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多すぎるポケット

         こちらは今まで使っていたリュック

先日デパートの「わけあり品処分市」でリュックを買った。今持っているOUTDOOR(米国製)より一回り小さくて、カッチリしているからと、夫がすすめたのだ。そういえば、昔のように映画情報誌を持ち歩く必要もないのだから、ミニサイズで十分だよなあと、つい買ってしまった。

日本の有名メーカーのそのリュックはパステルカラーのいかにも可憐なタイプで、背負った姿を鏡で見ると、しっくりとサイズが合う。これなら街で見る「上品な奥様」の仲間入りも出来そうだが、困ったことがひとつある、それはポケットが多いこと。前のリュックでは本体のほかに1つのポケット、全部で2ケ所しかないが、今度のは、入れるところが計6つもある。一番外側に携帯電話入れがあり、私は滅多に持ち歩かないから、ここは無用の長物だ。もの忘れの多い我等の世代は、どのポケットかと、探し物で余計な時間をとられそうだ。

これらは「こんなものがあれば便利だろう」という過剰で不必要な配慮からつけ加えられたもので、一見、消費者のためをはかっているようだが、実際の使い勝手を試したとは思えぬ。この凝りようは「ガラパゴス化」という言葉を思い出させる。
2つしか収納場所のない米国製のリュックに接したときの「目から鱗」の驚きと満足感。この点に関しては私の感覚は日本人より米国人に近い。いや、世界標準に近いのだ。日本人が世界に通用しない製品を毎日苦労して作り出す様子を見ると、まことに「ご苦労様!」と言うほかない。

まあ、ここまでいきり立つ必要もないと思うのだが、うっかり自分のでなく夫の価値観を採用したことへ悔しさがこう言わせているのかもしれない。


→「新しいリュック 店の名前」2011-11-09
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