設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

こんな客はいやだあ~ 

2011年06月21日 09時16分31秒 | 独り言
我が家は設計事務所。
ひらたーーく言えば、家の設計監理。
勿論、個人住宅だけじゃなくて
もっと大きい建物(老人ホームとか商業施設とか)の
設計監理もあるけれど、個人住宅の設計監理。
これがまた、裏で見ていると
「ひょーーー!!ドラマの幕開け!」
って感じのひるドラ真っ青の世界が
広がっちゃう事もある。。
勿論、ココは、自分のブログなので
超偏見意見、超ひとりよがり、超ど素人から
見た感想なのですが、きっと同業者さんたちの
他の設計事務所さん達も
「こういう客はいやじゃあ~~~」って
いうタイプあると思う。

勿論、嫌だとか嫌いとか(あ、はっきり言っちゃった)
そんな理由で仕事はしてはいけない。
というか、そんな理由で仕事に左右される
プロはいない。
でも一番困るのが
「もち屋はもち屋」的な価値観を全く持ってない方達。
簡単に言ってしまえば、全てを素人なのに把握して
やろうとする方々・・・・
うーーん、たとえば自分なりに設計したプランを
見せて「どうですか?」なんて言ってくる。。
裏の心は「これでOKとプロに言って欲しい」
というか「このプランでやる!」
そう心に決まっている。
だったら、プランみーーんな考えて
施工を工務店とかに頼めばいいのにぃ~と
思うが、それだと少々不安。で、後押しを
してほしいらしい。。。
今は、奥様の中にもインテリア大好き派が増えて
あれこれと細かい細かいキッチン仕様まで
考えていらっしゃる方達も多い。
それはそれで素晴らしく、別に悪い事じゃない。
ただ、台所含めて家なので、そういう方に
限って大きいところを全く見てない。
だから素人なんだけど・・・・・
何のために設計事務所を絡めて家造りを
しているのか、その本質がどっかに
置き去りにされて、確認だけをしたがる。
こうなると、価値観のすりあわせが
ともかく大変。
時には、残念ですがなかった事にと、
我が家からお断りの事もあったりして・・・

家造りの主体は、勿論客である施主。
これは絶対である。でも、造る過程では
ちょっと主導権を造り手に委ねられる価値観が
ないと、とんでもない家が出来てしまう。
もう、そこは信頼関係しかない。
究極「こんな客いやだあ~」が出てしまうのは
結局、そのお客との信頼関係がなかったという
結論になってしまうのだ。

うーーん、やっぱりあまりにも人間臭い。
だからドラマ真っ青事件も度々あるのかも・・・