燕雀は鴻鵠の志を知れないのか?

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名言を載せてきて

2006年01月15日 23時01分34秒 | 独り言
 いろいろ名言を見てきたが、どれもが自分のためになるかといえばそうではない。もともと名言とは時代背景や置かれている状況が違う人間が残したもの。したがってどれもこれも真に受けていたのでは矛盾が生じるのは当たり前だ。
毎回名言を載せているが、なるべく同じ人間の名言を載せないようにしているのはそのためだ。自分で作った名言はその限りではないが。いろんな人間の名言を載せることで自分に近い状況を見出してもらえれば幸いだ。もともとは私の気に入った名言を載せていたが、だんだんと考えが変わってきたので今ではご覧の通りバラエティ性を優先しているつもり。
いつぞやのゲーテの名言で書いた通り名言や格言は肝心なときに思い出したり会話に混ぜることで真価を発揮する。何か自分の気に入った名言があったら心の隅にでも留めておくとよいと思う。この名言はどんな状況で生み出されたものなのか、この比喩は何をたとえたものなのか、など考えれば考えるほど面白くなってくるのも名言の楽しみの一つだと私は思っている。
しかし名言はあくまで先人が残したものであって「現在」とは別の次元に存在するのも確かだ。「現在」を生きる私たちは名言ばかりを頼るわけにもいかない。そこから現在の状況に合った自分なりの解釈を加えたものこそがその人にとっての本当の「名言」の価値だと思う。
世に知れ渡っている名言とはたまたま先人が口にしたり書き残したものであって、誰しも名言は内に秘めているものだ。先人の名言、自分の中の名言。その両方をあわせて自分だけの名言を作ることができる人間こそ最大限名言を「理解」している人だと私は思う。

~本日の名言~
人間というものは、自分の運命は自分で作っていけるものだという事をなかなか悟らないものである。(アンリ・ベルクソン)