超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

第9回 超音波技術の説明<洗浄水槽の設計>

2012-01-13 18:02:45 | 技術説明

超音波専用水槽

 

第9回 超音波技術の説明<洗浄水槽の設計>

<洗浄水槽の設計>
洗浄液が均一で溶存酸素濃度の低い状態を可能にする洗浄水槽の設計方法について、
注意事項を提示します
1)水量と超音波の力に対する水槽角部の設計が最重要です。
   適切な大きさの曲面形状が理想的です(アール加工)
   設計バランスは、経験的な事項が多く単純には説明できません。
   絞り加工やプレス加工・・の場合、表面組織や応力分布を悪くすると
   超音波の伝搬状態が悪くなります。

2)現実的な水槽製作方法としては
   超音波の減衰を最小限にする対策としてコーナーでは溶接を行わないで
   突合せ溶接により製造できる構造とする設計を推奨します。

3)水槽構造として強度バランスから板厚を設計します。
  (低周波:20-50kHzの超音波では4mmの板厚を必要とする場合があります
   板厚と強度により、超音波出力・キャビテーションの
   標準値としての上限が、決まります)

4)強度補強としてのリブや絞り部の設計について
   取り返し(後からの対策・・)がつかないので採用を薦めません。
  (強度の補強はリブ以外にも多数の方法があります)
   
5)水槽の固定方法(ガイド部材の取り付け 等)
   せっかくの水槽も固定方法により
   超音波を大きく減衰する可能性があります。
   特に、水槽底面の状態について、注意が必要です。
   この部分は特に、経験的な事項が多く単純には説明できません。

6)低振動モードを発生させない設置に対する設計
   水槽の低周波の振動モードに対する設計方法として
   ノウハウを紹介します。
   すべての断面2次モーメントのバラツキの大きさが
   パラメータになりますので
   出来るだけ、ばらつきを小さくすることがノウハウとなります。
   (このことから
    円形・円筒形、正方形の底面形状の水槽が良くない理由が解ります。
    このことは、全く同様に、振動子についてもあてはまります)
   
7)最適液循環を行うための配管(吸い込み・吐き出し)位置設計
   目的・サイズ・・・により様々な要因を最適化する
   機械設計の総合バランスによる部分だと考えています。
   経験と論理モデルによる追及を続けている部分です。  

8)全体のバランス(強度)
   材料力学、流体力学、振動工学・・・・
   総合的に設計・判断する必要があります
   加工方法、材料・材質・・・についても十分な判断が必要です。

9)サイズ効果に対する経験からの考慮した設計
   3mm*1・8m*2mの水槽と
   70cm*45cm*40cmの水槽は
   製造方法、バラツキ、・・・全く異なる設計方法になります
   大きな水槽は、最悪の状態に対する対処可能性を最優先します。

10)洗浄目的に対する合理的な設計思想
    水槽の目的に対して、常に設計思想の確認検討が必要です
    新しい洗浄方法につながる場合が非常に多いので
    設計思想は重要です。

11)製造方法と価格の想定
   

<設計の妥協点:溶接部について>
 板厚1.5mmの板金に対して
 水槽の角部を R5mmで90度に折り曲げるようにします
 曲げた面に続く部分を、平面の突き合わせ溶接とすることで、
 溶接部による超音波の減衰を小さくできます
 
 水槽の製作方法も洗浄力を向上させるための重要な要因です
 溶接部・溶接レベルの変更・・により強い超音波洗浄を可能にします

 以上  2012.1.13 第9回 超音波技術の説明

上記の内容について
  興味のある方はメールで連絡してください
  超音波システム研究所
 E-mail:uss1@island.dti.ne.jp
 URL:http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超音波計測技術no.52

2012-01-13 16:14:54 | 超音波システム研究所2011

超音波計測技術no.52



(振動子 1.6MHz 、2.5MHzを利用した振動計測)
 新しい超音波計測システムの測定状態です。
 測定データを弾性波動を考慮した解析で、
 各種の振動状態を検出します。
 < 超音波システム研究所 >

**資料** *
超音波システム研究所(製品)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現状の超音波洗浄機を改良する方法

2012-01-13 12:29:41 | 技術説明

<超音波照射技術・液循環ノウハウ>

 

超音波水槽と液循環の最適化技術

(超音波の測定・解析に基づいたシステム技術を開発)

超音波システム研究所は、
 超音波水槽の構造・強度・製造条件・・・による影響と
 水槽内の液体の循環方法を適切に設定する
 新しい(超音波の伝搬状態を制御する)技術を開発しました。

この技術は、
 複雑な超音波キャビテーションのダイナミック特性を
 各種の関係性について解析・評価することで、
 循環ポンプの設定方法(注)により、
 超音波の効果を
 目的に合わせて設定する技術です。

注:水槽と循環液と空気の
  境界条件に関する、関係性の設定がノウハウです。
  オーバーフロー構造になっていない水槽でも対応可能です。

具体的な対応事例として
 現状の水槽による、超音波を減衰させる問題点を
 液循環ポンプの設定により
 騒音を発生させずに対策するということができます。

 
超音波テスターを利用した計測・解析により
 各種の関係性・応答特性(注)を検討することで
 超音波の各種相互作用の検出により実現しました。

注:パワースペクトル、自己相関、パワー寄与率、インパルス応答・・・


 超音波の測定・解析に関して
 測定条件(サンプリング時間・・・)の設定は
 オリジナルのシミュレーション技術を利用しています


なお、今回の技術を
 超音波システムの液循環方法の改良技術として
 コンサルティング提案させていただく予定です。


超音波水槽の構造・大きさと
 超音波(周波数、出力、台数・・)に合わせた
 <超音波>と<水槽>と<液循環>のバランスによる
 超音波の最適な出力状態を測定・解析データとともに
 提案・改良・報告させていただきます


