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映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」



2011 米 106分 監督 ルパート・ワイアット 出演 ジェームズ・フランコ フリーダ・ピント 鑑賞@松江SATY東宝

初代「猿の惑星」1968年は怖かった!人間が猿に猿扱いされるという、自分の足元がぐらつくような発想は新しく、最後のシーンの衝撃は大きい。

それに比べ、この「創世記」は、そのような衝撃が殆どない。すでにみなが知っている話で、始まりはこういうことだったのだ、という、長老の昔話に近い。(わたし自身、そういう話をするのは好きだが)俳優も、初代はチャールトン・ヘストンで囚われの奴隷役がぴったり来るたくましい肉体の持主だが40代の中年だった。今回はジェームズ・フランコ、笑顔のキュートな2枚目であるが、常に猿の優位に立つ。(と言っても彼もすでに33歳、キュートは不似合いか。)

見終わって、どこかで見たような感じだなあと思ったら、
動物園の飼育係が、母に見捨てられた赤児をつれ帰り、育てる話とか、
野生の動物を人が保護して又野生に返す話とか、
賢い動物が出てきて芸をする、それに近いホノボノした感じである。
ヒューマニスティックで、愛があり、残酷さがない、こういうの、私は好きだが……。

ジェームズ・フランコは科学者役で、

「トリスタンとイゾルデ」→2006-11-05
「ミルク」→2009-12-13

よりもたくさん出てくるので、かれのファンには、もってこいの映画。
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