映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
7月の動物たち
7月のはじめの夕方、丈高く草の茂った小道でアリの行列に出会した。踏まないように気を付けて歩くと、少し先にまた。その先にも。この道は年中通るが、アリに気づいたのこれがは初めてだ。やはり夏になったので活発化しているのか。イソップでは暑い日に汗水たらして働くアリは享楽的に歌い暮すセミと対照的な存在として出てくるが、アリにしたら特に苦労しているわけでもなく、食糧備蓄にこの季節しかないと本能的に動いているに違いない。セミにしても別に遊んでいるわけでもない。それで道徳を語るなんて、それこそが人間の無知と傲慢の証拠ではないかと思う。
日暮れにカナカナを聴いた。何年振りだろうか。これほど澄んだ声だったのかと聞くたびにおどろく。
夏なのにウグイスの声が聞こえる。ここでもあそこでも、市内のほぼ至る所で。春先の稚拙さは消え流麗なしらべだ。
たしかウグイスは春が季語だと思うが、夏の季語としても色々あることに気づいた。
「夏鶯」「老鶯」から始まり「残鶯」「晩鶯」挙句の果ては「乱鶯」「狂鶯」と言うひどいのまで。
初音のころは珍重されるのに、夏のウグイスへのこの冷たさはどういうことか。「スズメ百まで踊り忘れず」と言い、スズメには100歳になってもこれほど好意的なのに。ふと「西鶴一代女」で老夜鷹になった田中絹代の無残さを連想する。鶯は春を告げる鳥として珍重され、思い入れも深くなるので、年中その辺で遊んでいる単純素朴なスズメに対するより厳しい目が注がれるのかも知れない。しかし「真室川音頭」では鶯は男だったか?
この時期、亀までも、路上に出てきている。そっと近づくと、甲羅の下に裳裾のようなものが見える。亀も蛇と同じく、脱皮して甲羅を脱ぎかえるのだろうか?私に気づくと、ノロいなりに精いっぱいの速さでヤブに突っ込んでしまった。
動物たちがいきいきとし出したこの頃、私も動物の一種であるということか、次第に元気になっている。
「ヒグラシ」→09-08-08
「昼下りの遭遇」09-05-21
「動物たちの自然健康法」12-05-20
「鳶(とんび)に昼飯」10-04-08
日暮れにカナカナを聴いた。何年振りだろうか。これほど澄んだ声だったのかと聞くたびにおどろく。
夏なのにウグイスの声が聞こえる。ここでもあそこでも、市内のほぼ至る所で。春先の稚拙さは消え流麗なしらべだ。
たしかウグイスは春が季語だと思うが、夏の季語としても色々あることに気づいた。
「夏鶯」「老鶯」から始まり「残鶯」「晩鶯」挙句の果ては「乱鶯」「狂鶯」と言うひどいのまで。
初音のころは珍重されるのに、夏のウグイスへのこの冷たさはどういうことか。「スズメ百まで踊り忘れず」と言い、スズメには100歳になってもこれほど好意的なのに。ふと「西鶴一代女」で老夜鷹になった田中絹代の無残さを連想する。鶯は春を告げる鳥として珍重され、思い入れも深くなるので、年中その辺で遊んでいる単純素朴なスズメに対するより厳しい目が注がれるのかも知れない。しかし「真室川音頭」では鶯は男だったか?
この時期、亀までも、路上に出てきている。そっと近づくと、甲羅の下に裳裾のようなものが見える。亀も蛇と同じく、脱皮して甲羅を脱ぎかえるのだろうか?私に気づくと、ノロいなりに精いっぱいの速さでヤブに突っ込んでしまった。
動物たちがいきいきとし出したこの頃、私も動物の一種であるということか、次第に元気になっている。
「ヒグラシ」→09-08-08
「昼下りの遭遇」09-05-21
「動物たちの自然健康法」12-05-20
「鳶(とんび)に昼飯」10-04-08
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