作業場の荷物の中から錆びたナイフが出てきました。
アメリカはBUCK社製、フォールディングハンター♯110というモデルです。
これは定番と言うべきロングセラーモデルで、仕上げや材料にいくつものバリエーションがあります。
僕のは、ブレード材がダマスカス鋼という何度も折りたたんで鍛えた鋼で、木目のような紋があるのが特徴です。
で、錆びます。
最近のナイフは刃物用ステンレス鋼のものが多く、錆びないというのは魅力的です。
ですが、切れ味となると、鋼の方が上です。が錆びます。
僕のこのナイフは昔、弟がアメリカに短期留学した時のお土産です。
恐らく、19年ほど前のことかと。
それ以来、時々様子を見るくらいで、ほとんど使ったことはありません。
僕は、ナイフ、刃物は好きですが、こういったブランドもののハンティングナイフというのは一度も買ったことがありません。
用途や使い勝手のことなどの理由もありますが、つまりは貧乏性で、アウトドアで高価なナイフを使えないということに尽きます。
ン万円もするナイフをキャンプに持って行って、落として失くしたら、失くさないまでも壊したらどうしよう、という恐怖に勝てないのです。
さらに、こういう折りたたみ式ナイフはいかに頑丈に作ってあっても、固定刃ナイフ(シース・ナイフ=鞘付きナイフ)よりは華奢ですし、何より汚れに弱いのです。
動作部に細かい泥などが入ってしまったら完全に取り去ることは不可能に近いです。
というわけで、使うことなく仕舞いっぱなしで、しばらく見ないうちにすっかり錆びさせてしまったのです。
これではかわいそうなので、錆を落としてきれいにして研いでやりました。
これからは機会を見て使うようにしましょうか。
ハンティングナイフのようなちょっと大きめのナイフは普段持ち歩きにくいのも縁遠くなる理由です。
ポケットナイフや、ユーティリティ・ナイフ(アメリカのカッターナイフとでも言っておきましょう、いずれその話も)は常備していますし、スイスのアーミーナイフも日常的に持っています。
普段持ち歩くナイフの条件は、第一に小さく威圧感がないこと、次に機能的に優れているか、工芸的に美しいことです。
ナイフという道具は大変有用なものですが、同時に危険なものであり、他人に恐怖感を与えかねないものです。
上記の条件では最後になっていますが、工芸的に美しいことというのは、僕にとってナイフのみならず、すべてのモノの判断基準の中で最も重視する条件なのです。
そう!
美こそすべて!
美しいものは正しい!
美の前に沈黙して跪け!
…そして、美しくない私! はう~ん。
とにかく、小さく美しいナイフは刃物を嫌う人さえも惹きつけます。
で、よく持っているのは、なぜか肥後の守。
これは究極的シンプルさ、チープさがかえって心地よいです、長い歴史を持つところも良し。
安いので気楽に使えるところもまた良し。
ただし、鋼自体は大変良いものを使っているところがミソ。
では、欲しいポケットナイフのブランドはというと…。
ジャック・モンジャン、エロア、エミール・ドゥルーアン、ちょっと大きめならば、ライヨールかな…、すべてフランス製です。
いや~、工芸品などのセンスではヤツらには敵わないところがありますね。
いずれは、それらに負けないものを自分で作りたいのです。
あーっ、ヨーロッパの工芸品の博物館とアンティークショップを回りたい!
また現実逃避かっ!
