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〔詩〕少年の日

野ゆき山ゆき海辺ゆき 真ひるの丘べ花を敷き つぶら瞳の君ゆゑに うれひは青し空よりも 影おほき林をたどり 夢ふかきみ瞳を恋ひ あたたかき真昼の丘べ 花を敷き、あはれ若き日          君が瞳はつぶらにて 君が心は知りがたし。 君をはなれて唯ひとり 月夜の海に石を投ぐ。  佐藤春夫  初出「殉情詩集」1921刊     新潮文庫「現代名詩選」(中)1980刊   佐藤春夫〔1892-19 . . . 本文を読む
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