●五感俳句392・聴覚96・高井北杜1・2018-8-13(月)
○「桐の実の天に鈴振る風の中」(高井北杜1)
○季語(桐の実・初秋)(徳島県鳴門市阿波神社に句碑)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:桐の実が裂けて種子を飛ばす際にカソコソ音が鳴るらしいのですが。この天に振る鈴の音は、作者の心で聴いているのかも知れません。
●高井北杜(たかいほくと)(1912~2009)
○好きな一句「帰省子に鉄の翅擦る源五郎」2
○季語(帰省子・晩夏)(「俳句201307」より引用)
【Profile】:徳島県徳島市出身。県師範学校専攻科卒。1933年、→臼田亜浪が主宰する「石楠」同人。小中学校教員を務める傍ら、46年の俳誌「向日葵」(現「ひまわり」)創刊に参画。68年主宰。徳島俳壇選者、徳島ペンクラブ会長。県立文学書道館の設立運動にも尽力。
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■Pickup「初秋の聴覚俳句」俳句5句
2012/09/03「かなかなや陰画となりし兵の列」(倉橋羊村)〈五感93・聴覚25〉
2014/08/18「踊より帰りてもなほ遠囃子」(上﨑暮潮)(「ホトトギス」201102)〈五感188・聴覚54〉
2017/08/09「長崎の日です蟬をおさえた声がする」(田中陽)(『ある叙事詩(2013)』)〈五感343・聴覚86〉
2017/08/21「鳴き移り次第に遠し法師蟬」(寒川鼠骨)〈五感345・聴覚87〉
2017/08/28「螇蚸の翔ぶ音激し地蔵越ゆ」(金子千侍)〈五感346・聴覚88〉
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