久遠の絃

-くおんのいと-
since 2003/9/1
キレイな写真なんていらない。もっと本当の姿が見たい

ついった

いろいろ

にほんブログ村 ポエムブログ 写真詩へ
にほんブログ村

しびれるほどに

2007年07月15日 22時27分14秒 | 久遠
しびれるほどに素直な空
晴れ間も夕焼けもいつぶりだろう
風だけを残して去っていった嵐 空は夏を取り戻して
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏を探して

2007年07月15日 21時56分42秒 | ことばのうみ
 風鈴の音が一つ鳴るたびに、時計の針が一つ進んでいく。
 無限にあると思ってた夏休みが、いつの間にか過ぎていく。長くて長くてどうしようもなく長くて、海に山にどこにでも行けたあのころ。
長く続いた日照りが押し寄せる台風に押し流されて、停電の部屋の中でロウソクをともしてわくわくしてたあの頃。
 いつの間にか真っ黒に日焼けして、毎日泳ぎに行った夏の海。

 いつからか始まる夏を待ちきれない。いつの間にか始まった夏は一つ一つ秋へと向かう。 蚊取り線香が一巻き灰になる頃には日は西に傾き、それでもなお明るい夜が夜の星を通せんぼ。振り返るほどに大きく、思い出すほどに楽しく、あとに残るは宿題の山。
 誰もいない海を眺めても、クラゲが浮いてもあの夏は帰ってこない。さらりとした風が吹き抜けてだれも知らないうちに秋が来る。

 駆け抜けていく季節は誰にも止められない。日々の写真でさえもすべてを残す事は出来ない。振り返る時間を前に進めれば、人はもっと先へ行ける。
 ただ、小さな頃の思い無くして今はない。立ち止まった時は思う場所へ。ぼくらを作り上げてきたあの夏の日の中へ。
 忘れられない夏にしよう。過ぎていく事のないぼくの中の時間。止まっている訳じゃない。そこから動けない訳じゃない。ただそこに忘れられない思い出をつくろう。
 振り返るほどに遠くなる。あの日と同じ夏を探して


ブログランキング・にほんブログ村へ
(ブログランキングです。夏を振り返る前に押してみてください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする