないけれど、
是非見てみて下さい。太鼓判押します!

ディスクユニオン各店では、ニューアルバムに、
特典でアルバム未収録のCD-Rが付いて発売中。
どこぞの通販でも特典付きで手に入るらしいです。

フラレアオッズのHPはコチラから。

13日の金曜日、ブラック・サバス

2006年01月19日 22時27分39秒 | 洋楽
13日の金曜日と言えば、何を思い出すでしょうか?

ロック好きなら、勿論ブラック・サバスでしょう。

私だけでしょうか(笑)?

そのブラック・サバスは、1970年の2月13日の金曜日にデビュー。
ジャケットはおどろおろどしく、裏ジャケには逆十字架と
徹底したイメージ戦略でした。
が、これはバンドの方針ではなく、レコード会社の戦略だったそうです。

そんなブラック・サバスですが、そのハードな轟音ロックは、
70年代のロックを代表するバンドに挙げられますが、
今もって多くのファンに愛されています。
私もそんな一人。

トニー・アイオミのハードでドゥーミーなギターワーク、
オジー・オズボーンの少しハイトーンなボーカル、
ギーザー・バトラーのグルーヴィーなベースライン、
ビル・ウォードの力強いドラムス

どれもこれも大好きです。

詳しいことは、またいつか書きたいですが、
こないだの1月13日金曜日に彼らのDVDを見ました。

『ブラック・サバス・ストーリーVOL.1』(写真)
すなわち1970~79年のオジー在籍時の映像をまとめたものである。

今まで「ミュージックラーデンライブ」という4曲入りの
初期のスタジオライブのものしか見たことがなかったのですが、
この『ブラック・サバス・ストーリーVOL.1』はテンションがあがります!
初期のガレージ感覚溢れるライブパフォーマンスから、
70年代後期の圧倒的なステージパフォーマンスまで、
時代順に一気に見ることが出来る秀逸な出来。

その中でも一番バンドのテンションも高く、
見ているこちらのテンションもあがるステージが、
1974年の「カリフォルニア・ジャム」での映像である。
曲は「チルドレン・オビ・ザ・グレイヴ」。

ディープ・パープル、ELP、サンタナ、エアロスミスなどが出演した
1970年代中期を代表する大規模野外フェスが「カリフォルニア・ジャム」。
ディープ・パープルは以前からその模様を収めた映像作品が発表していたし、
ELPも2005年に発表したDVDでそのステージを発表している。
そのカリフォルニア・ジャムでの映像である。
観客は地平線の彼方まで人・人・人。何十万の観客である。

DVDでは『何ヶ月か演奏していなかったし、
本当はステージをキャンセルしようと思っていた』
とトニー・アイオミが語るのだが、
そんな状況でブラック・サバスがステージにあがる。
もう凄い緊張感だと目に見えて分かる。
まずオジーのパフォーマンスが異常。
もうテンションが高いのなんの。
ステージを走る、飛び跳ねる、観客を煽る煽る。
そしてその煽りに観客が応え、バンドとオーディエンスが一つとなる。
もう熱い!熱い!
それに単純にいつもの曲よりも速い!走ってる(笑)!

もうこれはロックを愛する全員に見て欲しい!

やっぱりブラック・サバスは最高だ!
そう感じた36年後の1月13日金曜日でした。
皆さんも是非!

執筆者デビュー!

2006年01月03日 20時52分36秒 | 邦楽
ただ今発売中のギターマガジン2006年1月号。
上の写真の通り、バンプ・オブ・チキンの方が表紙のGMです。

そのギターマガジンで私が執筆者としてデビューを飾りました!

今回のギターマガジンでは村八分ボックス発売に合わせ、
山口冨士夫特集がされています。

■The Living Guitar Legend
山口冨士夫(8ページ)
たった1枚のライブ・アルバムで国内ロック・シーンのカリスマとなった伝説のバンド、
村八分。そのギタリストとして活躍、多くのギタリストに影響を与えた山口冨士夫の
激しくも熱いキャリアにスポットを当てる。最新インタビューでのリアルな主張は必読

↑こちらはGMのHPからの抜粋ですが、
この特集の中で山口冨士夫氏のアルバムレビューページにて、
2作品ほど書かせていただきましたので、
是非立ち読みなりなんなりして読んでみて下さい!

