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【映画】ラブリーボーン

2009年 米英NZランド 監督 ピーター・ジャクソン 出演 シアーシャ・ローナン マーク・ウォールバーグ レイチェル・ワイズ スーザン・サランドン 鑑賞2月4日@松江SATY東宝 原題 The Lovely Bones

妙な後味である。今まで「乙女の祈り」しか見たことがないPJ監督の作品。S.ローナンは「つぐない」で、厭な女の子だなあと思った。これでは純粋な(言い換えれば能無しの)少女である。天国とこの世とその中間の世界がある。死者は生者のすぐそばにいる。死者と交流する特殊な感覚の持主もいる。それが夜の町を歩いている時に、一陣の風と共にぶつかって通り過ぎる、そして手紙を落としてゆくシーンは良い。これが生前なのか、死後なのか、一見分らないのがミソだ。また、野原の地中に作られた不思議な部屋、そこから光が射しているシーンも「未知との遭遇」のようですばらしい。

犯人の存在感がすごい。ダスティン・ホフマンにそっくりの顔をしている。

終り近くなって大勢の死者(女子)が生き返り、紹介されるが、この男に殺されたんだろうか。それにしては、男が罰を受けていないのがへんだ。男の最後は女子に声を掛けるが「ピス・オフ」と言われただけで、自分から足を滑らせて墜落死という間抜けなもの。また、ヒロインの骨も、トランクに入ったままゴミ捨て場に永遠に埋もれてしまう。
地上の正義は達成されない。天国で死者が幸せになればそれでいいのか?どうもイマイチ、腑に落ちない。
栃木の幼女殺し事件などというのもあったが、悪漢が逃げ延びて善人が誤認逮捕されるのはよろしくない。マナーの悪い中年男が見に来ていた。犯人と同じ趣味の人だろうか。

一体、この映画、何が言いたくて作ったんだろう。どうも腑に落ちない。
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