とかくに人の世は・・・

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高知県警白バイとスクールバスの衝突事故

2008年08月24日 | 世の中のこと
今月20日に最高裁は高知県警白バイとスクールバスの衝突事故で無罪を主張していた被告の上告を棄却しました。

平成18年3月3日、高知県春野町の国道で高知県警の白バイと仁淀川町スクールバスの衝突するという交通事故があり白バイ隊員が亡くなっています。
その後、スクールバスの運転手さんは11月に業務上過失致死罪で起訴され、翌年6月に禁固1年4ヶ月の地裁判決が下されました。
 高松高裁での控訴審も即日結審となり、19 年10 月30 日に実刑1年4ヶ月の判決となっています。

無罪を主張しているスクールバスの運転手さんによると
―事故当時、卒業遠足の中学3年生22名と3名の教師をバスに乗せて、交差点を横断して反対車線手前の中央分離帯付近で停止していました。そこへ、右折車線を走行してきた白バイが衝突してきた事故でした。土佐署での取り調べでは、そのように事故の状況を主張しました。
ところが、18年10月の高知地検での事情聴取の際に、突きつけられた事故見分調書や供述調書の内容は全く違うものとなっていたのです。
警察の調書では、バスは「安全確認不足のまま国道に進入し、走行してきた白バイを跳ね飛ばして、隊員を死亡させた」となっていました。―

停止していたバスに白バイが衝突してきたのなら誰が考えても白バイの責任の方が重大でしょうね。乗車していた中学生と教師はバスが停止していたことを証言しているそうです。しかし判決はその証言を採用せず、警察・検察のバスが白バイの通行を妨げ衝突したとの証言を一方的に取り入れ有罪の判決を下したとのことです。

これがもし警察・検察が身内を庇うため事実を捻じ曲げ、おまけに司法もそれを鵜呑みにした冤罪事件だとするなら本当に恐ろしいことです。組織ぐるみの仕業となれば小さな個人では到底立ち向かうことができません。いつ自分にもこういう事態が降りかかってくるかと思えば不安でなりません。

さらに、この事件で不思議に思うのは、ほとんどメディアによる報道がないことです。陰になにか大きな力が働いているように思うのは考えすぎでしょうか。
わずかに毎日新聞が以下のように伝えるのみです。それも地域版として。

春野の交通死亡事故:バス運転手の実刑確定へ 最高裁が上告棄却 /高知 

春野町(現・高知市)でスクールバスを運転中に白バイと衝突し、県警交通機動隊(当時26歳)を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた仁淀川町森、無職、片岡晴彦被告(54)に対し、最高裁第2小法廷(津野修裁判長)は20日付で上告を棄却する決定を出した。禁固1年4月の実刑とした。

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1 コメント

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何だろうね。 (巴焼き)
2008-09-09 10:29:07
警察も自衛隊も、もっといえば政府も自分の非は素直に認めん国ですな。例えば銃による不祥事はおまわりのほうが圧倒的に多いのに、一般人の事件があると、あほな国会議員の尻馬に乗って我々善良な所持者まで規制を厳しくしよる、おかげで監督就任一年目から、大変な苦労を強いられそうです。いっそおまわりの銃取り上げて、スタンガン付きの警棒にしたらどんなもんでしょう。銃の使用はよっぽどの時だけやと思うんやけど。まあお仲間に本官がおられるので、ここらあたりでおいとこ節。
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