アメリカはBUCK社製、フォールディングハンター♯110というモデルです。
これは定番と言うべきロングセラーモデルで、仕上げや材料にいくつものバリエーションがあります。
僕のは、ブレード材がダマスカス鋼という何度も折りたたんで鍛えた鋼で、木目のような紋があるのが特徴です。
で、錆びます。
最近のナイフは刃物用ステンレス鋼のものが多く、錆びないというのは魅力的です。
ですが、切れ味となると、鋼の方が上です。が錆びます。
僕のこのナイフは昔、弟がアメリカに短期留学した時のお土産です。
恐らく、19年ほど前のことかと。
それ以来、時々様子を見るくらいで、ほとんど使ったことはありません。
僕は、ナイフ、刃物は好きですが、こういったブランドもののハンティングナイフというのは一度も買ったことがありません。
用途や使い勝手のことなどの理由もありますが、つまりは貧乏性で、アウトドアで高価なナイフを使えないということに尽きます。
ン万円もするナイフをキャンプに持って行って、落として失くしたら、失くさないまでも壊したらどうしよう、という恐怖に勝てないのです。
さらに、こういう折りたたみ式ナイフはいかに頑丈に作ってあっても、固定刃ナイフ(シース・ナイフ=鞘付きナイフ)よりは華奢ですし、何より汚れに弱いのです。
動作部に細かい泥などが入ってしまったら完全に取り去ることは不可能に近いです。
というわけで、使うことなく仕舞いっぱなしで、しばらく見ないうちにすっかり錆びさせてしまったのです。
これではかわいそうなので、錆を落としてきれいにして研いでやりました。
これからは機会を見て使うようにしましょうか。
ハンティングナイフのようなちょっと大きめのナイフは普段持ち歩きにくいのも縁遠くなる理由です。
ポケットナイフや、ユーティリティ・ナイフ(アメリカのカッターナイフとでも言っておきましょう、いずれその話も)は常備していますし、スイスのアーミーナイフも日常的に持っています。
普段持ち歩くナイフの条件は、第一に小さく威圧感がないこと、次に機能的に優れているか、工芸的に美しいことです。
ナイフという道具は大変有用なものですが、同時に危険なものであり、他人に恐怖感を与えかねないものです。
上記の条件では最後になっていますが、工芸的に美しいことというのは、僕にとってナイフのみならず、すべてのモノの判断基準の中で最も重視する条件なのです。
そう!
美こそすべて!
美しいものは正しい!
美の前に沈黙して跪け!
…そして、美しくない私! はう~ん。
とにかく、小さく美しいナイフは刃物を嫌う人さえも惹きつけます。
で、よく持っているのは、なぜか肥後の守。
これは究極的シンプルさ、チープさがかえって心地よいです、長い歴史を持つところも良し。
安いので気楽に使えるところもまた良し。
ただし、鋼自体は大変良いものを使っているところがミソ。
では、欲しいポケットナイフのブランドはというと…。
ジャック・モンジャン、エロア、エミール・ドゥルーアン、ちょっと大きめならば、ライヨールかな…、すべてフランス製です。
いや~、工芸品などのセンスではヤツらには敵わないところがありますね。
いずれは、それらに負けないものを自分で作りたいのです。
あーっ、ヨーロッパの工芸品の博物館とアンティークショップを回りたい!
また現実逃避かっ!
実はウチの母方の祖父は刀の鑑定士でした。
刃紋は美しいです。心が吸い込まれてしまいます。
でも刃物は実用品です。
飾り物の刃物は悲しいものがあります。
同時に凶器になります。
難しいですね。
だからと言って子供から取り上げるのも何ですね。
刃物で手を切った時の痛みを覚えることも大事です。だから人を傷つけてはいけない、刃物を人に向けてはいけない。しかし素晴らしい仕事の道具であること。
それを子供の頃から叩き込むべきです。
まずは小学校に入ったら、何より自分の鉛筆を自分で刃物で削ることを教えるべきでしょう、私はそう思います。
山に持って行くナイフは、ランボーが使うようなサバイバルナイフはまったく無意味です。
重くてでかくて携行に向いてない。しかも、いくら切れ味が良くても、野菜を切るに適してない。
たとえばジャガイモをふたつにしようとすると、でかいナイフは「切る」じゃなく「割る」になってしまいます。
あれはあくまでも戦闘用ですね。クマが相手ならナタよりも有効だと思います。
