映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
年上の女性
「年上の女性」
30年以上前「少年は虹を渡る」というアメリカ映画があった。
19歳の少年と80歳の女性とが愛し合うと言う、奇想天外な話だ。
また、最近のフランス映画「ぼくを葬る(おくる)」と「愛の最終章」は
どちらも、20代~30代の青年が、老女に惹かれるという設定である。
両方に出演したジャンヌ・モローはことし78歳だという。
八木先生がいつか「プロ野球選手はたいていがアホである。
その理由は、多くが年上の女性と結婚するから」と言われた。
たしかに母親くらい年上の妻を持つ元ヤクルトのぺタジーニ選手をはじめ、
球界にはこの例は枚挙に暇がない。
が、ここでハッキリ言いたい。知性と妻の歳とは別問題であり、
アホな男は、妻の年齢が上でも下でもアホである、と。
むしろ、己の短所を知り、他の長所を認めうる柔軟さは
知性の現れとも見て取れる。私自身が、4歳年上の妻なので、
夫の名誉のために、これだけは言いたかった。・・・スミマセン。
それはさておき、映画に出てくる若者に共通するのは、
人生に絶望していることと、孤独であることだ。
そして、老女もまた、一般に孤独であり、もはや
失うものも、おそれるものもないので天下無敵である。
この双方が出会う時、何か強烈な結びつきが生じるのでは、と思う。
そして、最近の二つの映画では、男の方が同性愛者である。
かれらが自分の孤独や絶望を表現しうる時代が、
ようやく来たという意味もあるのだろう。
文章教室 自由課題 2006年9月12日作成 9月20日返却
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【八木先生評】「野球の選手は・・・」は、佐々木元近鉄監督の言ったことです。
男女の関係は、およそあるとあらゆるバリエーションがありうるものですね。
付記 これは、師弟の馴れ合い、楽屋落ちのようで、出来のいい文章ではないと思うが、何となく懐かしいので、掲載してみた。文中、野球選手に対する中傷ととれそうな表現があるが、ちゃんと読めばそうでないことが解ると思う。
30年以上前「少年は虹を渡る」というアメリカ映画があった。
19歳の少年と80歳の女性とが愛し合うと言う、奇想天外な話だ。
また、最近のフランス映画「ぼくを葬る(おくる)」と「愛の最終章」は
どちらも、20代~30代の青年が、老女に惹かれるという設定である。
両方に出演したジャンヌ・モローはことし78歳だという。
八木先生がいつか「プロ野球選手はたいていがアホである。
その理由は、多くが年上の女性と結婚するから」と言われた。
たしかに母親くらい年上の妻を持つ元ヤクルトのぺタジーニ選手をはじめ、
球界にはこの例は枚挙に暇がない。
が、ここでハッキリ言いたい。知性と妻の歳とは別問題であり、
アホな男は、妻の年齢が上でも下でもアホである、と。
むしろ、己の短所を知り、他の長所を認めうる柔軟さは
知性の現れとも見て取れる。私自身が、4歳年上の妻なので、
夫の名誉のために、これだけは言いたかった。・・・スミマセン。
それはさておき、映画に出てくる若者に共通するのは、
人生に絶望していることと、孤独であることだ。
そして、老女もまた、一般に孤独であり、もはや
失うものも、おそれるものもないので天下無敵である。
この双方が出会う時、何か強烈な結びつきが生じるのでは、と思う。
そして、最近の二つの映画では、男の方が同性愛者である。
かれらが自分の孤独や絶望を表現しうる時代が、
ようやく来たという意味もあるのだろう。
文章教室 自由課題 2006年9月12日作成 9月20日返却
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【八木先生評】「野球の選手は・・・」は、佐々木元近鉄監督の言ったことです。
男女の関係は、およそあるとあらゆるバリエーションがありうるものですね。
付記 これは、師弟の馴れ合い、楽屋落ちのようで、出来のいい文章ではないと思うが、何となく懐かしいので、掲載してみた。文中、野球選手に対する中傷ととれそうな表現があるが、ちゃんと読めばそうでないことが解ると思う。
コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )
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究極の年上女ですね。ジャンヌ・モロー 懐かしい女優です。
ベタジーニ夫妻は年の差のわりに違和感なかったような気がします。外人の顔年齢が判りにくいですからね。
”夫の名誉のために・・・”ハッ!帰って夫の名誉守らなくちゃ。。。手遅れかな!(^^)!
ジャンヌ・モローとジャン・ポール・ベルモンドの「雨のしのび逢い」で、映画の醍醐味に目覚めたのは、16~17歳の頃・・英国映画「年上の女」シモーヌ・シニョレはフランス女、相手のローレンス・オリヴィエが英国人、あの冷たさは英国の男性特有でしょうか。米映画「陽の当たる場所」でもモンゴメリー・クリフトが年上の女工シェリー・ウィンタースをだまします。仏「赤と黒」のジュリアン・ソレルとレナール夫人もそう。「肉体の悪魔」も「野菊の墓」も史上名高い愛では全部女性が年上。だからどうだというのじゃありませんが。で、つながりませんが、是非、 大事な《HUS》の名誉を守りに走ってお帰りくださいませ。
9歳年下の男とゴニョゴニョ修羅場を
経ての現在がある「年上の女」のこの身。
>プロ野球選手はたいていがアホである。
私は昔っからそう思っています。
現在もその気持に変りはありませんわ。
(本音をくるんだジョークですからね~^^)
Biancaさんのおっしゃる「孤独」と「天下無敵な孤独」の惹き合いに加え
私は双方ともに良し悪し別にして「わがまま」の要素があると思います。
他者の目を気にしない、己の欲望に忠実・・・なんですから~。(自戒モード)^^;
ところで
ローレンス・オリビエは、ローレンス・ハーヴェイではありませぬか。
オリビエとシニョレの「年上の女」、いま私の脳内は妄想の花盛り~
貴女も「年下の男子」組ですか、私の知り合いは、無闇とそういうカップルが多いです。
孤独だからわがままなのか、わがままだから孤独になるのか、ひと目を気にしないで欲望に忠実なのか、ひと目を意識しつつあえてそうするのか。私は大多数のやることの逆をやるのが快感になっていて、これはこれで、周囲に振り回されているということかも・・・