浮島ヶ原自然公園 公園レポート

静岡県富士市にある自然公園です。
このブログでは、浮島ヶ原自然公園の日々の様子についてお知らせしていきます。

ヤナギにコムラサキが舞っていました

2011-06-19 22:19:14 | 浮島ヶ原自然公園の昆虫
駐車場南の広場に植えられているヤナギの周りを、コムラサキが飛んでいました。



高いところにとまるので、紫色の翅はなかなか見られません。
でも、木々の間を滑空する姿を見ることができます。
もし見つけたら観察してみてくださいね。

自然観察会&セイタカアワダチソウ退治&アメリカザリガニ駆除が行われました。

2011-06-19 18:23:35 | 自然観察会
今日の午後に、地元である元吉原地区のエコクラブ「元吉原自然学校」が中心になって、自然観察会が行われました。



今回は、葉が白くなってきたハンゲショウと黄色の花が咲いたクサレダマを観察したあと、20分ほど園内のセイタカアワダチソウの抜き取りを参加者の皆さんに行っていただきました。
乾燥しているところを中心にかなりセイタカアワダチソウが侵入しています。それを1本1本、木道から手の届く範囲で抜いてもらいました。



短時間の作業でしたが、あっというまにセイタカアワダチソウの山ができていました。
これでもほんの一部です。
セイタカアワダチソウは、根から物質を出し他の植物の成長を阻害します。そのため、出来る限り駆除していきたい植物の1つです。
セイタカアワダチソウをどうしていくかが、公園の課題の1つです。

その後は、お楽しみ…ではなくて、あくまでも「駆除」目的でのアメリカザリガニ釣りです。



管理棟周辺の水路を中心に釣ってもらいました。



浮島前川に繋がる水路でも釣れていました。
(ここには絶滅危惧種のタコノアシがありますので、釣る時に注意してくださいね)

アメリカザリガニは、トンボのヤゴや水草類を食べ尽くしてしまう外来種でもあります。
園内は、カダヤシとアメリカザリガニとウシガエルだらけで、生き物の多様性という面では非常に偏った環境になってしまっています。そのため、本来は動植物の採集はお断りしていますが、アメリカザリガニだけは駆除として釣ってもらっています。
ですので、釣ったザリガニは、きちんと飼って他の場所には放さないようにお願いしています。
この記事を見て行かれる方は、それを守っていただくようにお願いします。



すぐにたくさんのザリガニが釣れました。
毎週末にたくさんのザリガニが釣られていきますが、なかなか減りません。
いったいどれだけいるのでしょうね。

大雨で公園は冠水していました

2011-06-11 21:10:28 | 自然観察会
今日は自然観察会の予定でしたが、朝から大雨警報が出るほどの雨でした。
バケツをひっくりかえしたような雨だったので、周囲の道路が冠水してしまうほどでした。
ガイド陣は念のため時間通りに公園に来ましたが、当然参加者はゼロでした。



公園前の道路は、浮島前川からあふれた水で川の状態です。



普段は公園から水が流れ出ますが、今日は逆にどんどん水が流入してきていました。
おかげで公園全体が冠水です。



木道は完全に水路状態です。



くるぶしまで浸かるほどの水でした。
増水するとあたり一面が水浸しになり、ヨシの群落が島のようになったので「浮島」と呼ばれるようになりました。それが点在する土地だったので「浮島ヶ原」というわけです。

ここまで冠水したのは久しぶりですが、昭和初期まではしょっちゅうこんな状態だったのでしょうね。この洪水をどうにかしようと何人かの有力者が立ち上がり、堀や昭和放水路などが作られたという郷土史があります。

明治期までは、ここは「須津湖」と呼ばれる湖でした。
常にこんな水量があったようです。



ワラジムシは水に追われてミゾソバの葉の上に避難していました。



それでも来園者がありました。
今度ボーイスカウトで来るための下見とのことでした。公園でできるヨシ笛などの作り方講座と、雨がおさまった公園を案内しました。



雨があがって気温が上がってくると、辺り一面がもやで覆われた状態に。
蒸し暑くなりました。

雨があがったあと、小学生を中心とした家族連れなど来園者もちらほらとありました。
管理棟でヨシ笛遊びや、紙バンド工作をしたあと、園内を散策してカタツムリをたくさん探し出していました。

雨でもいろいろな楽しみがあります。
さすがに今日のような水量だと出かけられないですが、雨でも来園してみてくださいね。