○色彩俳句015・透明01・石原八束
○「凩の夜が透きとほる濤の上」(石原八束01)
○季語(凩・冬)
【鑑賞】:11月に入り秋の季語に冬の季語が混じるようになってきました。「濤」とは海の波でしょうか。湖や川の波でしょうか。寒い凩が濤の上にでて透明になったようです。
○石原八束(いしはらやつか)(1919~1998)
○好きな一句「死は春の空の渚に遊ぶべし」02
○季語(春)
【Profile】:山梨県生まれ。中央大学法学部卒。父→石原舟月も俳人。旧制中学時代、結核の闘病生活の中で俳句に親しみ、→飯田蛇笏の俳誌「雲母」に投句、編集にも携わった。また、自宅近くに住んでいた→三好達治の知遇を得て、現代詩と評論を学んだ。1961年から俳誌→「秋」を発行、単なる写生にとどまらず、心の内をうたう「内観造形論」を唱え、多くの秀作を生み出した。
↓
石原八束掲載句
03泣きに来し子の座りたる冬座敷(冬座敷)〈特集・家屋(座敷)〉2012/11/24
04帆船にムンクの貌のある白夜(白夜・夏)〈特集・画家(ムンク)〉2016/5/27
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます