風鈴の音が一つ鳴るたびに、時計の針が一つ進んでいく。
無限にあると思ってた夏休みが、いつの間にか過ぎていく。長くて長くてどうしようもなく長くて、海に山にどこにでも行けたあのころ。
長く続いた日照りが押し寄せる台風に押し流されて、停電の部屋の中でロウソクをともしてわくわくしてたあの頃。
いつの間にか真っ黒に日焼けして、毎日泳ぎに行った夏の海。
いつからか始まる夏を待ちきれない。いつの間にか始まった夏は一つ一つ秋へと向かう。 蚊取り線香が一巻き灰になる頃には日は西に傾き、それでもなお明るい夜が夜の星を通せんぼ。振り返るほどに大きく、思い出すほどに楽しく、あとに残るは宿題の山。
誰もいない海を眺めても、クラゲが浮いてもあの夏は帰ってこない。さらりとした風が吹き抜けてだれも知らないうちに秋が来る。
駆け抜けていく季節は誰にも止められない。日々の写真でさえもすべてを残す事は出来ない。振り返る時間を前に進めれば、人はもっと先へ行ける。
ただ、小さな頃の思い無くして今はない。立ち止まった時は思う場所へ。ぼくらを作り上げてきたあの夏の日の中へ。
忘れられない夏にしよう。過ぎていく事のないぼくの中の時間。止まっている訳じゃない。そこから動けない訳じゃない。ただそこに忘れられない思い出をつくろう。
振り返るほどに遠くなる。あの日と同じ夏を探して

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無限にあると思ってた夏休みが、いつの間にか過ぎていく。長くて長くてどうしようもなく長くて、海に山にどこにでも行けたあのころ。
長く続いた日照りが押し寄せる台風に押し流されて、停電の部屋の中でロウソクをともしてわくわくしてたあの頃。
いつの間にか真っ黒に日焼けして、毎日泳ぎに行った夏の海。
いつからか始まる夏を待ちきれない。いつの間にか始まった夏は一つ一つ秋へと向かう。 蚊取り線香が一巻き灰になる頃には日は西に傾き、それでもなお明るい夜が夜の星を通せんぼ。振り返るほどに大きく、思い出すほどに楽しく、あとに残るは宿題の山。
誰もいない海を眺めても、クラゲが浮いてもあの夏は帰ってこない。さらりとした風が吹き抜けてだれも知らないうちに秋が来る。
駆け抜けていく季節は誰にも止められない。日々の写真でさえもすべてを残す事は出来ない。振り返る時間を前に進めれば、人はもっと先へ行ける。
ただ、小さな頃の思い無くして今はない。立ち止まった時は思う場所へ。ぼくらを作り上げてきたあの夏の日の中へ。
忘れられない夏にしよう。過ぎていく事のないぼくの中の時間。止まっている訳じゃない。そこから動けない訳じゃない。ただそこに忘れられない思い出をつくろう。
振り返るほどに遠くなる。あの日と同じ夏を探して
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