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愛は意志である

2月21日(月)
自分の夫に不満を述べる女性は多い。年をとるにつれ、憎しみや軽蔑にまで発展することも少なくない。が、それに比べると、妻に真剣に不平を言う男性はさほど多くない。
これは不思議だと、長いこと私は思ってきた。結婚に際して、どの程度自分の意志が働いているかによって、違ってくるのではないか。もし自分の意志で結婚を決めたのなら、不平を言うことは自分自身を批判することになる。もし、世間とか、親とかの意志でしたのなら、自分のせいではないのだから、不平はいくらでもいえる。しかし、そもそも、結婚したのは、それだけの利益があったからではないのか。社会的な地位が上るとか、経済的にもより良くなるとか。もちろん、女性が社会で働く機会が男性と比べて少なかったという、歴史上の問題もある。

夫に不満な人、不満があっても大っぴらに言わない人、滅多やたらに罵倒する人、これらの女性を比較して見ると、そもそもの結婚の成り立ちが違っている。恋と愛が違うのは、愛とは愛し続ける意志である点だと思う。

→「われ弱ければ」21-8-19
→「個人旅行」18-1-4
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