たった数百文字なので、執筆と呼ぶには程遠いですが、
それでも全国誌に自分の名前が載るって私にとっては凄いことです。
しかも好きな雑誌の、それも好きなミュージシャンの特集です。
本当に嬉しい限り。

と自分のことは、これくらいにして、
この2006年1月号は、面白いので必見です。
やはり日本のロック好きには、山口冨士夫氏特集ということで、
おそらくインタビューなど、のちのち貴重な資料になりうること必至な内容。
さらにバンプのインタビューも、実はザック・ワイルドが大好きという
意外な発言もありファンでなくても楽しめます。

というわけで、読んだ方感想お待ちしております。
仕事もお待ちしておりますので、遠慮なくご連絡下さい(笑)

S口クンありがとう。

ギターマガジンのHPはコチラ。

今年の初更新は、「新宿マッド」から。

2006年01月01日 23時21分09秒 | 邦楽
明けましてお目出度う御座います。

さて早速ですが、今年の目標の一つは、
しっかりとこのブログを更新することです。

ということで皆々様今年も宜しくお願いいたします。

私の年末年始ですが、年中無休の接客業をやっている為、
勿論大晦日も本日元旦も仕事でありました。明日も仕事です。ふぅ~。
年末年始の過ごし方をすっかり忘れてしまっております。

そんな私ですが、最近映画と歌謡曲の雑誌「HOTWAX」と
日本のロックの研究誌「ロック画報」の最新号が「映画」特集だったこと
もあり、思いっきり日本の映画モードに入ってしまいました。
そしてそこで若松考二DVDボックスが発売されていることを知り、迷わず購入。

年末のある日には、「にっぽん零年」「新宿マッド」「八月の濡れた砂」
の三本を立て続けに見ました。おなかいっぱい。
やっぱり良かったのは「新宿マッド」。これは本当にずっと見たかった映画。
なんてたってあのフードブレインが音楽を務めている映画だからだ。

映画の内容は、誰かに殺された息子の死の真相をつかむ為に新宿の町を
田舎から上京してきた父親が探しまわるというもの。
そこでは、若者と父親という「世代間」の対立や
田舎と新宿という「地方間」の対立が描かれているように思うのだが、
必見は新宿マッドと父親が対決する場面(上の写真)だろう。
とここまで書きましたが、ここから先はご自身で確認して下さい(笑)

で、私にとっての肝心の音楽のフードブレインですが、
これが全く私の期待以上の出来で素晴らしかったです!
クレジットには名前と担当楽器しか出てきませんが、
インタビューなどからもフードブレインということになっています。

この時のメンバーは、
ドラム:角田ヒロ
キーボード:柳田ヒロ
ギター:陳信輝
ベース:石川恵

ちなみに映画と同年1970年の後半に発表した唯一のアルバム「晩餐」の
時のメンバーは、ベースがカップスのルイズルイス加部に代わってます。
時期からみて石川恵から加部正義にコンバートしたことが分かります。

「晩餐」の時は、もうその四身一体となったガチンコの音のかたまりが、
これぞニューロック!なとてつもなく格好良いサウンドを奏でていましたが、
新宿マッドでは、ベースが石川恵ということや映画ということもあってか
やや柳田ヒロよりの音楽をやってるように思いますが、
そのサウンドは紛れもなくフードブレイン。か、格好良い!
しかも場面転換と同時にニューロックな曲が流れた瞬間など悶絶もんです。
サントラ出ないかなぁ。

他にも新宿マッドには、1970年当時の新宿の町の様子やヒッピーなどが
沢山出てくるのも見所の一つ。
忘れてはならないもう一つの見所は、角田ヒロが音楽の他に
ヒッピー役でも客演していること。セリフもあって謎な役どころを演じているが、
やはりもの凄い風貌なのでそのチェックもお忘れなく。

という訳で日本のロックファンに大推薦の映画「新宿マッド」。
是非皆さんもご覧になって下さい。
って当然ファンなら見ているんでしょうかね。

もう一つ、同じ日に見た「八月の濡れた砂」は石川セリの歌う
同タイトルの曲で有名ですが、映画にはあのカルトGSハーフブリードも
出演しています。しかも現行DVDにはサントラCDも付いてくるので、
こちらもファンは要チェックです。

ん~この勢いのまま、今年は色んな日本の映画を観たいです。
そしてやはり日本のロックも今まで以上に極めたいです。

いきなり「新宿マッド」と重い幕開けですが(笑)、
今年も宜しくお願いします。