冠嶺神社(さかみねじんじゃ)は、南相馬市鹿島区上栃窪に鎮座。延喜式内社である冠嶺神社の論社とされる古社。
神社の北側を通る国道268号線沿いにある大鳥居と社号標。社殿を右手に見ながら、参道を南へ。
一の鳥居。もとの参道は真野川の方から真っ直ぐ北に向かって伸びていたらしい。正面に二の鳥居と社殿が見える。
扁額
北側の大鳥居から参道を南へ進み、180度向きを変えて民家の脇を抜ける感じで二の鳥居へ。
拝殿と扁額。
御祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、相殿に彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)。
拝殿前の狛犬。昭和17年(1942)の建立。向かって右側の狛犬には角が生えている。
左側の狛犬。目には透明なガラスのような物がはめ込まれている。
九曜紋の入った台座の上で正面を向いて蹲踞、横から見ると凜々しさが際立つ。
背中まで届く長いたてがみとピンと伸びた尻尾、後ろ姿も勇ましい。
なのに、正面から見ると何ともユーモラスな表情。右側の狛犬、目のガラスはとれてしまった?
流造の本殿
石碑
境内社は七社。
境内の鎮守の森は「冠嶺神社の樹林一括」として南相馬市の天然記念物に指定されている。
神社の周辺では、震災後の土地改良事業によって農地の大区画化や農道の整備が進められている。神社の前に青々とした風景が広がるのは、もう少し先?