どんぐり(岡本綺堂)
江戸時代からの旗本屋敷の黒板塀。
塀の中には樫の木の大木が並び
その枝を横町に張り出していた。
横町は子供たちの格好の遊び場であった。
「綺堂むかし語り」より
どんぐり(岡本綺堂)
。岡本綺堂については こちら
1.心太 岡本綺堂
川越の喜多院に桜を観る。
ひとえはもう盛りを過ぎた。
紫衣の僧は
落花の雪を袖に払いつつ行く・・・(後略)
掛茶屋で心太をすする作者。
あたりは一面の花吹雪・・・
2.天狗
亥子(いのこ)の祭りは
広島などで11月に行われる祭り。
これが書かれた明治の終わりごろは、
子供が天狗に扮したようである。
心太・天狗(岡本綺堂)
岡本綺堂(1872年~1939年)は東京生まれの
新歌舞伎の劇作家、小説家。
修善寺物語、番町皿屋敷、半七捕物帳
などが代表作。
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明治33年生まれの著者が
昭和31年に書いた子供時代の思い出。
おにぎりの味) (中谷宇吉郎)
そういえば、
わたしの小学校入学前後までは、
母がガスコンロの上に釜を載せて
ご飯を炊いていた。
炊けるにつれ、
分厚い木の蓋の縁からは
白いあぶくがブクブクとわき出し、
それがカサカサと乾いた膜になるころに
ご飯が炊き上がった。
中谷宇吉郎{1900年~1962年}は
石川県加賀市生まれの物理学者、随筆家。
東京大学理学部卒業後、
理化学研究所で寺田寅彦に師事。
北海道大学理学部教授となり、
雪氷研究で優れた業績を残した。
また、科学などについての随筆も
たくさん著している。
著作権の豆知識
著作権で保護されている作品の朗読を
ネットにアップするのは、違法になる。
日本における著作権の保護期間は、
2018年12月30日までは
著者の没後50年であった。
2019年から没後70年に改正されたが、
それ以前に保護期間が
切れているものについては
延長されない。
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