goo

義母の静かな日々

帰松して一年、最近の義母は、めっきり穏かになった。
週に5日は施設で昼間過ごすのだが、朝、時々「休みたい」とぐずっても、
迎えの車が来ると「ピョンと飛び上がって」出かけるそうだ。

決まりきった日常が安心感を与えるらしい。
われわれが、彼女の気晴らしになるかと思って企てることの
大半は有害無益だったかも知れない。

特に、この10日来、かれが泊まりに行くようになってからは、どこにも電話が
行かなくなった。すべての不安を、即座にかれが解消してやれるからだ。

もっと早くこうすればよかったかも知れない。しかし、当初は他人(と思い込んでいた)の介入に、混乱して激しく抵抗していたのだから、時間がかかったのは仕方がないと思う。

泊まりに行く前は、朝と夕、食事の世話と後片付けに彼が通っていた。
しかし、夕食後、向うを出てまだこちらに着かない7時前後に、決まって
電話が来た。認知症の人はその時間帯が一番不安になるらしい。

この10日間、必ずかれが夜はやってくると言うことに安心したせいか、
もうその時間にも電話は来ない。

で、今は朝と夕の食事時に、橋を渡ってかれが私を訪ねてくる。「両手に花でいいねえ」と言うと、「両手に認知症になるのがコワイよ」とかれ。家系的に言えば、私の方こそそう言いたいのだが。

と言うわけで、何の落ちもない、しまりのない文章になったが、そもそも認知症をネタに何とか面白い文を書こうとすること自体、不心得かも・・・(深く反省)




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 年上の女性 結婚の条件 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。