○次元俳句021・底02・千代田葛彦
○「川の底にも寒柝を打ち通る」(千代田葛彦01)
○季語(寒柝・冬)
【鑑賞】:「寒柝(かんたく)」とは火の用心の打ち木のことですが、この寒柝の音が川底までも届くほど響いています。
○千代田葛彦(ちよだくずひこ)(1917~2003)
○好きな一句「橇の子に暮色三人は淋しき数」02
○季語(橇・冬)
【Profile】:台湾生まれ。本籍埼玉県。中央大学法学部卒。1946年引き揚げ、会社を経営したが、結核のため挫折。後教職に就き、東京都台東区上野中学校長。俳句は1935年より台中にて阿川燕城主宰「竹鶏」の編集同人、1950年「馬酔木」に入会。→水原秋櫻子に師事。「馬酔木」三彦といって、→草間時彦、千代田葛彦、小河原平彦が巻頭を争った。1954年「馬酔木」同人、1962年「馬酔木」賞、1965年、句集「旅人木」により第4回俳人協会賞受賞。「旅人木」代表。
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千代田葛彦掲載句
03百舌鳥鳴けり没りてなほ日は墜ちゆけり(百舌鳥・三秋)〈特集498・泣き鳴き俳句1-7(鳥)〉2020/10/13
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