goo

〔本〕岸壁の母

著者:端野いせ 1976年 新人物往来社 (図書館より) 作者は明治32年(1899年)生まれで当時75歳。 女学校をようやく卒業しただけで、その後は生活苦のため教養を 積むひまがなかった。その素朴な語り口は時に浪曲調の感傷に陥る が不思議に魅力がある。 ひとりも証人が登場しない、本人だけのとつとつとした述懐は、 日本文学の私小説の伝統を引き継いでいるようにも見える。 白けるようだが、客観的に . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )