●方法俳句035・同質回帰02・清水基吉
○「水の上を水の逃げゆく西行忌」(清水基吉01)(→忌日祈念日)
○季語(西行忌・春)
【鑑賞】:「願はくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月の頃」の歌は有名な西行の歌です。西行の忌日は春の季語となっています。水の上にあるのは逃げる水、「同質回帰」というよりは同質の中の異質の発見です。
○清水基吉(しみずもとよし)(1918~2008)
○代表句「水仙を切るやたばしる寒の日矢」02
○季語(寒・冬)
【Profile】:東京生まれ。1940年、→横光利一に小説を学ぶ。俳句は1941年「鶴」に入会し→石田波郷門。1944年、小説「雁立」をもって第20回芥川賞を受賞。戦後は鎌倉に住み、「鶴」同人、文芸同人誌「新誌」同人。俳誌「日矢」主宰。
清水基吉掲載句
03引き寄せて羞らふ骨や風光る(風光る・春)〈五体・骨〉2014/3/30
04観音の千手の一手蝶招く(蝶・春)〈方法・数詞効果〉2016/3/30
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