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映画「ミクロの決死圏」

2月18日(金)
「午前10時の映画祭」の2週目を見た。これも男性の好みそうな生命科学SF冒険映画で、冷戦時代のスパイアクション映画風の画面で始まる。

人体の内部に、極微サイズに縮小された潜水艇に乗った医療チームが潜入し、レーザー銃で脳の血腫を破壊するという、今ではすでに実現されている?治療法を先取りしている。「不思議の国のアリス」や「ガリバー旅行記」を思い出させる、体が縮むわくわくした感じ。グループの一員にかけられるスパイの疑い、女性が加わることの緊張、時間切れ(1時間でもとの大きさに戻る)の恐怖、襲いくる白血球、中でも潜入チームと外のチームとの連携がすばらしい。同じ知識を共有する仲間同士の洞察で、耳から目に抜けることがわかる(目から鼻に抜けるとは言うが)。内耳に来ると外では一切の音を出さないようにするが、うっかりはさみが床に落ちて、中では大騒乱になるシーンは面白い。

グラマー女優(ラクエル・ウェルチ)は体の曲線をはっきり出した制服を着て、坊主頭の俳優はまるで007の敵役のようだ。

しかし一番の感動は、内外が連絡が途絶えても意思が通じ合うことであり、泳いで眼球から脱出し、涙の一滴をガラス板に取るラストシーンでは、手術の成功と無事生還の嬉しさで、私も涙が出てしまった。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (稲みのる)
2011-02-19 07:51:53
ご無沙汰です。
この映画は大好きな一本でした。曲線美が最大の魅力。007の敵役、ドナルド・プレザンスもなかなかのモノでした。「大脱走」では失明するという役柄でしたが、この映画ではイメージ刷新、当時はちょっとショックを受けた覚えがあります。更に「007は二度死ぬ」でスペクターの親分に昇格、大脱走の悲惨な最期を知る者には、衝撃的でした。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2011-02-20 05:41:02
稲みのるさまコメント有難うございます。
こちらも本当にご無沙汰しています。
「ドナルド・プレザンス」ですか。癖のある神経質な風貌であまり女性受けはよく無いと思いますが、言われて見れば「大脱走」「007は2度死ぬ」「将軍たちの夜」でも見ました。実際に第二次大戦で捕虜になったこともあり(脱走はしなかった)4回の結婚で5人の娘がいるというのもあのアタマを見ると納得が。
 
 
 
ミクロの決死圏 ()
2011-02-25 08:38:24
これは完全無欠の娯楽映画だと思います。
ラスト、涙と共に脱出なんて、何と素敵な!
まさに「幻想的な航海」のラストに相応しい!
 
 
 
Unknown (C.C)
2011-02-25 16:22:40
ビアンカさん、こんばんは。
「ミクロの決死隊」私が子供のときの一番好きだった映画です!これを見る時はいつもワクワクしてました。淀川長治が例の口調で紹介していたのもなんとなく思い出します。懐かしい~上記にもあるように完全無欠な娯楽映画ですね。でもこれから2年後にはキューブリックの2001年宇宙の旅が作製されてます。技術的には雲泥の差ですが、両方共いいですね。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2011-02-26 10:51:48
哲さま、コメント有難うございます。
ところで、哲さまってどなた?と思ったら、貴方でしたね、どうも失礼しました。私は「午前十時の映画祭」今の所10割ですが、普段は勤務、週末は市民運動とお忙しい身ですから、無理は禁物です。また色々、ブログの記事を楽しみにしています。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2011-02-26 11:01:08
C.C.さま、コメント有難うございます。
子どもの時に大好きだったと言うの、とても良くわかります。今も見ると子どものような気持ちになれますもの。キューブリックの「2001年宇宙の旅」もいいですよね。冒頭、導入部が呆れるほど長いのですが、賢いコンピューターHALの最後のセリフそして歌は、いじらしくて泣いてしまいます。
 
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