設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

建築士の家と料理

2004年12月04日 11時16分34秒 | 独り言
建築士と一緒に家造りをするという事は
自分専任の料理人に好みの料理を
作ってもらうという事に似ていると超個人的だが
最近思う。

勿論 手早く単にお腹を満たせばいいという人や
ファミリーレストラン或いは、チェーンレストランの
想像出来る味でいいという人。
或いは、究極そういう味が好きなんだ!という人には
この専任の料理人の料理は七面倒な事ばかりで
全く向いてない。

確かに専任であるからには、自分だけの料理が出来るし
大ざっぱな好みと食感を談義して 後は料理人の腕に任せて
ワクワクして待っているという楽しみもある。

優秀な料理人は 単にお客の好みの料理を作るのだけでなく
関西人のお客なら 薄味で白だしをきかせという風に
自分なりの お客に合ったアレンジをきかせる事を
忘れない。

確かに お金を払いオーダーを頼むのは お客であるが
お客の好みの素材を どうアレンジするかの 今度の
主導権は厨房にいる限りは料理人の手にうつる。

メニューにもなく 店のショーウインドーにも
載っていない自分だけの料理。
それ故、料理人に厨房に入って仕事にかかられる前には
徹底的に お客は料理人と意見を戦わせる。
時には 料理とは関係ない話まで話は飛躍したりと・・・
でもこれも料理人にとっては大事な要素になり・・・

結局 料理人は、お客の味の好みだけでなく
どういう人なのか、出来る限り相手を知る事も大事になる。
お客が唸り 料理人が満足出来る料理が出来るには
料理人の技術とセンスだけでなく いかに
お客と料理人のヒト対ヒトの信頼関係が深いかにも
関係が出てくる。

どうせ大事な自分のお金を使って食べるなら
とことん自分専任の料理人を選びたいという方々も
最近は若干 増えてきてるらしいと聞くが・・・・
こういう話を聞くと 我が家も商売上 ちょっとは
嬉しいが・・・・・

はてさて 肝心の我が家では どんな料理が
出てくるのか・・・
裏窓から 鼻をクンクンと嗅いでいるこの頃である・・・