サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

松田優作と舘ひろしとライオンと

2008年02月12日 00時33分49秒 | 邦楽
菊地雅章が音楽を担当した「ヘアピン・サーカス」が
何と渋谷の映画館で上映されるということを最近知ったのだが、
(詳しくはこちら
 http://www.cinemavera.com/index.html

そこで面白そうな映画がやっていたので、観て来ました。

その名も「暴力教室」。

シネマヴェーラのHPから内容を引用させていただく。

「暴力教室」

公開:1976年

監督:岡本明久

主演:松田優作、舘ひろし、山本由香利、安西マリア、村上一海、佐藤秀光、玉川雅己、渡辺和裕

校内暴力が横行する私立高校にかつて自分もワルであった新任教師・溝口が赴任する。早々に喜多条が率いる不良グループ・クールスと対立する。さらに学校側は体育会の生徒を利用し、学内の汚職を暴こうとした女教師と溝口の妹を強姦させ…。映画初主演の松田優作が腐蝕した学園に一人で喧嘩状を叩きつける溝口を熱演!!


単に松田優作だし面白そうだなぁと思って行ったら大間違い。

「面白い」どころではなく、すんごく!面白かった!

まず後から知ったのだが、これが舘ひろしのデビュー作で、
クールスのメンバーもまるまる参加していること。
しかもみんな高校生の悪の役なのだが、
どう考えたってジェームス藤木の高校生役は無理がある(笑)

ストーリーにしても短い時間の中に色々と詰め込みすぎ
(不良、レイプ、シンナー、汚職などなど)で、
ツッコミどころも満載なのだが、
見終わった後は思わずニンマリしてしまう快作である。

とにかく本作が映画初主演作という松田優作と、
本作が映画デビュー作という舘ひろし、そして1976年という年。
全てが絶妙にマッチしており、ものすごく面白かった。

てか二人とも格好良過ぎ。男から見ても惚れ惚れしてしまう。
タイプは違うが、筋が通った男の中の男である。

DVD化もされているみたいなので、未見の方は是非。
音楽ファンは、菊池俊輔によるサウンドトラックも必聴。
冒頭からグルーヴィーなワウが鳴り響き、ワクワクしちゃいます。


この日は久々の渋谷ということもあり、
レコファンやJIROで最近はまっているジャズをチェックしつつ、
そのまま老舗喫茶の「ライオン」へ。

ここはクラシック喫茶で、席がスピーカーへ向かって並べられており、
私語も厳禁とは言わないが、こそこそ話をしなければならない昔ながらの喫茶店。
初めて来ましたが、すごく好きです。こういうところ。

ライオンではアイスコーヒーを注文し、
レコファンでゲットした1973年のスイングジャーナルで当時の熱いジャズをチェックしたり、
その日観た映画に思いを馳せたりして時を過ごしました。

帰り道では地元の古本屋で水木しげる氏の「神秘家列伝」をまとめてGET!

知的好奇心の満足度も高い一日でした!

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