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【本】叶恭子の知のジュエリー12ヶ月

2008年 理論社(よりみちパン!セ)叶恭子著 

彼女の名から、顔と身体の素晴しさや性的な大胆さしか連想しない世の人(私も含めて)はこれを読んでその間違いを悟るべきだ。

一読して、ギリシャの哲人かと思う。女子中高生の悩みや疑問に優しく、力強く答える。例えば、「自分を偽るくらいなら友だちはいなくても良い」という言葉も出て来る。人間関係に悩む女性への応援歌は、彼女自身の生き方から生まれたものらしい。

なお、この本には彼女の写真は出ていない。

TVというものが、得てしてどんなに優れた人間をも娯楽の種に扱い、ピエロとしてしか表現しないということを、岡本太郎や、美輪明宏、そしてこの叶恭子の場合に見ることが出来る。

中高生向けの「よりみちパン!セ」は、著者の人選がいい。鈴木邦男もそうだ。よほど優れた編集者がいるのだろう。

→鈴木邦男「失敗の愛国心」 9-9-22
→中村うさぎ「こんな私が大嫌い」10-1-13
→「毎日かあさん」13-11-16
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