goo

映画「昭和残侠伝 破れ傘」


1972 日本 95分 DVD 監督 佐伯清 出演 高倉健 池部良 

昭和残侠伝シリーズ9番目の最終作。
舞台は郡山、やはり昭和の初期である。
冒頭から侠客道も地に落ちたようなエピソードが続く。人身売買、警察との癒着、ばくち好きが高じて妹を女郎屋に売る男、そんな素人を搾り取る、……。だが周りが醜ければ醜いだけ花田秀次郎(高倉健)の清潔さが際立つ。今や41歳で「おじ貴」と呼ばれるかれだが、横顔は益々鋭く日頃の節制を偲ばせる。

安藤昇が、なりふり構わず勢力を伸ばす新興やくざの親分に。北島三郎や檀ふみが可哀相な役で登場。
星由里子も恋人役で出るが、女も男も次々に笑えるくらいに死んでいく。破れかぶれという感じ。

この後、「仁義なき戦い」の時代が始まる。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 映画「ベイマ... 映画「オール... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (桃すけ)
2015-01-09 17:37:35
昭和残侠伝シリーズの最後の映画ですね。見ました。もうこのころになると、彼も41歳になっているんですね。私は「健さん」が出ていれば文句はないのでが。これだけ撮れば、それは嫌になるだろうなあと思って見ました。花田秀次郎の清潔さがひとり目立つ、としいうのはほんとうにそのとおりですね。私はどの映画でも、その清潔さが好きなんです。どんなにヤクザを演じてもね。網走番外地でもそうだと思います。でも、同じようなものをやりすぎたなあという気はします。彼はクロード・ルルーシュの「男と女」のような映画をとりたかったようですね。洋画好きのようでしたから。そのようなのも見たかったなあ。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2015-01-10 19:16:59
桃すけさん
3つものコメントに新年早々びっくり。
どうも有難うございます。
彼は俳優の常として、いろいろな役を演じたがっていたようですね。「男と女」のジャン・ルイ・トランティニャンの役ですか、想像もしなかったけれど、行けるかもしれませんね。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。