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まつもと荘事件と「かごしま戦後50年」

鹿児島は男尊女卑の土地だと、日ごろ他県の人からは特別な目で見られるのを不本意に思っていたが、こういう事を知ると、やはり特別なのだろうかと思えてくる。

先日の「かごしま戦後50年」で1954年の項にこれを発見し、大いに驚いた。ネット検索してみると

ルース台風
売春防止法
市川房枝
鴨池町
アドルム自殺
制服の女子高生
謝礼1500円

等々の言葉が目をひいた。いま詳述することは避けるが。

この事件は、1954年、鹿児島市鴨池町の旅館まつもと荘で、土建業者が、県役人を接待するのに15-17歳の女生徒を強制的に売春させたという事件。これが1956年の売春防止法成立に、一役買ったそうだ。

以前、「クリスマスについて」→2008-12-24
で4年生の私が、「キリストが何かも知らず、クリスマスといえばドンちゃん騒ぎ、会社の社長、重役が偉そうにのさばっている日本」を苦々しく批判したのは、この事件についてハッキリと知らなくても、そういう世間の空気を、漠然と感じていたのだろうか。

また、私の考えだと、当時これに類したことは日本中にあったかも知れないが、鹿児島が取り上げられたのは、よそではこれは良くないことだとコッソリ行っていた、が、鹿児島ではルース台風被害復興に関連した土建汚職が摘発され、その際にこの事実も知られていたのに、売春については特に問題とせず放置されていた。それだけアッケラカンとして罪の意識がなかった。昔からの女性差別の風土、もっと言えばタヒチなど南洋の島々にもつながる独自の性文化にも由来しているかもしれない。これは竹内久美子(生物学者)のエッセーにある。

→「折田魏朗氏と”かごしま戦後50年”」11-10-12
→「いなば」14-4-28
→「ときの声」 21-7-28

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