からくの一人遊び

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The Veils - Birds (Live on KEXP)

2022-06-04 | 音楽
The Veils - Birds (Live on KEXP)



【『続く』MV三部作 第一弾】カミナリグモ / ゴー・トゥ・ザ・フューチャー



lava - Yoko Kanno x POP ETC



空の子供 未映子



Carole King - You've Got a Friend (Live at Montreux, 1973)


Carole Kingのこの歌の良さというのは、タイトルに表れている。

You've Got a Friend、日本のタイトルでは「君の友達」だけど、じゃあ君の友達って誰?ってなるよね。

イメージ的には、「君には仲のいい友達がいて、友達になりたいけど口に出せない私は、ただ遠くから見ているだけ」というように考えがちだけれども、歌詞を読むと実はその友達というのは「私」であると判明する。

超要約するとこの歌は「君が困っていたり、優しさが欲しいと思っているときには私の名を呼んで。私はいつでもかけつけるから。【君にはそういう友達がいるんだよ】」となる。

【君にはそういう友達がいるんだよ】の部分は You've Got a Friend、歌詞の流れの中で訳すとそのようになると思う。

ここは本当に重要で、多分ここは普通なら「あなたは【私】の友達だから」としたいところ。

だけど、【あなたにはそういう友達がいるんだよ】と一見、第三者的な言い方にみえるけれど、実は「そういう友達がいるんだよ」とすることで、私がいることに気づいて欲しいという切なる願いがほのかに感じられるし、また「【私】の名を呼んで。【私】はいつでもかけつけるから」でそのあと、「あなたは【私】の友達だから」だとどうも私、私、私で押し付けられているような気がする。
作者の意図がどうなのかは分からないけれど、私にはそう感じずにはいられない。

だから、”You've Got a Friend”にはとても深い意味、感情が詰まっていて、だからこそ名曲と言われるまでになったのだと私は思っている。



コメント (2)
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