うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

オールドノリタケ!!

2005年06月09日 | コレクション
休題閑話
本ブログも佳境(?)にはいってきたので、ご要望(←誰の?)に応え、今まで載せたオールドノリタケのおさらいをしたいと思います。ゆっくりお楽しみください。



アールデコ期のフィギュアと呼ばれる中国人を模したものです。フィギュアとは女性、ピエロ、植物、動物などの形をしたもので、他の西洋磁器にも見られるものです。オールドノリタケでは、特にアールデコ期に多く作られました。ノリタケ・アールデコファンの中でも一番の人気を誇るものです。たいていは、化粧セット、タバコセットなどに見られます。なんだか、ちょっと寂しげでノスタルジックです。


このトレイはオーストラリア輸出向けのもので、裏印もオーストラリア向けのものが記されています。カラフルなアールデコとは少し趣が違い、茜、レモン色でぼかしてあるのもオーストラリア向けの特徴かもしれません。カンガルーも、「らしい」です。



NIPPONの裏印を持つC&Sです。白い盛り上げがぐるりに施されています。この頃の手技は、気の遠くなるような細かさを持っています。大正ロマンの西洋館に似合いそうです。




アールデコ期の灰皿、もしくはソルトディッシュ。トランプ柄もよく用いられたモチーフです。ほかにマージャン柄のアイテムもあります。jazzageの雰囲気ですよね。


チャイルドセットです。ままごと用でサイズは小さいのですが、細部は普通のセット同様の仕上げです。こんなのをクリスマスにもらったアメリカのお嬢ちゃんは幸せものですね。森村ブラザーズはこのようなチャイルドものも多く輸出しています。

オールドノリタケは大きく分けてnippon期(アールヌーボー期)とアールデコ期に分かれます。第2次世界大戦までの日本の輸出産業を支えていたのがノリタケです。その工場は名古屋の則武地区にあり、戦後の輸出をトヨタが支えていることとリンクして、東海地方の職人気質が世界に広がることの意味を考えさせます。大量生産ではあってもその中に作り手の心意気を感じさせるものであるものであるということかもしれません。それは、失くしてはいけない日本人の気質であるのかもしれません。残りのいくつかについては、「オールドノリタケその2」でご紹介します。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする