バランス感覚（その２）

バランス感覚はとても大切なもの

なのかも知れません。


車を例にとってみると…


いくらエンジンが

高出力、高性能な仕様であっても

それに見合った他の機能

（タイヤ、サスペンション、ブレーキ、シート…etc.）

がついていかないと

安全走行できないのかも知れません。


また

他の機能に対して

脆弱なエンジンの場合にも

安全走行が難しくなるのかも知れません。


車ごとに、その車ならではの特徴はあるかと思いますが…


ある一定以上の機能を満たし

それが、ある程度のバランスによって保たれていないと

安全走行に支障をきたすのかも知れません。


そして

安全走行をする上では

ドライバーのありかた、心理状態も

車のバランスに組み込まれているのかも知れません。

バランス感覚

私たちは

特徴、性格、得意不得意、興味の対象など

すべて同じ人など存在せず…


本人が意識しているか否かは別にして

一人一人が個性的な存在

なのかと思います。


そのユニークさは

その人ならではの独特のものであり

すばらしいものかと思いますが…


他方

それは、その人の

心の歪み、心の痛み

につながる部分であるかも知れません。


私たちは万能な人間ではないので

自分一人の世界で完結してしまうことなどあり得ない

かと思います。


そのため

私たちは

自分の長所や能力を見極め

それを使って他の人に貢献しつつ…


自分で手に負えない部分については

素直に、他の人の力を借りると良いのかも知れません。


同時に

自分の、心の歪みや心の痛みとなっている部分にも光をあて

心にネガティブなものをためず

明るく、大きな心を育てていくことが

幸せにつながるのかも知れません。

本当の自分

私たちには

受け入れることのできる自分がいる

のかも知れませんが…


同時に

受け入れにくい

あるいは

まったく受け入れられない自分もいる

のかも知れません。


私たちは、そのことに

気づいているかも知れませんし

気づいていないかも知れません。


私たちには

色々な側面があり

色々な状況で色々な自分として存在している

可能性があります。


ある同じことであっても

関わっている人物、周りの環境、タイミングによって

違ったことが起きているかも知れません。


例えば、ある人に対しては許せないことであっても

他の人に対しては寛大な気持ちでいられたり、など。


程度の差こそあれ

誰でもそのようなことをしているのかと思いますが

そこには、何かに反応している自分がいるだけで…


もしかしたら

本当の自分は存在していないのかも知れません。

自分は正しい

もしかしたら

「自分は正しい」

と思っている人は


案外多いのかも知れません。


そのような印象を受ける人たちの

話している言葉に注意を払うと…


「絶対」

「間違いない」

「すべきだ」

「周りのみんながそうだ」

「常識的には」

などの単語が


多く出てきたりするような気がします。


そして

その人たちの話している

話しの内容に注意を払うと…


何をもって絶対的に正しいとしているのか？

私、個人的には、よく分からない


といった印象を受けたりすることもあります。


そのような場合

もしかしたら…


「自分は正しい」と思う気持ちの裏には

「自分は悪くない」という気持ちが隠れていて…


「自分は悪くない」という気持ちの裏には

「自分に起こったことは、自分にはまったく責任がない」

という気持ちが隠れていて…


「自分に起こったことは、自分にはまったく責任がない」

という気持ちの裏には

「自分は無力だ」という気持ちが隠れている


ということがあるのかも知れません。

正しいこと

“正しいこと”


とされる


あるものごとは


別の面から見たら


“正しいことではない”


のかも知れません。



ある国や社会での


“常識的なルール”


（例えば、結婚、ドラッグなどのルール）が


別の国や社会での


“非常識”


場合によっては


法に触れてしまう


ということすらあったりします。



また


ある時代の


“常識”


（例えば、宇宙が地球の周りを回っているという認識）が


別の時代での


“非常識”


になっていたりすることもあります。



私たちは


日常で


“正しい”


“正しくない”


という


判断をしがちですが…



もしかしたら


“この国、社会、文化、今の時代の常識としては”


ということが


暗黙の上での前提になっていて…



それを基準に


普遍的、永遠には


“正しい”


かどうか分からないものについて


裁いている


のかも知れません。