蛯沢稲荷神社は、相馬昌胤はじめ代々の相馬中村藩主から厚く信仰されていた神社。
御祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)。五穀をはじめ農牧・漁業・養蚕・などあらゆる産業の守護神。
参道入口と社号標、一の鳥居、扁額。
階段を上って一の鳥居をくぐると灯籠とお狐さま。巻物と玉をくわえている。
さらに階段を上がると二の鳥居。震災後、以前の鳥居より少し後ろにずらして新しく立てられた。
石畳の参道の途中にお狐さま。とてもスッとしている。向かって右側は雄、折れた首はきれいに修復されいる。左側は雌、玉をくわえている。
拝殿の前の狛犬。右側が吽形、左側が阿形。目も鼻も口も牙も、足の爪も、阿像の口の中の舌も、怖いくらい力強い。
拝殿の前のお狐さま。石像を着色した白い色がはげかかっているけど、そのままの色の方が自然でいいと思う。
拝殿入口にもう1対のお狐さま。宝珠を手にして、尾は横に。耳や鼻先、尾が折れてしまってるのが可愛そう。それでも申し分なく表情がいい。
拝殿の扁額の脇にもお狐さまたち。こちらは表情が優しい?
鳳凰? 狐、龍、菊、松、鷹? 魚、波… 拝殿や本殿に施されている彫刻がすばらしい!
蛯沢は海に近い。漁業関係の参拝者が多く、イカリや和船の模型など漁業に関する奉納物が多いということ。
境内は広く、きれいに掃き清められている。この季節なのに緑の木々に囲まれ、静かで厳かな雰囲気が漂っている。
旧暦2月初午には初午祭がおこなわれるということ。新暦なら3日後の2月6日だけど、旧暦の初午は今年は3月2日(日)。縁起物の風車がほしいかも…