梅雨時に咲く、鮮やかな黄色の花。
キンシバイとその仲間たちは、みんなオトギリソウ科の植物たち。
△オトギリソウ(弟切草)
鷹匠の兄が、秘伝の薬草を弟が密かに洩らしてしまったことに激怒して、弟を切り捨ててしまったという伝説に由来。
日当たりのいい草地に生え、7~8月に淡黄色の花を咲かせる。
アレルギーや切り傷を治す効能があると古くから言われている。
△キンシバイ
たくさんの黄色のおしべを「金の糸」に、5弁の花を「梅」に見立てて、「金糸梅」。
6~7月に直径3~4cmの黄色い花をつける。花びらは5枚で、カップ状に半開きで咲き、大きく開かない。
△タイリンキンシバイ(大輪金糸梅)
ヒペリカム・ヒドコート
5~7月に直径6~8cm、キンシバイよりも大きな黄色い花を上向きに1個つける。花びらは5枚で、キンシバイよりも大きく開く。
△ビヨウヤナギ(未央柳)
6~7月に直径4~6cmの黄色い花を1個~数個つける。花びらは5枚で平開する。おしべが花弁より長く、ふわっと内側にカーブして伸びる。
△コボウズオトギリ(小坊主弟切)
ヒペリカム・アンドロサアエマム
5~7月に直径2~3cmの黄色い花を咲かせ、花が散ると赤い実が残る。
運転していても、道ばたの鮮やかな黄色と緑が目を引く。雨上がりは特に。
キンシバイの仲間たちは、目立つ色なのに派手さがない。近づいてよく見れば、たくさんの細くて長い雄しべの繊細さに見とれてしまう。
他にセイヨウキンシバイという種類があるというが、まだ実物に会えていない。いつ、どこで会えるか…
2024.9.28 追記
慈恩寺テラスの駐車場にて
彼岸花を見に行ったらキンシバイがまだちらほらと咲いている。何気なくのぞいたのに、これは西洋キンシバイ! 忘れた頃に出会えるんだ、なんてHappy !