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傾聴

3ヶ月ぶりに主治医に会いに行った。
義母の様子が少しおかしいので、精神科医に見せてもいいかと聞くため。

かれは会っている1時間の内、55分は自分でしゃべっていた。
われわれが松江に住みだしたことすら知らないようだ。

結局、「こっそり検査を受けに行くのはかまわないが、薬をもらっても呑まないように」と言う助言をようやく得た。つまり紹介状は書かないということと、「アリセプト」(注:新しく開発されたアルツハイマーへの特効薬と言われている)はのむなということ。以前、これを呑んだ義母に副作用が出たこともあるから、これには一理あると感じる。検索したら、一錠500円以上とかなり高価なのに、効果はまだ不確からしい。ついでに、認知症患者への接し方も、検索で知ることができた。いまや医者よりネットの方が頼りになるのかも。

きょうの感想は「傾聴」こそ、医者にあらまほしき資質だということだ。

   ※歯科とか外科とかは別、緊急時にも当てはめるわけではないが。

パトリス・ルコントの「親密すぎる打ち明け話」(04・仏)のカウンセラーに間違われた、実は税理士とか、ナンニ・モレッティの「息子の部屋」(01・伊)の分析医のあの態度。ひたすら相手に話をさせるということは、しかし非常に難しい。今日会った医者は、その反対の極にいるような人物と見た。
相方に言わせると「世間の人間の大方はあんなもの、特別では無い」とのこと。

そういう彼は聞くことにかけては年季がはいっている。(それが傾聴であるかどうかは別だが)返事を要求されさえしなければ、相手がいくらしゃべっても苦にならない、どころか、自分が話す手間が省けて助かるとさえ思っている。「赤毛のアン」のマシュー小父さんのよう。そういう相方に馴れている私だからこう受け止めたわけか。

しかし、医師に思い切りおしゃべりをさせ、無料カウンセリングを行うために、正月早々クリニックに、ふつう行くか??まあこちらも無料でたずねているから「おあいこ」か。

→「主治医の急死」16-2-24

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
投書欄 (Bianca)
2008-01-07 09:57:24
今朝の毎日新聞「みんなの広場」に、「謙虚で優しい医師に心うたれた」という秋田市の女性(61)からの投書があり、思わず目をそばだてた。まるで、私の記事と連動するような、タイミングのよさ。ひょっとして、毎日の編集部の人、私のブログを読んで下さっているのかな?と図々しく感じたりして。
 
 
 
Unknown (JT)
2008-01-11 21:47:06
医師も人間という事でしょうか。でも"傾聴”してくれる先生と言うのは、やはりありがたいです。患者も患者の家族も、心の持ち方しだいで病気と闘ったり付合う姿勢が前向きになれるかどうか決まりますからね。患者と同じ目線で接してくれる先生や看護師の方に出会うと、ほんと救われます。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2008-01-12 18:12:38
J.T.さ~ん、良くぞ言って下さいました!
映画にしろ文章にしろ、傾聴の態度十分な貴方なら、きっとよいお医者さんになれるでしょう・・・・ところで、この施設は、上の方ほどダメで、現場の人たちは割とまともなんですよ。それでなけりゃ、とっくにつぶれているでしょうし。まあ、組織はどこでもそうなりがちなのかも。
 
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