今日は和太鼓の発表会だった。
私は手伝いでお囃子の笛を吹くことになっていた。
昨夜はなかなか寝付けず、深夜1時、2時になってしまった。
それなのに今朝は6時に目覚めた。
もう落ち着かないのでいっそのこと練習しようと思い、午前中は笛の練習をした。
やればやるほどおかしくなり、いつも吹けていたものまで全然吹けなくなった。
もう諦めた。
開演前、幕の閉まった舞台に上がると心臓がドキドキした。
ああ今回もダメだ。
これでは音が出ないだろうと諦めた。
それでも仕方がないので「やるしかないんだよ」「油断するな」と自分に言い聞かせた。
午前中に練習したからか、そんなに悪い音ではなかった。
一応止まらないで、あんまり間違えないで吹くことができた。
今までのひどい演奏の中で比べると今回が1番よくできた。
演奏が終わった後、舞台脇に退場すると足元から上半身に向かって体温が徐々に上がっていくのが分かった。
緊張が解けた瞬間だった。
ああ今日はよく寝られるだろう。
良い経験をした。