日本人が使うナイフは薄刃が最適です。
だから、ライヨールをお好きなのは大正解。握りやすいし、研げばカミソリみたいに切れます。ただ、あれはロック機構がないのが欠点。
今の自分にとって、いちばん便利なナイフはレザーマンのツールです。毎日、使わない日はありません。
フォールディングナイフはたしかに壊れやすいという欠点があります。長年使ってると、刃がぐらぐらしてくるし。その点、シースナイフは頑丈でいいですね。
ただ、カウボーイなんかは多くが折りたたみ式を愛用してます。落馬したときにナイフの刃先がシースを突き破って太股を刺したりするからです。
そんなふうに、状況に合わせて使い分けるのがベストですね。
ぼくはまれにシースナイフを山に持って行きます。HIROというメーカーのナイフ"マルコポーロ”です。ライヨールの折りたたみ式じゃないタイプ。薄刃で握りも細く、先のポイントも鋭角で魚を捌いたり、野菜を切ったりに重宝してます。枝を削って串を作るのもいいです。
ただこれ、もう製作されてないんです。
ヤフオクなんかでもし見かけたら絶対に「買い」ですよ(笑)。
もしかしてと思い うちにあるナイフを見たら
ライヨールでした
知らないで使ってました
私も美しいものや
アンティーク見るの好きです
昔はよくパリの蚤の市行ってました が
治安が悪いのが困りもの
東京に出たときは、よくアメ横のガード下のナイフ屋を見に行くのですが、そこで「ナイフおたく」に遭遇したことがあります。
~鋼がどうたらとか、~軍の個人装備はどうたらとか、ある種の知識はかなりのようでしたが、それでもって店員に訊くのは「どれがよく切れます?」ばかり。
店員も困って「用途によります」を連発していました。
結局、高価なカスタムナイフを買って行きました。
店員も「お客様ですから…」と言葉を濁していました。
一部おたくの連中は、2本のナイフの刃と刃をカチンと当てて、どっちの刃がこぼれたなどと比べるアソビをするといいます。
まったくかわいそうな刃物達です。
骨董屋の片隅には時々、古い大工道具がガラ積みされていたりします。
その中に、鋼がなくなる直前まで使い込まれたノミを見つけると、天寿を全うした幸せな刃物だなあと思います。
使ってこその道具(日本刀はちょっと使えないよねー)。正しく使え!そして研げ!
指が減って血がにじむまで!血がにじむまで!(声・藤岡弘)
僕は、一応クラフツマン(シアーズのブランド)の安物ペンチナイフを持ってはいますがあまり使いません。
そもそも仕事で複数の刃物と道具を使い分ける習慣がついているので、ひとつの道具で多くをこなすということにある種の罪悪感のようなものがあるようです。
でもレザーマンは近々購入予定です。
ツールナイフはレザーマンで、変形型のひとつの頂点に至ったと思うので、次は、分離合体タイプが発展するような気がします。
で、今欲しい刃物をつれづれに…。
マキリやナタの発展端のような日本式大型刃物。長年愛用した薄刃のナタに代わるもの。
切り出し小刀、鑿のセット。仕事用。
モンゴルのナイフ。昔買いそびれてくやしい一品。ナイフのさやに箸がついたもので、とても実用的なのです。
スペツナズ・ナイフ。…どうするんでしょ。
ライヨールってなかなか面倒で、かなりの数の会社がありますね、ソムリエ・ナイフで有名なのはシャトー・ラギオールですし。
本家と元祖が張り合っているようなものですか。
僕のイメージではForge de Laguioleのナイフなのですが(ブレードの横のLAGUIOLEの文字にナイフをL字形に開いた図柄が重なるロゴ)、まあ、皆似たものですね。
ときに、シャトー・ラギオールは、この方が普通の読み方なんでしょうけど、これってどうやって説明しているのでしょうか?発音記号とか?
僕が使っている長台カンナは、クリニャンクールで買ったアンティークです。
刃はプジョー兄弟社製です。
あそこは確かに治安が悪くて、丁度今の時期でしたか、家内と行った時に数回タバコを押し付けられました(その隙にモノを盗るヤツらね)。
しかし、僕はその事態は予測していたので(こんなこともあろうかと!という名セリフ)防水、耐熱繊維のコートを着て行ったのです。
ジュースもコーヒーもタバコも効かんわ!
アンティークショップのレベルは実に高く、良い買い物をしました!
あーっ、また行きたい!