映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「オール・ザ・キングス・メン」
2006 米 136分 DVD 監督 スティーヴン・ゼイリアン 原題≪All the King's Men≫
出演 ショーン・ペン ジュード・ロウ アンソニー・ホプキンス ケイト・ウィンスレット マーク・ラファロ キャシー・ベイカー パトリシア・クラークソン ジャッキー・アール・ヘイリー
1920-30年代の米国南部ルイジアナ州を舞台に、初め民衆の政治家として登場した男が、知事になるや、権力者のつねで腐敗堕落…と言う実話をもとにしている。丁度その頃ドイツではヒトラーがこのように民衆に支持されたのだが、両者の演説ぶりが良く似ている。初め1949年に映画化されたが、占領下の日本では未公開だったのは、あまりに政治の暗黒面を描いていたからだとか。
米国でも特異だと言われるルイジアナの風土だが、時代と場所の描写がこまかくて、映画ならではの雰囲気が楽しめた。
絶望した貧しいひとびとのうつろな目の色、一方で豪奢な家屋敷の頽廃的な大人たちと、純真な若い男女。「真夜中のサヴァナ」でも出たジュード・ロウには、南部の御曹司はぴったりのようである。知事の運転手がセリフもないのに終始目立っていたが「がんばれベアーズ」の野球少年や「リトル・チルドレン」の小児性愛者を演じたジャッキー・アール・ヘイリーだった。
ショーン・ペンはこの後に「ミルク」で同性愛者を演じており、政治家と言う職業は同じだが、かなり違うイメージだ。このDVDもKの選んだもので、予告だけ見るとペンの熱演に辟易したが、案外に楽しめた。
ロバート・ペン・ウォーレン著≪All the King's Men≫1946年
「すべて王の臣(しん)」白水社1966年刊
ショーン・ペン
→「MILKミルク」9-12-13
ジュード・ロウ
→「クローサー」11-3-3
→「サイド・エフェクト」14-10-31
パトリシア・クラークソン
→「それでも恋するバルセロナ」9-12-6
→「恋のロンドン狂騒曲」14-11-16
マーク・ラファロ
→「帰らない日々」14-12-17
アンソニー・ホプキンス
→「諜報員ブルント 第4の男」12-10-1
→「恋のロンドン狂騒曲」14-11-16
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