映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
転倒の6月
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寒がりだったという寺田寅彦のエッセイに「摂氏25度を超して初めて人心地がつく」とある。
彼にはいま頃が嬉しい季節だったのだろうと毎年思うが、私にはこれからしばらく、苦手な季節がつづく。
5月からそろそろ鬱々としてくるが、特にこの6月に入ってろくなことがない。
3日には図書館で腰掛けたまま靴の紐を結ぼうとしてぎっくり腰になった。ひさし振りでタクシーを拾って帰った。それが治ったかと思うと、
17日、終日こもっていたので少しは運動せねばと夕食後の9時ごろ出て、暗い道でつまずき派手に転んで、とっさに頭をかばい、右側の肩と膝、掌と足首を路面にぶつけた。しばらく道に寝転んでいたが、帰宅して腕白坊主のように擦りむいた箇所にばんそうこうを張り、湿布して貰い、数日で治った。
今日(20日)の午後は朝酌川の川岸で高さ30㎝幅10cmのコンクリ塀の上をカメラを持ったまま歩いていて踏み外し、右すねを擦りむいた。先日の教訓を生かし、回転レシーブよろしく丸くなって転んで、草の上にあおむけに倒れたまま目に映る白い雲を撮影したりして「転んでもただは起きぬ」精神を発揮したのだが、ふと気づくと向う岸で一匹の犬と飼主がこちらを見ている「大変だ、あの人怪我したかも」と気をもんでいるのかも。とりあえず大きく手を振って「大丈夫」を表明した所、向こうも手を振る。橋を渡ってきた飼主の女性から「高い所は危ないですよ」」とたしなめられ、真先に発見して足を踏ん張り、動かなくなったという犬は私を見つめて吠え立てる。「もう大丈夫よ、ありがとう」と何度言っても、犬の興奮は止まない。雌犬だそうで、世話好きで口やかましい母親のようだ。
この3つの事件、ぎっくり腰は仕方がないとして、後の2つは、暗く人気のない道の夜の散歩も、30㎝とは言え高い所を歩くことも、どちらも古稀にしては不用心で、いわば身から出た錆。
そういえば、あれも6月だった……。
→「千鳥橋際遭難記」10-6-9
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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お怪我はだいじょうぶですか?
私も顔から転んだり、自転車と正面衝突したりと
過去にはいろいろやらかしているので
外ではそれなりに慎重に...を心がけていますが
今度は家の中でぶつけたり転んだりするようになりました。
特に階段ではしょっちゅう足をぶつけてその度蹲っております。
私も寒さが苦手なので、夏の方が好きなのですが
湿気が不快ですねー。どうぞお大事になさってくださいね。
お見舞い有難うございます。
幸い、軽くすんで、今はまた出歩いています。
所で貴女もぶつかったりするのですね。
それを聞いてホッとしました。
そういえば50代のころ、引越した家でよく段差につまずきました。私はこんな時「あ、いたたた!」と派手に叫びます。それで痛みを紛らせるわけでもないのにね。
暑いと脳にダメージが来るのではありませんか?
すべてはそのせいではと推測しています。