映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
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宮崎・鹿児島・大阪・東京・大阪・松江を経て横浜在住の77歳。映画・読書・散歩の日々 |
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中島敦展

場所:県立神奈川近代文学館 鑑賞日:11月14日午後
中島敦の「山月記」は教科書の定番になっているそうだ。(私の教科書にはなかったが)そのかれ(1909-1942)は東京新宿で生まれ、横浜で女学校の先生をしたあと、南洋庁の役人としてパラオに赴任中に文壇デビュー。しかし、日本の植民地政策や文部省の方針に失望し、持病の喘息も悪化して帰国、一年を経ず33歳の人生を終えた。展示の中では南洋からわが子にあてた便りの優しい文と、奇矯な父祖たちの面影、教え子らの思い出話が印象的だった。
池澤夏樹いわく「知識人の家系に生まれて漢学と英語を自在にこなし、それを主翼として世界文学の世界をはるか遠くまで飛行した」
この文学館は「港の見える丘公園」にある。
Cafe Untei(芸亭茶房)の和風サンド+紅茶(¥1100)がおいしかった。
地図を見て、石川町駅から元町通り(お洒落な通りなので我が身が相当に場違いに思えた)を経て丘の麓に到着したが、思いのほかの急坂であった。
手前の大佛次郎記念館ものぞいてみた。猫好きのかれにふさわしく公園のそこここに猫の余裕綽々とした姿も見られる。
→「獅子文六展」19-12-18
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« 映画「キュー... | 低体温からの脱却 » |
私、昔は絵仲間が横浜に居たので出かける機会もあったのですが、亡くなったり疎遠になったりで横浜が縁遠くなりました。
それにもまして縁遠くなってしまった最大の原因は私の”老化現象。これには太刀打ちできません。
>お洒落な街、横浜が近くになりましたね。
おっしゃる通りで、東京よりもお洒落なのに驚いています。老化現象はわたしもですが、新居は古い団地で(貴女も?)エレベーターがなく、4階なので、日々体力をつける訓練になります。「不便もまたよし」ものは考えようですね。
中島敦展、私もポスターで見て気になっていました。
神奈川近代文学館はすてきな空間ですね。
私は横浜出身なので、この辺りはほんとうに懐かしいです。
そして私も「山月記」は教科書で知ったクチです。
中島敦っていったい何者?!と生意気ながら
漢文の造詣の深さ、あふれる教養に感動しました。
本屋さんでは手に取ることもなかったかもしれないので
教科書で出会ったことに感謝しています。
教科書といえば、山月記と夏目漱石の「こころ」
そして小学校の教科書にあった「ごんぎつね」が
特に思い出に残っています。^^
>横浜出身なので、この辺りはほんとうに懐かしい
素敵な所で青少年期をすごされたんですね。この環境だからレンディピティさんに見られる美的・国際的感覚が育ったのでしょうか。
ところで私のころはまだ「ごんぎつね」「こころ」「山月記」などは採用されてなくて「草枕」「暗夜行路」「トロッコ」など、若者の心情には魅力のない渋いものでした。
あの学生紛争を経て、内容一新されたのかとも思います。なんと今や国語教科書から文学が消えるなどと言われているのは困ったものですね。