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サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

マディ・ウルフ・ボ-ブルース界のビッグ3

2005年04月06日 01時36分17秒 | 洋楽
去年は日本でもマーティン・スコセッシ監督のブルース・ムービー・プロジェクト
が公開され『ブルーズ』が注目を浴びた。
また現在は『ライトニング・イン・ア・ボトル』というブルーズ100年を記念して
行われた歴史的なコンサートを収めた映画も公開中である
(エアロスミスやB.B.KING、バディガイらが登場!)。

これからもブルーズは廃れることはないと思うし、
レコードからCD、CDから新たな媒体へと変わりつつも、
次の世代へ引き継がれていくだろう。

その中でも特に異彩を放っているのが、今回紹介するアルバム
『ザ・スーパー・スーパー・ブルーズ・バンド』である。
1967年にチェスレコードで録音されたもので、面子がとにかく凄い。
マディ・ウォーターズにハウリン・ウルフにボ・ディドリー。
いずれもブルースの歴史の中で燦然と輝くスーパースターである。
そのお三方が一同に会して録音を行ったのである。
更にその録音には、ハーモニカにリトル・ウォルター、
ピアノにオーティス・スパン、ギターにヒューバート・サムリン、
そしてベースにはあのジミヘンにも影響を与えたギターで有名なバディ・ガイら
とにかく先の三人だけでなく、バックもとにかく豪華。

この面子での録音は、逆に大丈夫なのか?と思われるかも知れない。
これが想像以上に凄い(笑)
曲はレッド・ルースターやアイ・アム・ア・マンといった
ウルフやマディの代表曲やボの得意なジャングルビート。
そこに強引にアドリブが入る。
それも楽器ではなく言い争いの様なボーカルの掛け合いやうなり声が入る(笑)
更にはボ・ディドリーが当時全く新しい機材であったワウワウを手にして
無邪気にギターを弾くまくる(笑)
なんじゃそりゃな感じであるが、ご想像の通りなんじゃそりゃな録音である。

しかしこれが名盤なのである。
やはりまずは面子。こんな豪華な面子は後にも先にもない。
この時代ならではの組み合わせである。
上で色々書いたが、この面子なので演奏は悪い訳がない。
注目はマディ・ウォーターズとハウリン・ウルフが犬猿の仲だったこと。
なんと聞く側にまでものすごい緊張を強いる。
こんな盤今まで聞いたことがない!
ある意味もの凄い名盤である。

人生のうち一度は聞いておきたい、そんなアルバムである。

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