本来は、水槽の新規製作、新規設置、新規超音波の固定、・・・
 が最もよいのですが、
 現実的には、現状の改良として
 液循環ポンプの追加改良で実現させることが
 これまでの事例から
 費用と効果の最適化になると判断して
 提案さえていただくことにしました。

必要性と要望により
 新規設計・開発にも対応します。

参考動画
(参考となる動画です
 具体的な方法はコンサルティングで説明します)

 http://youtu.be/umzfBnrAweg
 
 http://youtu.be/83dDoHXLu5Y

 http://youtu.be/5wTseKva5Kw

【本件に関するお問合せ先】
超音波システム研究所

担当:斉木

住所:〒252-0244 相模原市中央区田名3039-35
E-mail:uss1@island.dti.ne.jp
URL:http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/

超音波システム研究所のコンサルティング対応

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超音波計測制御技術no.36

2012-01-13 11:25:00 | 超音波システム研究所2011

超音波計測制御技術no.36


超音波の伝搬状態・・・に関する
 測定データを、
 (弾性波動を考慮した)解析し、
 各種の振動状態(モード)の特徴に合わせた
 制御を行います。
 < 超音波システム研究所 >


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第8回 超音波技術の説明<液循環について>

2012-01-13 08:53:09 | 技術説明

Ultrasonic

 

第8回 超音波技術の説明<液循環について>

<液循環について>

 水槽の上部液を(循環ポンプの吸い込み部に)取り込み、
 水槽下部に(ポンプの吐出)液を吐出します

 上下の液の分布(温度分布、溶存気体濃度分布、・・)を改善するために、
 単純な一定流量の条件のもとで
 水槽内に、3次元的な均一化を行うための
 具体的な水槽・装置に合わせた、最適位置があります

 実際に液循環動作と、計測・解析による確認を行い、
 超音波照射条件としての
 「液体の均一化を行います」

 この状態に設定した後は
 超音波利用の目的に合わせて
 キャビテーション効果、加速度効果、・・・を
 コントロールするために
 水槽と超音波(周波数・出力・・)に合わせた
 次の設定を行います
 1)水槽や振動子の設置方法
 2)液循環の設定方法(流量、タイマー制御、・・)
 3)超音波制御・・・

 以上の工程の後で
 最後に
 超音波の伝搬状態測定として
 1日(あるいは3-8時間)の連続測定により
 安定性の確認を行います

 注:季節(気圧)変化・・・による対処は
   測定管理の中で、流量調整で実現できます 

 これまでの装置・・の対策に比べ
 現状の装置を最大限利用した、
 最適な、改善・改良が実現します

 具体的には
 超音波の音圧が高く安定します

( 水槽設計ノウハウについて
  理想的には
  黄金比(近似値1:1.618)を利用して設計します
   洗浄効果のある水槽には
    1:1.8~1:4の比率が沢山あります    )

 以上  2012.1.13 第8回 超音波技術の説明

上記の内容について
  興味のある方はメールで連絡してください
  超音波システム研究所
 E-mail:uss1@island.dti.ne.jp
 URL:http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Monoid(モノイドの圏)を利用した超音波モデル No.3

2012-01-13 07:46:37 | 超音波システム研究所2011

Monoid(モノイドの圏)を利用した超音波モデル No.3

超音波システム研究所は、
超音波の非線形性に関する現象を含めた状態を、
絶対数学における
Monoid(モノイドの圏)を利用したモデルを開発しました。

基本的な超音波照射による現象全体をRing(環の圏)として、
キャビテーションによる現象をアーベル群の圏
加速度による現象をMonoid(0元をもつ乗法の一元体)
とするモデルを開発しました。

数学における、環の複雑さを
 アーベル群とMonoidに区別して関係性を調べる方法を
 次のように超音波現象に対応させました。
 
 アーベル群:加法に関する演算をキャビテーション現象に対応させます
 Monoid:乗法に関する演算を加速度現象に対応させます。


超音波テスターを利用したこれまでの
計測・解析結果を
Monoidモデルに適応させたところ
 拡大された、現実の現象に応用できること(注)が多数あり、
 本格的な論理モデルとして開発しました。

注:特に非線形性現象の相互作用

しかし、現実の現象は変化する各種の要因があるため
 Monoidを基本にして
 これまでの代数モデル(スペクトルシーケンス)として
 検討発展させることで
 今後、より実用的な論理モデルに発展できると考えています。

ここで提示したいことは
 このモデルの正しさではなく
 超音波のような複雑な現象に対する取り組みに
 最新の数学を論理モデルとして利用することで
 本質的な特徴が検出しやすくなるという考え方です。

実験・検討・確認することで
 効率の高い超音波利用が可能になると確信しています。

超音波現象に関する基本的な論理モデルの一つとして
 超音波システム研究所は
 Monoidoモデルを考えました。


今後、応用モデルとして
 タングルの圏とスペクトルシーケンス・・・
 といった発展を考え、
 新しい超音波の制御技術として研究予定です。

参考
 http://youtu.be/KhCdfcN6oDk

 http://youtu.be/hQdJZhR9Bxw

 http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/page037.html

【本件に関するお問合せ先】
超音波システム研究所
URL:http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<間接容器><専用水槽><液循環>と超音波no.45

2012-01-13 03:32:21 | 超音波システム研究所2011

<間接容器><専用水槽><液循環>と超音波no.45


この各種技術を適切に組み合わせることで、
  表面改質、洗浄、化学反応促進、乳化分散・・・
  の適応技術として提案させていただいています。
<<超音波システム研究所>>

水槽の測定


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする