Let The River Run - Carly Simon
HONEBONE - 『地獄に落ちようか』 Music Video / "Why don't we go to Hell?" MV
湯川潮音 - 緑のアーチ
David Bowie – Space Oddity – Live 1974
十三番目の人格 ISOLA
貴志祐介
大阪府大阪市出身[1]。幼いころから読書に親しみ、中学生時代からミステリやSFを読み始める[2]。1日で7冊読んだこともあったという。清風南海高等学校、京都大学経済学部卒業。大学4年生のころに投稿をはじめた。大学卒業後、朝日生命保険に入社した当初は小説を書くのを断念していたが、数年後に意欲が芽生えて執筆を再開している[3]。1986年に第12回ハヤカワ・SFコンテストに「岸祐介」名義で応募した、後の『新世界より』の原点となる短編「凍った嘴」が佳作入選する。1987年に「夜の記憶」が早川書房『S-Fマガジン』に掲載された。
〇あらすじ
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格〈ISOLA〉の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
〇レビュー
貴志祐介の小説は以前「クリムゾンの迷宮」という作品を紹介したことがある。そのときに多分「残酷」とかRPGゲームのようだとか話したのではないかと思うが、この物語もそういったものを継承しているのではないかと思う。
もう少し分かり易く言うと、物語の前半はミステリー、後半はホラーといったところか?後半部分はともかく凄い。心臓の鼓動が追い付かないくらいのスピード感に溢れ、しかも映像が容易に思い浮かべられる、というか映像を思い浮かべながら読んでいくと迫ってくるような感覚に襲われる。
超能力とペルソナと恋愛的要素も少し、それに十三番目の人格と幽体離脱。もうそうなってくると本当にぐちゃぐちゃでよく分からなくなってしまうのだが、ミステリー&ホラーのRPGゲームだと思って整理して読んでいくと納得がいく。
ただ、最後の最後は嵐の後のようにほっとしつつも、どこか運命の悲しさみたいな余韻が残る。・・・と思いきや・・・・。
この小説は『ISOLA 多重人格少女』として2000年に映画化されたらしい。『リング0 バースデイ』と同時上映とのこと。
ラストの「戦い」の場面、映像ではどのように表現したのかが興味深い。
HONEBONE - 『地獄に落ちようか』 Music Video / "Why don't we go to Hell?" MV
湯川潮音 - 緑のアーチ
David Bowie – Space Oddity – Live 1974
十三番目の人格 ISOLA
貴志祐介
大阪府大阪市出身[1]。幼いころから読書に親しみ、中学生時代からミステリやSFを読み始める[2]。1日で7冊読んだこともあったという。清風南海高等学校、京都大学経済学部卒業。大学4年生のころに投稿をはじめた。大学卒業後、朝日生命保険に入社した当初は小説を書くのを断念していたが、数年後に意欲が芽生えて執筆を再開している[3]。1986年に第12回ハヤカワ・SFコンテストに「岸祐介」名義で応募した、後の『新世界より』の原点となる短編「凍った嘴」が佳作入選する。1987年に「夜の記憶」が早川書房『S-Fマガジン』に掲載された。
〇あらすじ
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格〈ISOLA〉の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
〇レビュー
貴志祐介の小説は以前「クリムゾンの迷宮」という作品を紹介したことがある。そのときに多分「残酷」とかRPGゲームのようだとか話したのではないかと思うが、この物語もそういったものを継承しているのではないかと思う。
もう少し分かり易く言うと、物語の前半はミステリー、後半はホラーといったところか?後半部分はともかく凄い。心臓の鼓動が追い付かないくらいのスピード感に溢れ、しかも映像が容易に思い浮かべられる、というか映像を思い浮かべながら読んでいくと迫ってくるような感覚に襲われる。
超能力とペルソナと恋愛的要素も少し、それに十三番目の人格と幽体離脱。もうそうなってくると本当にぐちゃぐちゃでよく分からなくなってしまうのだが、ミステリー&ホラーのRPGゲームだと思って整理して読んでいくと納得がいく。
ただ、最後の最後は嵐の後のようにほっとしつつも、どこか運命の悲しさみたいな余韻が残る。・・・と思いきや・・・・。
この小説は『ISOLA 多重人格少女』として2000年に映画化されたらしい。『リング0 バースデイ』と同時上映とのこと。
ラストの「戦い」の場面、映像ではどのように表現したのかが興味深い。
貴志祐介さん好きで読んでいました。
特にクリムゾンの迷宮が好きでした。貴志さんの作品はどれも
本当に怖いのは人間!っていうのを毎回思い知らされますね!
「本当に怖いのは人間」
確かにそうですね、人間ドラマといった面も持っているように思います。
人間の心の二面性、三面性等等、描くのが上手い作家さんですよね。
「井上夢人」さんをより「人間にテーマを絞った」のが「貴志祐介」さん、でしょうか・・・。